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トンカツ屋にて [ANCHORの庭]

すっかり更新をサボってしまった照れ隠しというわけではないですが、スーパーニュースアンカーの内容紹介の前に、こんな話から書くことにします(ニュースとは無関係です)。

  東京・広尾にある新しいトンカツ屋に入りました。つい二日ほど前のことです。なかなかお洒落な店構えで、味も雰囲気も期待して戸を潜りました。カウンター席に座ると、やってきた店員らしき女性(おばさんとおばあさんの中間くらいの方)が、なにやら説明を始めた。まあ、初めて入った店ですから、そういうことがあってもいい。ヤケに自信たっぷりだったので、ひょっとしたらお店のオーナーではないかと感じながら、彼女の説明を聞いていました。「こちらがキャベツ用のわさびドレッシングに、こちらはサザンアイランド。そしてこちらがソースになりますが、トンカツソースにウースターソース、そして塩。」「塩?」「はい。海の塩100%で味わい深いものですのでお好みでお試しください!」

 ほほう。トンカツを塩で食べるというのは、聞いたことがないね。天ぷらを塩で食べるとか、寿司を塩で、というのはどこかで聞いたことがあるような気がするけど。いや、寿司は無いか。まあいいや、でも、とりあえず従ってみようかなという気持ちにはなった。しかし、それからが想定外だった。
 トンカツを運んできた先ほどのおばさん、「えーと、塩。塩で是非お試しください。あっさりしていて、かえって肉のお味がよく分かると思いますので」

 しつこいなあ。もう、なんだか、気持ちが重たくなってきた。だって、ソースつけたら肉の味が分からなくなるようなトンカツなの?お宅で出してるのは。だったらさあ、最初からソースなんか全部撤去して撤退させて廃絶しちゃいなさいよ!なんて言いたくなってくる。それでも、「まあ、いいか」と、一切れだけ塩をつけて食べてみた。なんのことはない。トンカツに塩をつけただけの味。ま、そりゃそうだわな。勿論、あとのトンカツは総て2種類のソースでいただきました。トンカツそのものは悪くない。値段を考えたら、チェーン店の方がずっと勉強しているとは思うけど、まあ、それは言うまい。それにしても勘違いの店というのは参ったなあ、と思いつつ、食事を終えた。

 もう一押ししてきた。あのおばあさん、いや、おばさん、うーん、どっちでもいいや。皿を下げるときに「あの、塩、試していただきました?」だって。こらこら!しつこいにもほどがあるよ。だいいち、わたしゃ、お宅のモニターじゃないんだよ!そんなに塩つけたトンカツの評判を知りたいならギャラ払え!なあんて頭の中でワオンワオン言い出した。飽くまで口には出さず、「はあ」とか「ふむふむ」なんて誤魔化してましたけどね。
  「いやあ、新鮮だったなあ!トンカツに塩!これっ、今まで無かったですよねえ。あっさりしていて肉のうま味が口中に広がって、これじゃ、今までソースにジャボジャボ漬けて食べてたものはいったい何だったのか、って感じですよ。これぞ新発見!トンカツ界のノーベル賞もんじゃないっすか!」なんて答えを期待していたおばさん、いや、おばあさんには悪いけど、こちら、そこまでお人好しじゃないから。
 で、密かに命名しました。この人のこと。
 「塩婆(しおばあ)」。そう、「塩爺(しおじい)」じゃなくて、シオバア。多分もう二度と行かないだろうな。このシオバアの店。

  えーと、12月11日月曜日のスーパーニュースアンカーの内容。最初のニュースは、大阪市西成区の日雇い労働者支援組織が入るビルに3000人以上が住所地をおいていた問題。これ、ここの住民票が「なりすまし」による犯罪に使われた面が強調されてますけど、本当は全く別の問題。平成2年以降、住民票が確認できなければ受給できなくなった失業給付金を交付するにあたって、支援組織と行政の間で編み出した一つの解決策という面が強かったはず。当初、大阪市側は「(一ヶ所に3000人も登録しているのは)変だとは思っていたが、、、」なんて、いわばシラを切っていたけど、支援組織が記者会見して「行政も知っていた」と暴露した。もしかしたらこのやり方、行政側から提案した可能性もあるんじゃないかなと、私は思っている。

  もともと、こうしなければ必要な人に失業給付金が渡らない現実があるわけで、適法性を重要視するのは良いけれど、それならそれで制度を作り直す必要があるんじゃないでしょうかね。因みに生活保護も住所地の定まらないホームレスには支給されない形で制度が運用されているんだけど、広島などでは、ボランティア団体と行政が工夫して、うまく受給できるような仕組みを作ったりしている。ピーコさん言っていたように、格差社会がますます進んでいくことを考えれば、こういうことをキチンとしていないと本当に残酷なことになってしまう。最初から、再チャレンジなんてものは単なるマヤカシ以上のものではないだろうけど、チャレンジもへったくれもない世界になっちゃうよ。とくに大阪は責任重大でしょ。

 二つ目のテーマは、世田谷一家殺害事件からまもなくまる六年というもの。スタジオで話していても気が重くなるばかり。少なくとも、犯人についての情報がもっと整理されて然るべきです。これほど、警察の捜査に期待する気持ちになったことはありません。

 特報アンカーは「更生保護施設で働くおふくろ保護司」でした。保護司さんについての私のコメントは、「実の母親にしかできないこともあるでしょう。しかし、誰でも、(実の母親ができないなら)《母親の役割》をしてくれる人を必要としている。見守るとか、許すとか、受け入れるということなんですけど」なんてことを言いました。これ、一時期流行った「マザリング」という言葉が浮かんできて、そんなことを喋りました。老若男女、誰でも、自分にとっての母親的な役割をしてくれる人が必要だというのは、実に素敵な考え方だと思っています。そういえば、不登校に苦しむ子どもたちの中には、何らかの理由で、実の母親が「父親」のような精神状態に陥ってしまい、そのことで子どもにとっての「母親」が家庭から消失してしまったケースがいくつもありました。

 関係ないけど、支持率の低下が止まらない安倍さんの場合、やっぱり、アッキー(今日、BBCの独占インタビュー受けてました)が母親の役割なのかなあ、なあんて、余計なことを言っちゃいましたね。はは。


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