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新党の名前を考えた。 [SOKOTOKO控え室]

与謝野馨前財務相と平沼赳夫元経産相が中心となって作られようとしている新党。名前は四つくらいの候補から選ぶのだという。平沼氏は「旧態依然たる名前では拙いから、、、」と述べているので、実態が旧態依然たるかどうかはともかく、名前はポップでお茶目なものになるのかもしれない。ここは勝手で申し訳ないけれど、新党に相応しい名前をいくつか考えておこうではないか。

  まずは平均年齢が非常に高いことから、「老人党」はどうでしょう。PC(ポリティカル・コレクトネス:差別・偏見を取り除くために政治的な観点から見て正しい用語を使うこと)に配慮して「高齢者党」としてしまうとインパクトに欠けるので、敢えて「老人」を前に出した。9月15日の祝日が、かつて「老人の日」だったのが今は「敬老の日」となっている事情などここでは考慮しない。さらにもう一段蛮勇を奮い、人間も体質も古いということを開き直って「売り」にするのであれば、敢えて新党ではなく、「旧党」なんていう腹の括り方もあるかもしれない。ただ、後から多少は若い年齢の人が合流する可能性も捨てきれない。そうなると平均年齢の方は確実に下がるでしょうから、この名前は封印しておこうと思う。

 別の名前。この新党、自民党以上に自民党的ではないかと思うほど幅が広く、しかも自民党を応援して一緒に民主党をやっつけるのだと鼻息が荒い。となれば、ここは素直に「第二自民党」とか「ミニ自民党」とか「自民党別働隊」とか、色々考えらますね。最近は携帯電話でさえセパレートのものが売り出されているので、自民党が便宜的に二つに割れた、割れたけどホントは一つだよ、というイメージで、この手の名前も許してもらえるだろう。でも、中心になるお二人がいずれも大病の経験者、最近の体調も少し心配になるほどなので、コマンドを連想させるような、あまりにマッチョな名前はやっぱり却下するしかないかな。因みに「平成新自由クラブ」なんて面倒くさい名前を付けてしまうと、戦後政治の歴史を繙かなければならなくなるので、これは避けたい。

 さてここからは、少し新党の内容をキチンと反映することを心がけよう。郵政民営化に反対して自民党を飛び出した平沼さん、その前に自民党としての郵政民営化法案を取りまとめた与謝野さん、水と油とも思えるこの二人が「同志」になるわけですね。最大の特徴であるその点を党名に反映させたらどうなるか。そこで、異質なもの、由来の違うものが同居している一つの生命体という意味で、「キメラ」というのはいかがでしょう。「新党キメラ」。ちょっと格好良い。キメラは頭がライオン、胴体がヤギ、尻尾がヘビというギリシャ神話の怪物で、やがてはペガサスに乗った英雄にやっつけられてしまうのだが、そのことは無視して、このフランケンシュタイン的な身体の成り立ちに新党のイメージを重ね合わせる手はあるだろう。ナショナリスティックな主張で、自民党の周りを巡回しながら同党を右の方向に引っ張り続けてきた平沼グループ総帥がライオンの頭、中曽根さんやナベツネさんと仲良しで、財政再建と消費税増税を主張し続ける与謝野さんがヤギの胴体。なんとなく雰囲気的にも大きなズレはない。尻尾?ああ、鳩山邦夫さんは、お母さんからの巨額資金提供の件でお兄さんの鳩山総理と「同罪」と見られていて、平沼さんたちからしたら「汚らわしい」とされかねないので、どうやらすぐの参加は見送りという公算。ま、でも、その資金力の大きさはあまりにも魅力的だから、ほとぼりが冷めたあたりで「合流」ってことになるんじゃないかなあ。想像ですけど。仮に合流となった場合、どうも尻尾とか蛇とかいうのは体型的には鳩山邦夫さんと違うけれど、そこは勘弁。太めの尻尾ということで。

 ところでこの与謝野・平沼新党、キメラではあってもハイブリッドではないというのが、党の性格を見るに当たって重要なところだと思う。ハイブリッドは二つ以上の要素が「混血」し、「雑種」となっているのが大事な点。継ぎ接ぎではない。トヨタのプリウス(なんだかんだいっても、2009年国内売り上げでハイブリッド車として史上初の一位に輝いた!)も、エンジンとモーターを「組み合わせて」走り、相互の切り替えをドライバーが意識しないでスムースに動くようにしている(シナジー・ドライブ)からこそハイブリッドと言われる。もしも継ぎ接ぎで、エンジンとモーターが別々の方向に走り始めたら、途端に車体はバラバラになってしまう。中心人物のこの二人が、ずっと同じ方向を向き続けられるとはどうしても思えない。

 考えてみると、なんであれ人間の集団、人間の組織というものは、キメラハイブリッドの中間に位置しているのかもしれない。よりキメラ的な組織と、ハイブリッド的な組織。少なくとも今のところ、この新党の姿は、成り立ちを含め、ハイブリッドには思えない。だからやっぱり「新党キメラ」でお願いします。いや、そんな名前、自分でつけるわけないか、、、。


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まず馬を射よ! [SOKOTOKO控え室]

 私が火曜日のコメンテーターとして出演させてもらっている「吉田照美のソコダイジナトコ」(文化放送)についても、他の番組と同様、その内容の報告というか、言い足りないことを追加するとか、このブログの中で記していきたいと思います。今日はその第一回。

  今日(もう昨日だ!)のソコトコ、前半のニュースの部分では、守屋前防衛次官再逮捕にまつわるテーマで、少しだけ話しました。讀賣新聞が書いていたことだけど、2003年の次期輸送機(CX)のエンジン選定に絡んで、守屋容疑者がGEに落札させるよう便宜を図った流れのなか、落札後に開かれた「祝賀パーティー」に参加した守屋容疑者とGE幹部との間で、「落札できて良かったですね」「次官のおかげです」というような漫画チックなやりとりがあったとか。

  この手の情報は、検察によるリークに間違いないので、その分注意しなければならないけれど、本当であれば実にクリアな贈収賄の構図が見えてくる。であれば当然、GEは何をしたんだということにもなる。その辺、検察も手を抜かずにやって欲しい気がする。番組の中では言いそびれたけれど、これらの事件の背後に政治家がいて「役割」をはたしていたのなら、こちらのほうも当然、しっかりと摘発しちゃってほしいですね。

 しかし、国会の証人喚問では、嗚咽を漏らしながら部下を誉めたり庇ったりと、とにかく「善良で有能、頼りになる親分」みたいなイメージを保持し続けていた守屋容疑者、一説には今や「完オチ」状態ともいわれていて、そうなっちゃった理由のなかには妻の幸子容疑者逮捕ということもあったのでしょう。そりゃ、奥さんまで逮捕されちゃキツイや。でもこの夫人逮捕、最初から夫の十分な自白を引き出すため検察が仕組んだことだったのではないか。

  過去、この手の事件で身内が「身分なき共犯」として逮捕された例は数件あるものの、その総てが最終的には不起訴か起訴猶予になっているらしく、検察もえげつないことをやるなあという気がします。常套手段ということですかね。そして今回、夫再逮捕の日に予想通り処分保留で釈放された幸子容疑者。検察からすれば、しっかりと役割を果たしきった夫人の肩でも叩いて、「ご苦労さん」と労(ねぎら)いの言葉を掛けたいくらいだろう。

  思い出した。食肉偽装事件で逮捕されたかつての「食肉のドン」ことハンナンの浅田満被告。検事調書を取られたときには、「娘も逮捕するぞ」と脅されて、やむなくウソの自白をしてしまったという意味のことを法廷で語っていたっけ。このケースでは、既に身内の逮捕は兄弟や甥に及んでいたけれど、「娘云々」はドンのほぼ唯一の「弱点」として、目一杯検察に利用されたということだろう。しかし、凄いね、検察。


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