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天安門事件をご存じですか?(4) [uttiiの電子版ウォッチ]

27年前の北京取材について書いてきました。今回が最後の4回目です。その後も、北京を含め、中国へは何回か取材で訪れていますが、このときほど、強い印象が残った旅はありませんでした。

さて、取材というと、何か特別で、凄いことのように感じられる方がいらっしゃるかもしれませんが、所詮は「見て回り、聞いて回る」こと。しかも、少なくとも当時の常識でいえば、私のように経験も識見も著しく不足している人間が押っ取り刀で出掛けていき、対象のごく一部に触れただけでとって返し、そこで得たものを「リポート」と称して視聴者に返していく、そんなことに過ぎないのです。

「群盲象をなぜる」の喩えの通り、1人1人の抱いた感想などはごく一部をデフォルメした、不正確極まりないものであることが多い。その意味で、当時の私の「取材の成果」などは取るに足らないものだということをお断りした上で、それでも、この27年前の取材の最後に出くわした映像についてお話しすることを、お許し頂きたいと思います。

わずか一泊二日の“取材の旅”を終え、香港に戻るため、北京の空港に向かいました。翌日の早朝は香港から生中継で出演することが決まっています。空港待合室には、10分ほどの短いビデオが流れていて、吸い寄せられるように見入りました。

確か「暴乱之真相」というタイトル。

天安門事件で学生らはいかにひどいことをしたか訴える内容で、確か白黒。繰り返し同じものが流されていたという記憶です。全編にわたってナレーションが付けられており、中国語は分かりませんでしたが、映像とテロップを見て、中国政府が言いたいことはだいたい分かりました。画面下に「北京已発生厳重的反革命暴乱」というような文字が出てくれば、日本人なら大凡の理解はできます。已に国際的に孤立しつつあった中国政府が、軍による鎮圧の正当性を主張し、民主化運動は反革命分子が扇動したものだというのです。

驚いたのは、民主化運動の学生リーダーたち、王丹や柴玲、ウーアルカイシの日常の姿がカメラで捉えられていたことです。彼らが食事をしている様子は、監視カメラの映像のようでした。ハンガーストライキを組織していながら、運動の幹部たちは高級なレストランで美味いものをたらふく食っている。そんな薄汚い奴らなのだというような攻撃が為されていたようでした。

ずっと前から幹部らは常に監視され、映像を撮られ、こんな宣伝映画が作られていたということに衝撃を覚えました。なんということだろうか…。また、無性に腹が立ってきました。

香港からの生中継は無事に済みました。しかし、おそらくは北京で食べた屋台の揚げパンのせいで腹を下してしまい、出演中は平静を装っていましたが、その前後にはトイレに駆け込まざるを得ないという状態。しばらくは、下腹に北京の“痛み”のようなものが残っていました。

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以上は、12月1日に配信した<uttiiの電子版ウォッチ>の冒頭部分をもとに、加筆したものです。
 
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天安門事件をご存じですか?(3) [uttiiの電子版ウォッチ]

前回は、北京初日の話でした。今回は、いよいよ2日目の取材についてです。

その朝は、早朝から動きました。まだ人通りの少ない時間帯にしかできなさそうな、ある作業が必要だったのです。リポーターにとって必須と言ってもいい、「立ちレポ」を撮らなければなりませんでした。「確かに現場にやってきたぞ」という、存在証明のようなものでもあります。

事件から1週間後の日曜日、6月11日の朝6時頃でしたか、ディレクターとともにホテル近くの市街地に徒歩で向かいました。驚いたことに、近くの公園には太極拳をやっている人たちがいたのです。何があっても生活のリズムを変えない人たちがそこにいました。

長閑さが漂うなか、しかし、簡単にカバンの中からカメラを取り出して撮影を始めるわけにはいきません。警察に見つかればカメラは没収されるでしょうし、下手をすれば拘束されるかもしれない。怖いのは警察だけではありません。以前にお話ししましたように、市民は既に体制側に寝返ってしまった後ですから、通報されるかもしれない。

そして、これは北京の街角に立って初めて分かったことですが、警察官(民警?)が20人くらいの隊列を組んで、頻繁に当たりを巡回しているのです。一回通り過ぎれば、次にやってくるまでに少なくとも10分くらいはありそうでした。「鬼の居ぬ間に洗濯」ではないですが、警察隊が通り過ぎるのを待って、慌ててリポートを撮ることに。

リポートというのは緊張する仕事です。私は特に下手くそでしたから、しょっちゅう間違えたりします。言い淀んだり、つっかえたり…。それでも、普段は何回でもやり直しがきくので、なんとかやりおおせることができる。でも、ここではそれは許されない。長い時間、外でカメラを回していること自体が危険なのです。幸い、このときは1回で、確か2分近い長いリポートを一言も間違えず、しかも終始カメラ目線で語りきることができました。中身はもう覚えていませんが(笑)。後で、本当に緊張すれば何でもできるものだなあとつくづく思いました。

午後、市場に行きました。死んだような北京の街の中で、市場だけは活気に溢れていました。モノを売り買いすることに熱中している時、人間は本当に生き生きとしています。市場の喧噪の中で、こちらもようやく人間らしい気持ちを取り戻せたような気がしました。

市場では1人の若い女性に、英語で声を掛けられました。何を話したか覚えていませんが、片言で数分。少なくとも、事件のことにはお互い全く触れませんでした。彼女は、外国人と何かを話したくて仕方がないような様子でした。切羽詰まったようなその表情は、事件とは全く関係のないものだったのかもしれませんが、どこか、助けを求めるような直向(ひたむ)きさに、胸を衝かれるような思いでした。

その日、私たちは北京を後にして、香港に戻ることになります。北京の空港では、驚くような映像を眼にすることになります。この続きはまた次回ということで。

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天安門事件をご存じですか?(2) [uttiiの電子版ウォッチ]

引き続き、天安門事件直後の中国を取材した時の話です。前回は、北京の空港に着いたところまででしたね。今から27年前、89年の6月10日のことです。

北京空港からタクシーに乗りました。運転手さんは、私たちが取材に来たことを十分理解している方でした。早速、緊張の中で、取材開始です。街中に入ると、ディレクターは車内でカメラを回し始めます。カメラといっても、民生機、つまりは家庭用のビデオです(ワイドレンズを装着したもの)。タクシーの中でも、撮影しているのが分かると警察に見咎められる危険性があるので、ディレクターはシートに身体を沈み込ませ、ギリギリ、カメラだけを上に出して撮影。私もマイクを手に、目に映ったものを喋り込むようにしていました。そのマイクもワイヤレスではなく、カメラとつながった民生用の小さいものでした。

激しい衝突があったと言われた軍事博物館前を目指していたときです。途中の交差点で、路上にいた警察官がこちらを見ています。突然、ピーっと警笛を吹き、こちらを指さしました。撮影しているのが見つかってしまったようです。タクシーの運転手さんは委細構わず、既に赤信号に変わった交差点を強行突破、事なきを得ました。クルマを止められていたら、その段階で取材は終わっていたかもしれませんでした。

軍事博物館前には焼けただれた軍用車両が1台、そのままになっていましたが、それ以外に事件の影響らしきものは見当たりません。綺麗に片付けられていたのです。最も大勢の学生・市民が殺されたとされた西端(シータン)も、クルマの中から見る限り、どうということもありません。“秩序”はあっという間に回復させられたということなのでしょう。溜息が出ました。

ホテルは日本のビジネスホテルにそっくりの作りでした。おそらくは日本の資本だったのでしょう。当然ですが、客はほとんどおらず、中国人の若い従業員が暇そうにしていました。流れ弾でしょうか、上の方の階に被弾した場所があり、撮影させてくれました。

深夜、部屋で寝ていると、ゴーという低い唸り声のような音で目が覚めました。窓から外を見ることはできませんでしたが、キャタピラーがアスファルトを叩く特徴的な音が聞こえ、目の前の通りを何台もの戦車が移動しているようでした。郊外の基地に引き上げる途中。そんな感じでした。うまく説明できないのですが、無性に腹が立ったことを覚えています。

北京は一泊だけで、翌日には香港に戻る予定。月曜日の中継に備えなければなりませんでした。痺れるような瞬間がやってきた2日目の取材については、また次回ということに。

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天安門事件をご存じですか?(1) [uttiiの電子版ウォッチ]

メルマガとこのブログで、「上海シリーズ」をお届けした時に、上海は初めてだったが、「北京、瀋陽、大連、内モンゴルの各都市、そして返還前の香港」には取材で訪れたことがあるという意味のことを書きました。

今日から数回に分けて、89年6月、天安門事件直後の中国を取材した時のことをお話ししたいと思います。人民解放軍による市民学生に対する銃撃が始まった6月4日から少したって、当時、私が関わっていたテレビ朝日「モーニングショー」という番組でも取材できないかという話が持ち上がり、ディレクターと私の2人で行くことになりました。

しかし、既に北京の空港は閉鎖されていて、直行することはできません。それでも、空港が再開されるタイミングをできるだけ近いところで見計らおうということで、まずは香港に。当時はまだ返還前ですので、中国政府の“威光”届かぬ、別天地でした。新華社(中国政府系の通信社)前にはいつも大勢の学生や市民が集まり、抗議の声を上げていました。その様子などを取材していた時です。学生の1人に声を掛けられ、話しているうちに私たちが北京に入ろうとしていることが分かると、何人もの学生が集まってきて、口々に「行ってはいけない。殺される」と真顔で私たちに忠告をし始めたのです。みんな、本気で心配してくれています。なんて優しい人たちなんだろう…。こちらとしては「安全にならなければ北京には入れないから大丈夫だ」とかなんとか言ったのだと思いますが、やっと納得してもらったのを覚えています。

北京空港が再開されたのは、事件から6日たった6月10日のことでした。香港の啓徳空港でパスポートチェックの時、係官に「北京に行く目的は?」と聞かれたので、仕方なく「観光だ」と答えたら、首を横に振って「クレイジー」と言われ、そして通してくれました。北京空港には、その日の午後に到着。テレビ朝日の特派員の方が迎えに来てくれ、「今朝までは銃声が聞こえた。これまで民主化運動の学生や市民、海外のジャーナリストに味方してくれていた一般の人たちが、一斉に政府側につくようになって、とても危険なので注意するように」と言われました。市民の間で“明哲保身”という言葉が流布し、海外のジャーナリストたちを発見すると警察に通報するようになってしまったというのです。

正直、やばいところに来ちまったなあと思いましたが、もう後には退けません。タクシーに乗って市内に向かうのですが、早速、緊張感のメーターが振り切れるような出来事が起こります。この続きは次回ということで。
 
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以上は、11月27日に配信した<uttiiの電子版ウォッチ>の冒頭部分をもとに、加筆したものです。本体は、土曜・日曜・祭日と新聞休刊日の翌日を除き、毎日配信している新聞4紙を読み解くメルマガです。【ショートバージョン】は午前中に、【フルバージョン】は当日中に配信しています。続きは<uttiiの電子版ウォッチ>でどうぞ。有料ですが格安のメルマガ(一ヶ月324円)、しかも初月分は無料です。 

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格安航空会社を使ってみた(その2) [uttiiの電子版ウォッチ]

さて、前回からの続き。上海旅行でお世話になったLCC。格安運賃が売りの飛行機の話です。

実は、上海に向かう飛行機の座席、思ったより広く、間隔も十分だったのです。快適とは言えませんが、上海までの3時間我慢するのは容易いことでした。ちょっと意外…。

離陸して少したつと、機内では、事前に注文してあった乗客のところに、紙のパックに入ったお弁当のようなものが配られます。魯肉飯というのでしょうか、一つ一つ電子レンジで温めては客のもとへ。お蔭で機内には食べ物の匂いが立ちこめることに。良い匂いなので、どうということもありませんでした。私のように注文していなかった場合は、無料の飲み物などを含め、サービスは一切ありませんが、空港で買っておいたペットボトル入りの水がありますので、何ら支障はありません。

参ったのは、たばこや免税品の機内販売です。1人の男性客室乗務員が通路最前部に立ち、商品を満載したカートを前に、結構大きな声でアナウンスを始めました。中国語ですので何を言っているのか分かりませんが、どうも、一つ一つの商品の説明のようです。中国人乗客を対象にした「販売大作戦」でしょうか、マイクを手に、だんだん熱を帯びてきたようで、必死の訴えが延々と続きます。これがうるさくてたまりません。後で聞いた話ですが、この売り上げが、ボーナスとしてかなりの収入になるようなのです。必死になるのも分かります。ですが、こちらは眠い、あるいは本を読みたい。参りました。不要なサービスはなくて構いませんが、これじゃ、マイナスのサービス。せめて静謐な時間と空間を!と言いたくなります。

私の隣は若い日本人男性で、LCCに乗り慣れた人のようでした。彼はこの「物売り大演説」のタイミングを知っていてようで、その時は座席の前のテーブルを平らにし、そこに突っ伏すようにして眠っている様子でした。落語で言えば、「大家の義太夫」よろしく、うるさいものは頭のてっぺんで受け止めるのが一番ということなのか。いやはや賢いですね。これもあとで聞いた話ですが、LCCでは、前席の背中に付いているテーブルを通常よりも頑丈にしてあり、そこに突っ伏して寝ることを想定した作りになっているのだそうです。そういえば、そうやって寝ている人が何人もいました。

2時間半くらいたってもうすぐ着陸という頃、機内には英語と中国語、日本語で妙なアナウンスが響きます。「皆さま。本日のご搭乗、誠にありがとうございます。そろそろお疲れを感じる頃ではありませんか」と。見ると、客室乗務員が通路に立っています。そして、なんと体操が始まりました。

その名も「春秋体操」!

手を上に伸ばしたり、身体を揺すったり、座っていてもできる体操のお手本を乗務員が見せ、後について身体を動かすよう、促すのです。私は照れくさくてできませんでしたが、“常連”らしき中国人乗客を中心に、かなりの人が身体を動かしていたようでした。エコノミークラス症候群を防ぐためだということはすぐに分かりました。

さて、LCCの旅。実際に安かったのかどうか、これについて言っておかなければなりませんね。

今回、茨城空港から上海浦東空港まで往復で2万1千円あまりでした。その中にはネットで座席指定をした1800円が含まれますので、それがなければ2万円を切ることになります。今、日本航空の国際線エコノミークラス割引運賃で、6万数千円といったところですから、その3分の一。やっぱり、激しく安いということになりますね。

それと、何泊するかにもよりますが、茨城空港は駐車代がタダなので、行き帰りの高速代とガソリン代は若干余計に掛かったとしても、羽田の駐車場代を計算すると、かえって安いくらい。

1つ注意が必要なのは、2万1千円の内、航空運賃は往復で1万2千円ほど。燃油サーチャージと称するものが5500円入っていたことです。レガシーでも同じように取られますが、これ、原油価格が下がった今、間尺に合わない経費に見えます。どうも、標榜する料金ではやっていけない現実があるのではないか…。このあたりに、今のLCCをはじめとした“格安運賃”の限界が隠れているような気がしています。まあ、それでも、凄く安いんですけどね。

というわけで、「上海話」はここまで。お読み下さいまして、ありがとうございました。次はいつどこに行こうかな、と思い始めているきょう11月22日の<uttiiの電子版ウォッチ>と参りましょう。
 
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格安航空会社を使ってみた(その1) [uttiiの電子版ウォッチ]

先週からお届けしてきました「上海話」。あと1つで、一応の締めくくりということになります。ただし、五つ目のテーマ、話が少し長めになりそうですので、今回と次回の2回に分けてお届けしたいと思います。今回のテーマ、実は、厳密に言うと“上海”の話ではなく、行き帰りの飛行機の話なのです。これが、色々と面白かった。

今回初めて、LCCというもののお世話になりました。ロー・コスト・キャリアー。運賃が格安になっていることが特徴の航空会社を、略してLCCと呼びます。それ以前からある航空会社をわざわざ“レガシー”と呼んだりするのは、新興勢力であるLCCと区別する意味合いがあるのではないかと、これは私の勝手な想像ですが、思っています。

とはいえ、日本のLCCのなかには、日本航空や全日空の傘下に入っているものもあります。譬えは悪いですが、バブル期の銀行とノンバンクの関係みたいなことでしょうか。ピーチアビエーションとバニラ・エアは全日空系、ジェットスター航空は日本航空系と言ってよさそうです。“独立系”を含め、資本関係はそれぞれに複雑ですが、要は、サービス簡素化などコスト削減を徹底し、安い値段で乗れるようにした飛行機ということで、これまで飛行機を利用してこなかった人たちにも乗ってもらい、新しい需要を開拓していこう、という動きが背景にあります。

さて、私がお世話になったのは、春秋航空という、中国系の航空会社でした。中国では初の、そして最大のLCCだそうで、中国の国内各地を結ぶほか、日本との間に国際便も飛ばしている大手です。経営トップの王正華さんは、乗客の「立ち乗り」を検討していると言ってみたり、「片道1円航空券」をぶち上げたりと、物議を醸すのも巧みな辣腕経営者。立志伝中の人物でもありますから、きっと、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。

コストダウンは様々な方法を駆使して行われているようでした。乗客が実感できることで挙げると、座席の間隔を狭めて大勢の客を乗せている、機内サービスはほとんどなく、あっても有料、ボーディングブリッジではなく、懐かしいタラップを使用…といったところでしょうか。乗務員の採用方法や訓練方法とか、目に見えないところでも、とにかくコストは削りに削り、「1円の無駄も許さない」。これが“LCCの本分”と言うわけです。

今回のフライトで実感したことをいくつか挙げていきますが、今回はここで“寸止め”(笑)。ここから先は次回のお楽しみということに。それでは、11月21日月曜日の<uttiiの電子版ウォッチ>と参ります。
 
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*茨城空港に駐機中の春秋航空、A320。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
*こちらは上海浦東空港で。 
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上海の観光地、「豫園」 [uttiiの電子版ウォッチ]

上海への旅”、4回目の今日は、「豫園」のご案内です。

明代に造られた広壮なお庭が、上海の重要な観光資源と言いますか、観光スポットになっています。それが「豫園」(よえん)。450年ほど前、ある役人の大物が自分の父親のため、18年掛けて造園したけれど、完成した時には父親は既に亡くなっていたという逸話が、Wikipediaに載っていました。

広さ2万平米。当時はその倍の広さがあり、戦後に改修された際に削られた周囲の部分は、「豫園商域」となり、要するにお店が建ち並ぶ、お土産屋さんエリアになりました。一瞬、「ここが豫園?」と思ってしまうような、特徴的な屋根や庇で統一的にデザインされた、ショッピングモールみたいな場所です。訪問客はまず、この商域を通って「豫園」に辿り着き、帰りも商域を通って地下鉄の駅まで戻る、そんな仕掛けです。賢いですね。そうそう、お土産屋さんも繁盛していますが、やたらと印鑑の店が多く、喫茶店や中華料理の店なんかもあって、「南翔小籠包」の本家を名乗る有名店には、大行列ができていました。食べたかったけれど、断念…。

商域の混雑ぶりは半端ではありませんでした。もう、押すな押すなといった感じで、中国の国内各地からやってきているらしい「お上りさん」的な観光客。香港、マカオ、台湾からの団体客。そして日本人、韓国人、欧米人。早い話、世界中から人が押し寄せている。その人たちの大半がスマホをもち、あちこち止まっては記念写真を撮りまくっているわけですから、そこここにラッシュアワー的な状況が生じています。

ようやく豫園の入り口に辿り着き、入場料を払って中に入ると、急にヒンヤリとした空気が支配する空間に。人も決して少なくはないのですが、外に比べれば別天地のような静謐さです。壁の注意書きには「QUIET PLEASE」(お静かに)と。

各地から集めてきたとおぼしき奇岩、ハリエンジュや柳などの樹木。創建当時からあったらしい樹齢400年の大銀杏。錦鯉が泳ぐ池と、池の周りを経巡るように造られた通路、中国独特の屋根を持つ大きな楼閣、龍を表現した瓦…。先々に独立した小楼閣があり、休み処として一息つけば、そこにはまた、別の景観が広がっている。そして、中国式の白い壁で仕切られた通路を抜けると、繰り返し、新しい世界に遭遇するような新鮮な感覚を覚えました。いやはや、贅を尽くした、見事なお庭。思わず、「あーあ、わが家にもこんな庭が欲しいなあ」と口に出してしまいました。あり得ないけど。はは。

みなさんも上海にお出かけの節は、是非、訪れてみてください。非常によく作り込まれた世界を堪能することができます。ただし、くれぐれも、かっぱらいとスリにはご用心を。

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 *左は「豫園商域」の代表的な建物
 
*下は「豫園」の美しい池 
 
 
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上海の地下鉄 [uttiiの電子版ウォッチ]

3回目となりました「上海話」。前回の上海蟹の話は徒(いたずら)に皆さまの食欲を刺激し、かつ私への反感を助長し、顰蹙を買う結果となりましたので、今日は、あんまり羨ましくない話にしておきます。はは。

上海市内の交通手段は、何と言っても地下鉄が便利です。

路線は全部で10本とか11本とか。乗ってみたところでは10本なのですが、資料を見るともっとあったりして、よく分からない。よく分からないものの、とにかく縦横無尽に走っていることだけは確か。総延長が東京を抜いたのは少々前の話で、今はロンドンも抜いて世界一らしいのです。

地下鉄は地下鉄。東京のメトロを含め、世界中の地下鉄には似たところがあるのでしょう。それでも、そこは中国。中国社会の“縮図”でもあるということで。

見事だと思ったのは、あらゆる駅でホームドアが設置されていたことです。後発の利点と言えばそれまでですが、日本は是が非でも見倣わなければいけませんね。今のところ完全に負けています。また、改札はすべからく「非接触」の自動です。カードをかざせば前方の緑のライトが小さく光り、身体で押せば金属のバーが回転して通り抜けられる構造。ところが、日本でなら鳴るはずの「ピッ」という音がしないので、ちょっと不安になる。しかも、中には緑色のライトさえないものがあって、一か八か「エイッ」とばかりに通過せざるを得ないケースも。まあ、この辺りは“流儀”の違いなので、慣れてしまえばそれまで。

明らかに日本と違う光景を眼にしました。

かなり混雑した車内を、「物乞い」をしながら通り抜ける方がおられるのです。事故か病気か、左足を付け根付近から失っている男性が松葉杖をつきながら、揺れる車内を前から後ろに移動してくる。彼が紙コップのようなものを差し出すと、かなりの確率でお金を入れる人がありました。ついでに言うと、「物乞い」は駅のコンコースにも、あるいは観光スポットでも眼にしました。身体に大きな傷を負った方たちや、お年寄りたちです。
 
働くことができない人たちの生活を、誰の自尊心をも犠牲とせずに安定させるだけの力を、この社会が持っていないはずはないと思うのですが、そのようにはなっていないようでした。以上は、飽くまで見たままの感想ですから、この話はこれくらいで。

さて、地下鉄。

乗換駅に着くと、緊張感が高まります。降りる人のことなどお構いなしに、大勢の人が雪崩れ込んでくる場合があるのです。力と力の勝負。誰も遠慮しようとはしません。思わず、「これは、いかんだろう!」と口に出してしまいました。身体の小さな人、女性、子どもに対する配慮などは一切ありません。北京五輪の頃にマナー向上運動があったと記憶していますが、効果はさほど持続しなかったものと見えます。

それでも今回、タクシーは一切使わず、移動は全て地下鉄ということになりました。地下鉄網の存在は、上海という巨大都市が持つ経済力の反映として、あるいはこの先の繁栄を支える道具立てとして、様々な問題を抱えつつも、どんどん増殖していくのでしょう。中国経済の行く末には大きな不安が待ち受けているのかもしれませんが、そのあたりは専門の中国ウォッチャーにお任せするとして…。上海訪問の節は、是非、地下鉄に乗ってみてください。ということで、11月17日の<uttiiの電子版ウォッチ>と参りましょう。

*次回の「上海話」は、伝統的な観光スポットの話…。
 
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 *2号線です。徐涇東駅と浦東国際空港駅を結ぶ路線で、「東西線」と言われたりするようです。駅には必ず「ホームドア」が設置されています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 *多くの乗客がスマホに夢中なのは日本と変わりがないですね。立っている人まで…。

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上海蟹を食べました! [uttiiの電子版ウォッチ]

上海の話パート2。

この時期の上海といえば、上海蟹…なんだそうでして。もちろん、ちゃんとと頂きました!当地では10月は雄ガニ、11月は雌ガニを食べるのが常道だとか。今回は、目出度く卵付きの雌を食することに。伺ったのは、店名に「蟹」と付いた、分かりやすいお店でした。そちらで上海蟹のコースをトライ。ネットで予約を入れたので、格安とのことでした。

お店の入り口すぐのところに、厨房の一部が見えるようになった一角がありました。中年とおぼしき白衣の女性が2人並んで座り、蟹の身を丁寧に殻から外し、解す作業を一心不乱に続けています。隣には、ワラのようなもので丁寧に縛られた上海蟹が並んでいます。「蟹を食わせるぞ!」という、お店側の宣言のようなものですかね。客としても「よし、蟹を食うぞ!」と、否が応でも雰囲気が盛り上がります。しかし、この地道な“作業”がもたらす本当の幸せに、私たちは、まだ全く気付いていませんでした。そして、案内されたテーブルへ。

決して、過剰な期待はすまい…と思っていたのです。「名物に美味いものなし」と言うではないか。ほどほどに期待し、ほどほどに満足して帰ればよいのだ。

ところが、本当に美味かった。

蟹のコースだというので、一匹の蟹を薄めに薄めて色々な料理に化けさせ、「蟹を食べたことにする」的なものを想像していたのですが、とんでもない!1人丸ごと一匹ずつの蒸した蟹が出てくるのは当然としても、それ以外の様々な料理に大量の蟹肉と蟹味噌、卵が使われているのです。もう一度言いますが、「大量に」使われている。そして、出てくるものが全て、本当に美味い。

一番感動したのは、蟹の甲羅に蟹肉を詰めて揚げたものでした。そうです、“蟹の甲羅揚げ”。甲羅は入れ物として使われているだけで、中身は、あの、入り口付近で2人の女性が殻から取り出していた蟹の身だったのです。しかも、やっぱり大量に詰まっている。この香り。舌触り。なんと美味な。ああ、幸せ。

上海蟹の美味さは異次元のものです。ですが、その美味さを演出するはずのウェイトレスなど、従業員(服務員)の皆さんの表情はどこまでも硬く、私たちのテーブルを担当してくれた女性などは、むしろ“看守”とお呼びしたくなるほどでした。その氷のような厳しい表情を終始崩さず、黙々と業務を遂行しておられました。なんとかならんかなあ…と、少し渋みの加わった上海蟹のお話はこれくらいにして、11月16日の<uttiiの電子版ウォッチ>と参りましょう。

*次回の“上海話”は「地下鉄」の予定。お楽しみに。
 
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 *こちらは湖南料理店のスッポン鍋。この唐辛子は伊達に赤くない。ビールを飲んで“消火”しながらでないと大変なことに…。でも、本当に美味かった。

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上海の摩天楼 [uttiiの電子版ウォッチ]

中国の上海に行ってきました。何回かに分けて、そこで感じたこと、見聞きしことをご報告と言いますか、この場で少しだけお話しさせて頂きたいと思います。中国には、北京、大連、瀋陽、そして内モンゴルの各都市から返還前の香港まで、取材で訪れたことがありました。ですが、上海は今回が初めて。厳密に言うと、一度だけ、空港(現在、国際線が主に使う浦東空港ではなく、古い方の空港)に降りたことはあったのですが、それだけだったのです。

まあ、とにかく、外国人観光客を含め、「観光」で上海を訪れる人の数が膨大でした。空港や観光名所はもちろんですが、街中でも、あちこち人で溢れている。

共同租界地だった外灘(ワイタン)、通称“バンド”という地域にも行ってみました。クラシカルな建物が道路に沿って立ち並び、ブティックやホテルなどがひしめいています。

外灘の、川を挟んだ向かい側の浦東地区には巨大なテレビ塔や超高層ビル群があります。ビックリしました。雲の中に先端を突っ込んで聳え立つ様子は、これぞ摩天楼(スカイ・スクレーパー)の名に相応しいと感じました。

最大のビル、上海タワー(632メートル)は、巨大なミミズが空に向かって、まるで、のたうっているような外観。高さを強調するように、イルミネーションの光がビルの壁面を上下に走り回っています。相当自慢なのでしょう。ドバイのブルジュ・ハリファに次ぐ世界第二位の超高層ビル。完成して1年以上すぎていますが、オフィスビルやホテルとして十分機能しているとは言えない状況のようで、高さが尋常でない分、かえって見るものを不安にさせるようなところがありました。というわけで、次は上海蟹の話かな…。
 
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 *右側が「上海タワー」。

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