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耐震偽装事件で被害住民はどうなる? [jam THE JAM]

4月30日、テレビ朝日のサンデープロジェクトに出演しました。事前にこのブログでもお知らせしましたが、ご覧いただけたでしょうか。最後に説明したフランスの住宅補償制度、かなり複雑なシステムですが、見ていただいた何人かの方から「分かりやすかった」とお褒めをいただきました。恐縮です。

国交省の研究会も、このフランスのシステムを参考にして検討を始めています。いずれ法案の形で出てくるのでしょうが、建築基準法等の改正については、今国会に出されているものだけでなく、夏を目途に成案を得て、秋の国会に提出されるものもあるそうです。その折りに、またこのことが改めて問題になることでしょう。もしかしたら、「ああ、あのときの、、、」と思い出していただけることになるかもしれませんね。

共謀罪についての国会審議が進んでいます。28日には、法務委員会で採決が行われることもありえましたが、民主党の反対と対案提出、世論のかなり強い反対の空気などを受けて、とりあえず採決が見送られました。三回目の廃案があるかどうかについて私は懐疑的ですが、とにかくまともな議論をして欲しいものです。

さて、順序が逆になりましたが、4月27日のジャムザワールド、簡単に振り返っておきましょう。カッティングエッジは、姉歯元一級建築士以下8名の逮捕を受け、耐震偽装問題ではジャムザワールドお馴染みの河合敏男弁護士に電話でお話を伺いました。河合弁護士は、被害住民の救済のための活動をしている「欠陥住宅被害全国ネット構造計算書偽造問題対策本部」の副本部長をしていらっしゃいます。「民事と刑事は別」ではありますが、刑事事件の進展は、新たに損害賠償請求を行う上で、住民側にとっては一つの光明なのだと思います。それにしても、国の救済スキームは貧しい限りです。耐震強度0.5以下と認められた物件についてだけ、住民の負担の一部を国が肩代わりするだけで、住民側は、新たに2000万円もの負担をしなければならない。これでは救済の名に値しないと言われても仕方がないでしょう。

15MINUTESは、今月から月末の木曜日に放送することになった「拉致問題特集」第一回目をお送りしました。丁度、拉致被害者、横田めぐみさんのお母さんがアメリカ議会下院の公聴会で証言をする機会にあたり、まずは早紀江さんに同行している弟の拓也さんと国際電話でやりとりをしました。さらに、お馴染みの辺真一さんとも電話をつなぎ、めぐみさんの夫とされる韓国人拉致被害者、金英男氏に関する情報を交え、日韓の拉致被害者家族の連携の話に及びました。マスコミのなかには、「めぐみさん目撃説」や「めぐみさん7月帰国説」を流すところなども出てきていますが、さすがにそのような情報の信頼性は低いというお話でした。かねてから辺さんはめぐみさんの「遺骨」として先方が出してきたものを日本側が簡単に「偽物」と断じたことに批判的で、前回にご登場いただいたときにも「金英男氏が本当の夫であれば、偽物の遺骨を出すことは考えにくい」と仰っていました。また、金氏の韓国への帰国についても、まずは母親が北朝鮮に出向いて面会することが目標になるとのお考えでした。我々日本人にはなかなか分断国家の状況について想像しにくいところがありますが、それでも、金氏が母親と再会できることになれば、拉致問題全体の解決に向けた大きな一歩になる、そんな可能性があると思います。

その後、横田早紀江さんはブッシュ大統領との面会がかない、既に大きく報じられたとおり、ブッシュ政権内部と議会に、拉致問題に関する理解が拡がる重要な契機となりました。良い方向に行ってくれればいいのですが。

J-WAVE


 


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