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上海の地下鉄 [uttiiの電子版ウォッチ]

3回目となりました「上海話」。前回の上海蟹の話は徒(いたずら)に皆さまの食欲を刺激し、かつ私への反感を助長し、顰蹙を買う結果となりましたので、今日は、あんまり羨ましくない話にしておきます。はは。

上海市内の交通手段は、何と言っても地下鉄が便利です。

路線は全部で10本とか11本とか。乗ってみたところでは10本なのですが、資料を見るともっとあったりして、よく分からない。よく分からないものの、とにかく縦横無尽に走っていることだけは確か。総延長が東京を抜いたのは少々前の話で、今はロンドンも抜いて世界一らしいのです。

地下鉄は地下鉄。東京のメトロを含め、世界中の地下鉄には似たところがあるのでしょう。それでも、そこは中国。中国社会の“縮図”でもあるということで。

見事だと思ったのは、あらゆる駅でホームドアが設置されていたことです。後発の利点と言えばそれまでですが、日本は是が非でも見倣わなければいけませんね。今のところ完全に負けています。また、改札はすべからく「非接触」の自動です。カードをかざせば前方の緑のライトが小さく光り、身体で押せば金属のバーが回転して通り抜けられる構造。ところが、日本でなら鳴るはずの「ピッ」という音がしないので、ちょっと不安になる。しかも、中には緑色のライトさえないものがあって、一か八か「エイッ」とばかりに通過せざるを得ないケースも。まあ、この辺りは“流儀”の違いなので、慣れてしまえばそれまで。

明らかに日本と違う光景を眼にしました。

かなり混雑した車内を、「物乞い」をしながら通り抜ける方がおられるのです。事故か病気か、左足を付け根付近から失っている男性が松葉杖をつきながら、揺れる車内を前から後ろに移動してくる。彼が紙コップのようなものを差し出すと、かなりの確率でお金を入れる人がありました。ついでに言うと、「物乞い」は駅のコンコースにも、あるいは観光スポットでも眼にしました。身体に大きな傷を負った方たちや、お年寄りたちです。
 
働くことができない人たちの生活を、誰の自尊心をも犠牲とせずに安定させるだけの力を、この社会が持っていないはずはないと思うのですが、そのようにはなっていないようでした。以上は、飽くまで見たままの感想ですから、この話はこれくらいで。

さて、地下鉄。

乗換駅に着くと、緊張感が高まります。降りる人のことなどお構いなしに、大勢の人が雪崩れ込んでくる場合があるのです。力と力の勝負。誰も遠慮しようとはしません。思わず、「これは、いかんだろう!」と口に出してしまいました。身体の小さな人、女性、子どもに対する配慮などは一切ありません。北京五輪の頃にマナー向上運動があったと記憶していますが、効果はさほど持続しなかったものと見えます。

それでも今回、タクシーは一切使わず、移動は全て地下鉄ということになりました。地下鉄網の存在は、上海という巨大都市が持つ経済力の反映として、あるいはこの先の繁栄を支える道具立てとして、様々な問題を抱えつつも、どんどん増殖していくのでしょう。中国経済の行く末には大きな不安が待ち受けているのかもしれませんが、そのあたりは専門の中国ウォッチャーにお任せするとして…。上海訪問の節は、是非、地下鉄に乗ってみてください。ということで、11月17日の<uttiiの電子版ウォッチ>と参りましょう。

*次回の「上海話」は、伝統的な観光スポットの話…。
 
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以上は、11月17日に配信した<uttiiの電子版ウォッチ>の冒頭部分をもとに、加筆したものです。本体は、土曜・日曜・祭日と新聞休刊日の翌日を除き、毎日配信している新聞4紙を読み解くメルマガです。【ショートバージョン】は午前中に、【フルバージョン】は当日中に配信しています。続きは<uttiiの電子版ウォッチ>でどうぞ。有料ですが格安のメルマガ(一ヶ月324円)、しかも初月分は無料です。 

<uttiiの電子版ウォッチ> http://www.mag2.com/m/0001652387.html      
 
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 *2号線です。徐涇東駅と浦東国際空港駅を結ぶ路線で、「東西線」と言われたりするようです。駅には必ず「ホームドア」が設置されています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 *多くの乗客がスマホに夢中なのは日本と変わりがないですね。立っている人まで…。

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