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北朝鮮の「核」は本当に爆発したのか? [ANCHORの庭]

  北朝鮮の「核実験声明」については、どうもまだ流動的な要素が多く、実際に核爆発があったかどうかを含めて確定的なことは言えそうにありませんね。「非核爆発」「小規模核爆発」「核爆発失敗」などの説が飛び交ってます。ただ、今回、金正日政権が「核実験に成功した」というメッセージを出したことを受けて、国連が制裁決議の方向に踏み出すのは必至の情勢。いよいよ一連の「瀬戸際外交」の最後の局面が訪れたのかなあという思いです。この問題のため、昨日の「スーパーニュースアンカー」は、開始時刻を1時間繰り上げて、4時から放送しました。

 番組中、電話でやりとりをした青山繁晴さんは、アンカーの水曜日コメンテーターの一人で、テレビなどでの発言は私も聞いていましたが、直接話したのは初めてでした。いつもながら軍事的な情報を中核にしたリアリスト的な発言には重みがありました。一番心配されているのが、日本を含めた周辺国での「核武装論」の高まりというお話には当初意外な感じをもちました。不明にも、青山さんご自身が「核武装反対論者」であることを全く知りませんでしたので。これこそ、リアリスト青山としての真骨頂なのかもしれないと思い返しています。ついでながら、具体的な危険が云々されているときに、理念的な「非核論」をぶっても意味がないということには私も全く同感です。

 アメリカ軍が専制的な攻撃を含めたオプションをもっているということも青山さんの議論の中にありました。ただ、ソウルを人質に取られている状況で戦端を開けば、第二次朝鮮戦争というような血みどろの戦いを覚悟せざるを得ず、そのような判断がなされる可能性は低いのではないか、いや、低くあって欲しいと願うばかりです。ただし、国連安保理で制裁決議が上がった場合に、事実上の海上封鎖が行われれば、軍事的な衝突の可能性が大きくなり、どこかでギリギリの妥協がなければ、いずれ戦争に突入することもあり得るのでしょう。さらなる核実験実施を含め、これからしばらくの間、緊張は否が応でも高まっていくのをどうすることもできません。

 問題は、リアルな軍事的緊張のレベルが、実際、どのあたりにあるのかについて、一般国民を含めた我々にはなかなか知る術がないということです。そうであるが故に、この核実験声明とそれに続く国内の言論状況が、今日告示された二つの衆議員補選(神奈川16区と大阪9区)の結果にどのような影響を及ぼすのか。ニュース23の女性キャスターと民主党若手幹部議員との不倫騒動の影響とは別に、選挙結果を左右しかねない重要ファクターとしても注目していきたいと思います。



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