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小嶋社長、キャップを被ってウォーキング [ブランチ業務日誌]

ジャムザワールドの報告が遅れていて申し訳ないです。すぐに別便で出しますので。

さて、耐震偽装事件がようやく動き出しました。先週の木曜日に奈良のサンホテル関係の裁判があり、同じ日に警視庁がサンホテルの現場検証を行ったことで、にわかに総合経営研究所(「総研」)内河所長に対する詐欺容疑が浮上しました。翌日あたりからは、木村建設に対する「粉飾決算容疑」、そしてヒューザー小嶋社長に対する詐欺容疑・宅建業法違反容疑が報じられました。木村建設関係者については、各紙、各局とも「月内にも逮捕」という内容だったように思います。

実は、こうした刑事事件としての立件の動きは今月末からゴールデンウィーク明けにずれ込むのではないかと言われていましたから、正直言って、少しだけ早いのではないかというのが第一印象でした。全くの推測ですが、千葉七区の選挙情報が影響しているのかもしれません小沢民主党誕生の過程でメディアが民主党一色に染まり、偽メール問題の否定的影響がアッという間に払拭されつつあるのを見て、最も警戒感をあらわにしたのは自民党武部幹事長でした。七区の野田市、流山市に対しては小泉チルドレンのみならず、福田元官房長官までも動員し、それこそ必死の応援活動が行われてきています。しかし、先週から今週にかけての選挙区情勢は、「民主リード」という基調。これには肝も潰れる思いの自民党なのではないかと思います。

耐震偽装事件の逮捕劇があるとすれば、その一人目は今週中、つまり千葉七区補選の投票日である23日よりも前にあるのではないかと私は想像します。危機感を持った官邸が警察・検察に圧力をかけ、逮捕劇を早めさせる可能性があるからです。国民・有権者から最も嫌われた人物が逮捕されれば、そこには一種の秩序感が生まれてくる。投票所に足を運んで政権への批判票にしようと考えていた有権者のうち、何人かは、投票を辞めるかもしれない。その辺りは微妙に選挙結果に影響するのではないでしょうか。

地味ですが、こんなニュースもありました。公安調査庁がオウム真理教の施設を一斉に立ち入り調査し、「麻原への絶対的帰依」を標榜するオウムのグループを牽制しようとしたというニュースです。これなども、北朝鮮と並ぶ「国民共通の敵」イメージの強い団体を思い起こさせることによって、やはり秩序感を惹起することが可能です。外務省のラスプーチンこと佐藤優氏による『国家の罠』以来、「国策捜査」というタームもすっかり有名になりましたが、今度の耐震偽装事件の捜査でも、そのタイミングの測り方という意味では「国策」的な要素があるのかもしれません。いや、これは国策とは呼べず、精々が党利党略でしょうか。いずれにせよ、23日の選挙結果には、この先しばらくの政治状況を規定する重みがあるというべきでしょうね。


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