今秋は少し変だった。 [森の記]
自宅近くの森、毎日犬の散歩で訪れるところですが、
秋から冬に向かって、日々変化しているのが分かります。
しかし、今年の秋はどこか変でした。
ブルーベリーそっくりの実が樹上からたくさん落ちてきているところでは、
いつものように甘酸っぱい匂いが立ちこめていて、
森の豊かさを実感できるんだけど、それにしても
クヌギをはじめ、ドングリが少なすぎる。
去年は足の踏み場もないほどだったのが、
今年は数えるほど。
もしもドングリに頼っている熊がこの森に住んでいたとしたら
今年は厳しい冬になっていたことでしょう。
今秋元気だったのはキイロスズメバチくらい。
ニホンミツバチの巣を何十匹ものスズメバチが襲う現場を
今年は目撃。ミツバチは全滅してしまいました。
さすがに寒くなってきたので、
かつての「戦場」を覗き込んでも
見張り役のスズメバチに迎撃されることはなくなった。
そういえば、今年はキノコも少し変だった。
いつも見かけていたテングタケ系の毒々しいものが姿を消し、
代わりに、子供用のサッカーボールくらいある、
真っ白いボール状のキノコをいくつも発見。
ビックリしました。樹の根に寄生しているみたい。
名前、なんていうのかなあ。
一つ持ち帰って家の庭に置いておいたら、
ある日、真っ茶色になって爆発してしまいました。
胞子が飛散したのでしょう。今度はうちの庭に大量発生したりして。
そうそう、小鳥については種類も数も変わらないように見える。
今朝も、エナガの小さな群が樹冠を渡っていきました。