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まだ高すぎる安倍内閣支持率 [ANCHORの庭]

  産経新聞で40%、朝日新聞で39%に下落した安倍内閣の支持率。そりゃ、下がりますよ。タウンミーティングのヤラセ事件に始まり、復党ごり押し、道路特定財源の一般財源化失敗、本間政府税調会長の「愛の官舎事件」、佐田行革担当大臣の政治資金報告書虚偽記載問題、伊吹文科・松岡農水両大臣の事務所費疑惑、最新のニュースでは尾身財務相の長女同伴公費出張疑惑まで。これだけ不祥事が続き、また安倍晋三氏自身の対応力の貧弱さをイヤと言うほど見せつけられた有権者・国民としては、このボロボロ内閣を支持する方がおかしい。首相肝いりの「教育再生国民会議」がろくな議論もしていない(大真面目で「塾を廃止せよ!」なんて言ってる頓珍漢までいる)ようであることや、何かというと「再チャレンジ」を呼号して、ほぼ「再チャレ・オウム」と化した首相の姿をみるにつけ、有権者の気持ちはガクンガクンと萎えていく。そうそう、忘れるところだったけど、安倍総理が訪欧に出発した同じ日に、あのヤマタフこと山崎拓議員がムリヤリ訪朝に出掛けちゃったものだから、首相の影が思いっきり薄くなった、なんてこともありました。とにかく、なんて詰まらない男を総理大臣にしちゃったんだろう、って感じですかね。

 さらに、決定的だったと思うのは、年頭の所感で、「憲法改正を参議院選挙の争点に」と言ってしまったこと。これは無党派層のリベラルな部分を怒らせた。憲法改正に賛成している無党派の人たちにしても、「この内閣のもとで憲法を改正して良いんだろうか、、、」という不安な感覚が拡がっているように感じる。いっせいに「引いちゃった」んじゃないだろうか。

  宮崎県の出直し知事選挙で、政党の推薦を受けなかったそのまんま東候補が圧勝した背景には、こうしたことの総てがあったのだと思う。「保守分裂」ということも勿論あるけれど、統一した保守候補に対しては、県連レベルでも民主党の支持・推薦は得られなかったはずだから、結果は変わらなかったでしょう(今回、民主党宮崎県連が支持した候補は次点だった)。とにかく、自民党と公明党が推薦した保守候補は、二位にもなれなかった。得票数も、そのまんま東候補の半分にも満たない惨敗。まあ、民主党が「格差是正」という、それ自体は正しい課題を設定していながら、あちこちの選挙で不戦敗だったり、信じられないくらいセンスの悪いテレビCM(小沢・菅・鳩山三先生がキングギドラみたいに船に乗ってる奴)を流したりしているので、内閣批判にまとまりを欠いているのが、今のところ安倍さんを救っているというのが現状でしょう。本当なら、支持率はもっと低くて当然だ。

 

  1月22日のスーパーニュース・アンカーは、冒頭、「発掘あるある大辞典Ⅱ」のヤラセ・捏造問題で山本浩之キャスターがお詫びのコメントをお伝えするところから始まりました。

 私は、「今度の問題は単なる視聴率至上主義の問題ではない。健康情報やダイエットという、本来は厳密な科学的議論が必要なテーマについて、〈分かり易さ〉を身上とし明快で単純な結論を求めたがる現今のテレビが扱っていることに危険性がある。」という意味のことを申し上げました。少々舌足らずだったのでここで補足すると、こういうことなります。

 「制作者は、番組で取り上げた商品が、翌日にはスーパーで売り切れ、パニックを起こすくらいに反響を呼ぶことを勲章と考えるようになっていく。市場を混乱させることは、例えば毎日納豆を買い、慎ましい食卓に添えて暮らしているような人たちから、大切な納豆を奪うことになるという意味でも、実に罪深い。にもかかわらず、その罪深さを意識することもなく、市場の混乱を〈番組成功の指標〉とするような退廃が進行していけば、やがては、そのためにヤラセやデータ捏造も厭わない制作者が生まれてくる。」

 今回、「発掘あるある大辞典Ⅱ」については、スポンサーである花王も撤退すると伝えられていますから、おそらくは番組終了の方向なのでしょう。しかし、ダイエット情報や健康情報の扱いについては、他局で放映されているものを含め、その他の番組でも「取り扱い注意」と考えるべきだと思うのです。そもそもダイエット情報は、一つ間違えれば人が傷つき、命にも関わりかねない。加えて、ココア、早生ミカン、青リンゴと、ターゲットになった商品が次々に売り切れを起こすような市場の攪乱は、容認されるべきことではない。なかでも、安価な栄養源であり、貴重なタンパク源でもある納豆についての今回の大騒ぎは、それに頼って生活している人々のことを考えても、まさしく犯罪的だったのだと思います。

  今回の事件は、一部の不心得者の仕業、ということではなく、テレビ界のダイエットネタ・健康情報番組に頼った構造をあらためる方向で、教訓化していくべきだと考えます。ま、しかし、まだまだ出てくるんでしょうね、「これも嘘だった、あれもインチキだった」という話が、、、。まさしく発掘!あるある大辞典のように。

 この日、スーパーニュース・アンカーで扱った他のテーマの中から一つ。そのまんま東氏の宮崎県知事当選のニュース、この日、各局から中継での出演を要請された新知事は、そりゃもう、フル回転だったようです。それでも、一言二言、知事と言葉を交わすことができました。
  「失礼ながら、今回のご当選は、知事の政治的手腕に期待して有権者が投票した結果ではないと思う。県議会は圧倒的な自民党多数の世界。やっぱり〈波風立ててナンボ〉でしょう。また知事と県議会がこんなことで揉めているぞ、みたいなニュースが宮崎からどんどん出てくるようにしてくれませんか」と。そのまんま東知事は少々面食らった感じで、苦笑いしながら「頑張ります」とだけ仰ってくださいました。

  談合に収賄と、前知事が犯罪にまみれてしまった責任の一端は、県議会にもあるはずです。田中康夫前長野県知事のように、とまでは言いませんが、そのまんま東知事には、是非とも頑張って、物議を醸していただきたいと思います。

 


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共通テーマ:日記・雑感

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