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まず馬を射よ! [SOKOTOKO控え室]

 私が火曜日のコメンテーターとして出演させてもらっている「吉田照美のソコダイジナトコ」(文化放送)についても、他の番組と同様、その内容の報告というか、言い足りないことを追加するとか、このブログの中で記していきたいと思います。今日はその第一回。

  今日(もう昨日だ!)のソコトコ、前半のニュースの部分では、守屋前防衛次官再逮捕にまつわるテーマで、少しだけ話しました。讀賣新聞が書いていたことだけど、2003年の次期輸送機(CX)のエンジン選定に絡んで、守屋容疑者がGEに落札させるよう便宜を図った流れのなか、落札後に開かれた「祝賀パーティー」に参加した守屋容疑者とGE幹部との間で、「落札できて良かったですね」「次官のおかげです」というような漫画チックなやりとりがあったとか。

  この手の情報は、検察によるリークに間違いないので、その分注意しなければならないけれど、本当であれば実にクリアな贈収賄の構図が見えてくる。であれば当然、GEは何をしたんだということにもなる。その辺、検察も手を抜かずにやって欲しい気がする。番組の中では言いそびれたけれど、これらの事件の背後に政治家がいて「役割」をはたしていたのなら、こちらのほうも当然、しっかりと摘発しちゃってほしいですね。

 しかし、国会の証人喚問では、嗚咽を漏らしながら部下を誉めたり庇ったりと、とにかく「善良で有能、頼りになる親分」みたいなイメージを保持し続けていた守屋容疑者、一説には今や「完オチ」状態ともいわれていて、そうなっちゃった理由のなかには妻の幸子容疑者逮捕ということもあったのでしょう。そりゃ、奥さんまで逮捕されちゃキツイや。でもこの夫人逮捕、最初から夫の十分な自白を引き出すため検察が仕組んだことだったのではないか。

  過去、この手の事件で身内が「身分なき共犯」として逮捕された例は数件あるものの、その総てが最終的には不起訴か起訴猶予になっているらしく、検察もえげつないことをやるなあという気がします。常套手段ということですかね。そして今回、夫再逮捕の日に予想通り処分保留で釈放された幸子容疑者。検察からすれば、しっかりと役割を果たしきった夫人の肩でも叩いて、「ご苦労さん」と労(ねぎら)いの言葉を掛けたいくらいだろう。

  思い出した。食肉偽装事件で逮捕されたかつての「食肉のドン」ことハンナンの浅田満被告。検事調書を取られたときには、「娘も逮捕するぞ」と脅されて、やむなくウソの自白をしてしまったという意味のことを法廷で語っていたっけ。このケースでは、既に身内の逮捕は兄弟や甥に及んでいたけれど、「娘云々」はドンのほぼ唯一の「弱点」として、目一杯検察に利用されたということだろう。しかし、凄いね、検察。


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共通テーマ:日記・雑感

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