SSブログ

高校の未履修問題はどこまで拡がるのか [jam THE JAM]

 ジャムザワールドのご報告がたまってしまいました。直近の分について、まず振り返ります。

 10月26日のカッティングエッジは、教育評論家の尾木直樹さんと「高校の未履修問題」を取り上げました。その後も、この問題を抱える高校の数は増えるばかり。尾木さんは「最大600校くらいになるのではないか」と仰っていました。これ、高校教育問題の「パンドラの箱」を開けてしまった感が否めませんね。学習指導要領に準拠することは、本来は公立私立を問わずに必要なこととされてますが、私学の場合、実態としてはかなり自由なカリキュラムを組めている。当然、大学受験対策という意味でも「自由」に、機動的に対処しているわけですから、そこと競争しなければならない公立高校としては堪らない。授業時間を減らされた結果、既に学校側の選択肢は狭まってしまっていた。そんなところなのでしょう。

 15MINUTESは、「二輪も四輪も走る」レーサーの宮城光さんをお招きして、東京都が計画している三宅島での「公道レース」についてお話を伺いました。

http://www.hikarun.net/

 島の公道を使ったバイクレースを実現し、イギリスのマン島で行われているような世界的なレースに育てることができれば、ようやく全島避難も解除になった三宅島の復興にも役立つだろうということでした。かなり現実性の高い話のようでしたので、これから先、具体的な情報が様々なメディアを賑わせることになるでしょう。
 あまりモータースポーツに興味がなかった私は知りませんでしたが、宮城さんは数々の選手権でチャンピオンに輝いてきた名レーサーの一人。実際にお会いして驚いたのは、既に40代半ばなのに実に若々しいこと。そして、これはレーサーに共通することなのかもしれませんが、眼に異様なほどの光と力が備わっている人だったのです。時速300キロで疾駆する経験を積むことで、そのスピードがライダーの顔を刻んでいく、その影響を最も強く受ける場所が「眼」なのかもしれません。亡くなったアイルトン・セナの眼も凄い眼でしたが、私の記憶の中にある最も凄まじい表情は、日本人初のF1ドライバー、中島悟選手のそれでした。確か、レース直前の、ヘルメットを被った姿だったと思いますが、両眼の周りが大きく落ちくぼみ、その中心で黒い目がランランと光っている。一瞬の判断ミスが大事故に繋がりかねない時速300キロの世界は、やはり人の表情も変えてしまうのだなあと感じたのを覚えています。ホームページを見ると、宮城さんも両足の粉砕骨折などを経験されています。本当に死と隣り合わせの過酷な仕事なのだなあとつくづく思いました。

 溜まってしまったそれ以前の15MINUTESのご紹介を簡単に。

9月14日は、助産師協会の副会長さんをお呼びして、看護師に助産師の仕事をさせていた病院の問題について。21日は東京ゲームショー開催に合わせて、最新ゲームの特徴などについて、ゲームジャーナリストの橘寛基さん(橘さんは元テレビ朝日映像のディレクター。ゲームのみならず、何でもできる方です)をお呼びしました。因みに、助産師や「お産難民」問題については、今月28日発売のOggi(小学館発行のファッション雑誌)の「社会へのアンテナ」(私の連載コーナーです)の欄に記事を執筆していますので、よろしければご覧ください。

 9月28日は、奈良女児誘拐殺害事件の小林薫被告を取材し続けてきたジャーナリストの吉富有治さんにわざわざ大阪から来てもらいました。死刑判決直後にも面会できるほど被告に信用されている吉富氏は、この問題で常に誰よりも先を走ってきたジャーナリストです。放送時には、被告は「控訴する」意向を示していましたが、ご承知のようにその後は「控訴取り下げ」に動き、既に死刑が確定しました。全く勝手な話ですが、いわば、死を賭けた意地っ張りを通し、小林薫は消えていくことになるのでしょう。そのことが遺族に対するなんらの慰藉にもならないことが残念でなりません。

 さて、10月5日は、拉致問題特集として、「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」というドキュメンタリー映画を取り上げ、シドニー・シェリダン、パティ・キムの監督夫妻にご登場いただきました。

http://megumi.gyao.jp/

 映画は来月25日から公開とのことですので、お時間がある方は是非ご覧になって下さい。ドキュメンタリー映画として重要なのは、人間的なものの根源に触れているかというところかと思います。その意味で、この映画はドキュメンタリーとしての資質を備えている。拉致問題にはあまり感心がないという方に、むしろ観ていただきたい気がします。少なくとも、観て損はありません。

 10月12日は顎関節症について。歯科医の方に話を聞きました。たまたま、「あやや」こと松浦亜弥さんが顎関節症でコンサートをキャンセルしたということで、取り上げました。

 10月19日は、前長野県知事、田中康夫さんをお迎えしました。実は、当日午前中にスタジオで収録したものを編集し、当夜に15MINUTESとして放送するという形でした。丁度、衆議院議員の補欠選挙が神奈川と大阪で行われていた時だったので、あまり生臭いことが聞けなかったのが少々心残りでした。現在の田中さん、新党日本の代表という微妙なポジション取りにもかかわらず、実は、自民党と民主党が対決する今後の選挙シーズンの中で、キーマンの一人と言っても良い存在です。補選のときも、早速、大阪に乗り込んで民主党候補の応援演説をしていましたし、ご自身が来夏の参議院議員選挙に出るのではないかというのがもっぱらの観測。補選後も続く、福島県知事選挙、沖縄県知事選挙などでもおそらく田中さんの姿が街頭で見られることになるのでしょう。まあ、逆説的ですが、長野県知事として経験してきたことがらを田中さんに聞く最後のチャンスだったのかもしれませんので、敢えてこの時期にお呼びしたことに意味があったと考えることにしたいと思います。因みにこの週は、いわゆる「レーティング週」でした。

 

 


nice!(1) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

メルマガ登録・解除
 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。