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日銀、アルカイダ、中古パソコン [jam THE JAM]

 日銀が利上げに踏み切ったようですね。これで銀行の普通預金金利が0.1%から0.2%。「超低金利が低金利になっただけ」なんて言われてますが、上がったことには変わりない。色々な影響が出てくるのでしょう。今日のジャムザワールドでも多分、お伝えすることになるかと。

 丁度一週間前に、GDPが大幅に上昇しているというニュースを政府が恐る恐る控えめに発表するということがあって、「1月に利上げを見送った日銀の立場がなくなる」からだ、などと説明しちゃってましたから、こりゃ、どうなるのかなと思ってましたが、日銀、反応せざるを得なかったみたいですね。いや、むしろ、先週の発表が、今回の利上げを容認するサインだった可能性もあるでしょうか。経済のニュース、よく分からないです。いや、ホントに。とりあえず、一週間前のジャムを振り返っておきます。

 2月15日のジャムザワールドヘッドラインニュース、冒頭にコメントしたのは、そのGDPのニュース。最新の四半期で1.2%の上昇を受けて大田経済財政担当大臣の会見。使用した音声のなかには「景気は底堅い」などの言葉もありましたけど、全体には控えめな表現にとどまっていました。それから、六カ国協議を受けて北朝鮮支援に動き出す韓国政府、宮崎県東国原知事の初議会所信表明演説の宮崎弁「てげてげ」。以上の三本でした。

 カッティングエッジは、放送大学助教授の高橋和夫さんと電話。米軍座間キャンプに打ち込まれた飛行弾事件について、アメリカABCが「アルカイダの犯行か?」と大袈裟に伝えていることについてとりあげました。高橋さんは一言「チェイニー訪日に抗議して過激派がやったんでしょう」と喝破。私は、イラク戦争への後ろめたさからかアメリカの報道はどんどんと「内向き」になっていて、例えばNASA女性宇宙飛行士の恋敵殺害未遂事件やアンナ・ニコル・スミスさん変死事件などで塗りつぶされている状況、そこに刺激を加えるべく、日本の過激派「テロ」という材料に飛びつき、アルカイダの犯行を推測(邪推?)してみせたということだったのではないかと想像しましたが、高橋さんも同意してくださいました。さらに、アメリカがイラクで犯した失敗をイランでも犯しかねない心配、つまり対イラン戦争を始めるのではないかという懸念などについて話し合いました。その他、日本でもアルカイダとの関係を疑われて乱暴な取り調べや報道被害にあう無実の外国人がいるという話、「日本人は、アルカイダはみなビンラディンのような身なり風体をしていると誤解している」ことなど、興味深い内容でした。

  御存じの方が多いでしょうが、高橋和夫さんは中東問題の専門家で、「アラブとイスラエル-パレスチナ問題の構図」という古典的な名著から、最新刊の「第三世界の政治-パレスチナ問題の展開」に至るまで、何冊かの著書をお持ちです。ご参考までに。

アラブとイスラエル―パレスチナ問題の構図

アラブとイスラエル―パレスチナ問題の構図

  • 作者: 高橋 和夫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1992/01
  • メディア: 新書


 15MINUTESは、ITジャーナリストの津田大介さんをスタジオにお迎えして、中古パソコン関係の話をしました。私も以前、「さまよえる廃棄パソコン」という岩波ブックレットを書いたことがあって、パソコンの広い意味でのリサイクルには関心を持っていました。この日の中心テーマは、中古パソコン業者の認定制度。本来ならば、発売されたばかりのVISTAがマイクロソフト最後のOSになるのかならないのかというような次元の話をもっとするべきだったかもしれません。ネット環境が整うにつれ、パソコンを単なる端末として位置づけるような考え方が強くなっていくでしょうし、そうなると、逆に、中古パソコンはゴージャスすぎるということになるかもしれない。私を含め、今のところはまだ、パソコンの中に全情報財産が詰まっているという人が多いんでしょうけど。ああ、重たい。


 


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