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薬害C型肝炎問題は、福田内閣の命取りに? [jam THE JAM]

  久しぶりに、ジャムザワールドのご報告です。年内もこの日を入れてあと二回となりました木曜ジャム。
  冒頭、私が独断で選んだ(!)今年一番の映画、「バレエ・リュス~踊る歓び、生きる歓び」を簡単にご紹介。既に先週土曜日15日から公開中の映画です。バレエが大嫌いな人は別として、多くの人が大いに楽しめるドキュメンタリー作品だと思います。二十世紀のバレエの歴史を紡ぎだしたロシアバレエ団について、驚くべきことに当時の映像がたくさん出てきます。20歳そこそこだった踊り手の多くが今も存命で、90歳を過ぎてプロとして舞台に立っている人までいる。その彼ら彼女らが同窓会よろしく数十年ぶりに集まった模様も含め、往事を語る老ダンサーたちの表情のなんと豊かなことか。これ以上は紹介するのも野暮でしょうからやめておきますが、一つだけ付け加えておきますと、私がこの映画を観たのは試写会だったのですが、上映中、何回も試写会場が明るい笑いに包まれたのです。こういうところに参加する人たちは映画のプロが多いわけで、普通は「プロとして評価を下す」ために来ている、ってことですよね。斜めに見ているというか。だから、面白くても笑わない。感情を外に出さずに観ている人が多い。その試写会が、いわば「湧いた」んですね。私には初めての経験でした。それくらい、巧まざるユーモアというか、豊かな人生を見せられて、楽しい気持ちになったのだと思います。意外に公開スケジュールはタイトですから、ご覧になりたい方はお早めに。

「バレエ・リュス~踊る歓び、生きる歓び」公式サイト

  さて、この日のニュースは何と言っても、薬害C型肝炎訴訟和解案に対する政府の和解修正案(被害者一律救済を否定)を原告が拒否したこと。ニュース解説では、政局への影響という観点から、福田総理が支持率を回復する重要なきっかけを失ってしまったのではないかと論じました。既に何度かご紹介している論点ですが、かつてハンセン病元患者による違憲訴訟について、就任して間もなかった当時の小泉総理が「控訴断念」を決断し、政治的な求心力を著しく強める結果となったことを想起させる事態です。ただし、今回は正反対の結果になりそうですね。今日の朝日新聞朝刊が「福田内閣支持率急落」と報じているように、年金(記録)問題と併せ、薬害肝炎訴訟問題の取り扱い方は、内閣の命運を握っていると思われます。カッティングエッジで電話をつないだ原告弁護団長、鈴木利廣弁護士には、「私たちはまだ和解を諦めていない」と頼もしい話を聞かせていただきました。原告たちは肝炎に感染させられ、病とも闘っているわけですから、訴訟に加わっていない被害者を含め、一刻も早く必要な治療を十分に受けていただくためにも、望ましい解決は「和解」以外にあり得ません。

  15MINUTESは、世界的なチーズの品不足と値上がり、その生産基盤の弱体化というようなお話しでした。「韓国で次々とピザ屋が潰れている」という導入はいささかトリッキーでしたが、中国とインドの需要急拡大にオーストラリアの干魃が加わって、高値と品不足が深刻になったということなのです。ならば国産を食べようと言っても、そもそも飼料は輸入に頼っている状況ではそれもままならない。チーズが食べられなくなること自体大問題ですが、どうやらチーズだけの問題にとどまらない。畜産・酪農といった重要な産業の行く末はキチンと見据えていく必要があります。スタジオにお招きしたのは、「チーズのカリスマ」として知られる本間るみ子さん(株式会社フェルミエ代表取締役社長)でした。

       株式会社フェルミエ

  来週は年内最後の木曜バージョン。特集は、「北朝鮮による日本人拉致問題」となります。ご期待を。

 



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