SSブログ

王監督、センバツ、野球拳。野球づくしの一日! [jam THE JAM]

3月23日のジャムザワールド、野球のニュースが花盛りとなる中での放送でした。何しろ、WBC初代世界王者となった日本チームの王監督が未明に凱旋帰国し、そのあと早速ソフトバンク・ホークスの練習に参加したかと思えば、第78回春の高校野球選抜大会が始まったというニュースもありました。WBCの優勝の余波で、はたしてプロ野球のテレビ視聴率がどうなるのか、今のところ、影響については「あり」「なし」両説が飛び交っている状況。確かに、優勝できなかった場合に比べて悪くなるはずはないけれど、そもそもの低落傾向に歯止めが掛かるところまでいくのかどうか、うーん、難しいですね。

以前にこのプログでも書きましたように、WBC優勝までの道筋は、シナリオライターがいたのではないかと思いたくなるほどドラマティックでした。今年のプロ野球にどれほどのドラマが待っているのか分かりませんが、まあ、代表選手が大活躍すること以外に特別なドラマは期待できないかもしれません。やっぱり、地道に「球場に足を運んでもらい、生の試合を楽しんでもらう」ことを追求していってもらうことしかないのでしょうね。このところ、テレビを巡る議論が賑やかですが、野球の視聴率がどうなるか、これはメディアとしてのテレビが抱える大問題の一つです。

さて、カッティングエッジは、耐震偽装事件発覚以来、すっかり信頼を失ってしまった建築士さんたちの、信頼回復に向けた自主的な取り組みを紹介しました。11万人の建築士さんで作っている(社)日本建築士会連合会(各都道府県の建築士会の連合体)が、専門分野に秀でていると認定した建築士さんの名前を公開しているということでした。他にも継続的能力開発制度(CPD)によって、建築士の技量を常に高めていく取り組みもしているとのこと。国の施策がまだまだハッキリしないなか、各当事者のところでは、それぞれの職業的な使命を果たしていく上で必要なことがたくさんあるんだなあという印象でした。建築士さんについていえば、全国に27万人の一級建築士がいるといっても、一度資格を取っただけでずっと「一級建築士」を名乗れる以上、消費者に対して、有能でまじめな建築士であることを保証していくシステムが必要になったということでしょうね。「耐震偽装事件」、徐々に「各論」に入ってきた印象です。しかし、本当は「総論」になんの決着も付けられていません。まだ、一人の「容疑者」も出ていないこと、忘れてませんでした?

15MINUTESは、地方議員のお話でした。議員報酬が異常に高い問題(政務調査費として月額60万円がプラスされたりしている)、その高い報酬の議員に集(たか)ろうとする有権者の問題など、かなり大きいテーマでした。なかで最も話に熱が入ったのは、例の「全裸コンパニオン事件」でした。野球は野球でも、こちらは「野球拳」。

今年の二月、長崎県雲仙市の議員さんたち30名全員が熊本に研修旅行に出掛け、夜の懇親会では「野球拳」に及び、三人いたコンパニオンの女性の中には全裸で議員さんたちにお酌して廻る人もでたという乱痴気騒ぎが発覚しました。おそらくは、敢えて「懇親」する必要のないくらい元から仲良しの議員さんたちもいたんだと思いますが、とりあえず、懇親のために宴会が開かれるのは不思議なことではない。しかし、若い女性に全裸でお酌させるとは常軌を逸している。

私もかつて千葉県内の市議会議員さんたちが研修と称してヨーロッパ旅行に出掛けたところを取材したことがありました。で、取材してみると、研修とは名ばかり、実態はよく言って「物見遊山」の域を出るものではありませんでした。その後、そうした実態はテレビなどでも繰り返し報じられるようになり、かなり改善されたのではないかと思っていましたが、まあ、相変わらずだったのかなあ。公費で出掛けていく、しかも、何か市政上の重大問題を解決するための視察と銘打つのであれば、それ相応の準備と心構えがあり、さらには高い倫理性が言動に伴うものであるべきでしょう。でなければ市民の納得は得られない。何も乱痴気騒ぎがいけないと言っているのではない。それは自分の金でどこかに出掛けた際に、法律の枠内でやっていただければいいこと。しかし、研修に「野球拳」はそぐわない

それでも、一番大事な問題は、乱痴気騒ぎを咎めたてることではない。最大の問題は、研修の成果が市民に還元されたのかどうかです。普通、研修とか視察に行ったというのであれば、詳細な報告と報告書が必要ですよね。しかし、多くの場合、まともな報告書一通残らない。個人的に「報告」する議員さんたちはいたとしても、全体としてはまともなものは出ない。

実は、この研修のテーマ、以前は堂々と「南極にペンギンを見に行く」なんて書いたところもあったらしいけど、基本的にはほぼ決まっている。このところ、国内外を問わず研修のお題目として全国的に大流行なのが「廃棄物処理」と「福祉」の二つなんですね。この二つの少なくともどちらか一つが目的のところに書き込んであれば、誰も文句を言わないと思われている。本来、二つとも重大で深刻な問題ですよね。でも、参加した議員さんたちのなかで、キチンとした報告書を書ける人はほとんどいない。それもそのはず、私が取材した例では、参加した議員さんたちのなかに、自分の選挙区の特別養護老人ホームさえチャンと見にいっていない人が何人もいました。にもかかわらず、海外の老人ホームには「視察」に行きたいと仰る。変ですよね。っていうか、バレバレ。

しかも、海外視察の場合、そうした「研修旅行」をアレンジするのは、議会事務局ではなく、多くの場合、大手旅行代理店のようなんです。つまり、「視察研修パック旅行」というわけです。代理店の担当者は海外の「視察ポイント」をよく知っていて、受け入れ態勢の出来ているゴミ処理場や老人ホームをリストアップしている。議員さんたちが「こことここに行きたいなあ」なんていうふうに国名を指示してくれれば、たちどころに「研修日程」が組めるようになっている。そうやって、市民の税金が「物見遊山」や「ドンチャン騒ぎ」に流れていく構造があったんですね(今もある?)。

スタジオに生でご登場いただいた清水勉弁護士(全国市民オンブズマン連絡会幹事)は、情報公開問題や住民基本台帳問題(住基ネット問題)など、多方面で大活躍の方です。私は遙か20年近く前に、薬害エイズ訴訟の代理人のお一人として取材したのが最初でした。その後、いくつかのテーマでお世話になることがあり、この日は久しぶりの再会。今も変わらぬ精力的なお仕事ぶり。見習わなくちゃ。

J-WAVE


nice!(1) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

メルマガ登録・解除
 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。