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だから、ペットボトルの水は水道代じゃないってば! [ANCHORの庭]

  今に始まったわけではないですが、10日以上もサボってしまうと、なかなか書き出しづらいものですね。はは。
  3月12日のスーパーニュース・アンカーは、冒頭には西部球団によるアマ選手二人に対する裏金の供与事件、そして松岡利勝農水大臣の事務所費虚偽記載疑惑の話。特報アンカーは、高次脳機能障害に苦しむ人々というようなラインナップ。

  しかし、松岡利勝農水大臣の事務所費問題マスコミ全体としては「一本5000円のミネラルウォーター」の存在云々という、妙竹林な方向に迷い込んでしまいました。問題の核心は、飲み水代を事務所経費としての水道代に入れてはいけないということなのであって、「高い水はあり得ない」とか「あり得る」とかではないはずでしょう。

 因みに、ピーコさんがスタジオで「ルイ十四世が飲んでいたという水」について言われてましたが、これは大塚ベバリジから限定的に発売されている「CHATELDON(シャテルドン)」という水。「フランス中部のオーヴェルニュ地方で年間約100万リットルしか採水されない貴重な水」なんだそうです。値段は500ミリリットルで1000円。到底、水の値段とは思えない。

http://www.yukan-fuji.com/archives/2006/07/post_6247.html

  ところが調べてみると、あるんですね、一本5000円の水が。ネット上でかなり有名になりつつあるので御存じの方も多いかもしれませんが、その名も「ナノクラスターGeルルド水」。ゲルマニウムが入った水ということのようですが、「ルルド」には参りました。カトリックの聖地の一つで、聖母マリアが出現して少女に泉を掘らせ、その水で難病が治ったとか、のちに修道女となったその少女の遺体が今に至っても腐敗していないとか、まあ、摩訶不思議なお話がついて廻る「聖地ルルド」。ルルドのみずにもゲルマニウムが含まれているとも言われるので、拝借したことに理由はあるけれど、それにしても凄いね、このネーミング。
http://www.ge-132.jp/shopping/shop/show_unit2.php

  くどいようですが、値段の高い水があろうが無かろうが、本来ならば松岡利勝農水大臣は助からない。助かっているように見えているのは、これは野党がだらしないからではなく、現に自民党と公明党が国会内で絶対多数を占め、それをいいことに、安倍内閣が知らん顔を決め込んでいるからでしょう。こういうのを鉄面皮と言いますが、その鉄面皮のツケは選挙で払ってもらうしかないということを再確認したいものです。

  *因みに、安倍総理が松岡大臣を庇い続けている理由は二つくらいありそうです。一つは、ただでさえ問題の多い内閣の求心力が決定的に弱まってしまい、噂される参議院選挙前の内閣改造に追い込まれてしまうという危機感。もう一つは、まもなく始まるオーストラリアとのFTA交渉に、辣腕の呼び声高い松岡氏がどうしても必要だと判断しているから、ということ。FTA、とくにオーストラリアとの交渉は、下手をすると国内の農畜産業の強烈な反発をくらいかねない大問題。オーストラリアの農業生産物が無関税で入ってくるようなことになれば、実際、日本の農業は瀬戸際まで追いつめられてしまう。かといって、世界的な自由貿易の流れに逆らうこともできないから、要は、国内の農業関係者を説き伏せるだけの豪腕が必要だというわけです。このFTAについては、いずれ、まとめて書くつもりです。



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浅野史郎さんは立候補する。 [ANCHORの庭]

 昨日2日、宇多田ヒカルさんが離婚していたそうですね。たまたま昨夜のミュージック・ステーション(テレビ朝日系)を観ていたら、宇多田さん、自分の歌の歌い出し部分で声が入らず、マイクがオフになっていたのか、慌てて腰に付けた発信器をなにやらモゴモゴと操作して、途中からやっと声がマイクに乗るということがありました。観ました?

 やっぱり、離婚で動揺していたのかなあ。その後も声がフラフラしていて、なんか変でした。僕は思わずチャンネルを変えてしまったのでその後は分かりませんが、またまた番組エンディングのときに偶然テレビ朝日にチャンネルを合わせたら、タモリさんがそのことで何か謝っている様子でした。うーん、生放送は怖い、というか、テレビはある意味で真実を映し出してしまう。

 テレビ界の大先輩のある方がこんなことを言っていたのを思い出しました。

「内田君、テレビはね、映されたら全部暴かれてしまう。君の本当の姿、隠そうと思っても隠せないんだよ」って。おお怖!

さて、 2月26日のスーパーニュース・アンカーは、冒頭にアカデミー賞の助演女優賞を菊地凛子さんが逃した話。スタジオトークの時間はなかったけれど、実はこんなことを考えていました。いつもこの手の話になると「残念ですね」という雰囲気になるんだけれど、よくよく考えてみると、ほとんどの日本人は「バベル」を観ていないわけで、どのくらい残念なのかはもう一つピンとこない。ましてや菊地さんは日本国内では全く無名の存在。その人の助演女優賞受賞にヤキモキしようにも、しきれないのが実情です。ついでに言うと、興行的にも重要な日本での評判、つまり日本の映画ファンによる評価を加えずに、アカデミー賞が決まってしまうこと自体に不満がありますね。日本の観客が評価するかしないかで、少々受賞者の顔ぶれが代わったって良いんじゃないの?ところがアカデミー賞「騒ぎ」は、これから上映される映画の前宣伝になってしまっている。順序が逆ですよね。
(この「前宣伝」はこのところかなり徹底したものがあって、例えばダイアナ妃事故死と英王室を描いた「クィーン」なんかは、配給会社がおそらくタダ券を配りまくったんでしょう、試写会に大行列が出来てしまい、僕も会場に足を運んだものの中にはいることさえ出来ませんでした。まあ、僕なんかはまだ諦めもつくけど、その日に入れなかった人の中には映画評論家もいて、もの凄く怒ってました。そりゃ怒るよ。試写会の意味を完全に取り違えてるもん。)

 さらに浅野史郎前宮城県知事が都知事選に出馬するか否かについて。この日は前日に「浅野史郎さんのハートに火をつける会」が開かれたことを受けて、待望論者は「まだ脈がありそうだ」なんて慎重だったけれど、スタジオで言ったとおり、私は7~8割の確率でこの人は立候補すると思ってました。

 一つは、2月3日の毎日新聞への投稿で「そのまんま東現象」を論じた浅野さん、「「現職知事は磐石」、「相乗り候補は絶対本命」という雰囲気が蔓延し、対抗馬が出にくい状況がある。有力候補が実物大以上に大きく見える現象である。「宮崎ショック」は、この現象に風穴を開けた。立候補する勇気が、有権者に選択肢を与え、選挙に関心を集める」なんて述べていた。廻りに「俺の背中を押してくれ!」と言っているようにも聞こえる。
 
http://www.asanoshiro.org/sinbun/07/070203-mainichi.htm

 また2月8日は浅野さん59歳の誕生日だった。そして、浅野さんが会長を務める「宮城県社会福祉協議会事務局長会議」(県内各市町村社協事務局長の会議体)という大きなイベントがあり、3月いっぱいで辞めることになっている浅野さんは必ず出席すると思われていたのに、何故か欠席。しかも北海道で講演をこなした後、札幌で山口二郎さんという北海道大学大学院の教授と会っていた。この山口さん、民主党の重要なブレーンの一人と言われている人。障害者福祉を自ら「ライフワーク」と公言していた浅野さんが、この社協関連団体の会長を辞めることもキナ臭いうえ、退任の挨拶さえすっぽかして民主党ブレーンと会っていたとなれば、これは知事選に色気があると見られても仕方がない。その後、実際に「事実上の出馬宣言」をしましたが、来週中にも正式に立候補を宣言する公算です。

 東京都知事選挙はこれでかなり面白い戦いになりそうですね。石原慎太郎知事の優位は動かないけど、海外出張高額旅費問題に身内優遇、さらに三宅島公道バイクレースでのライダーたちとの衝突と、スキャンダラスなものを含めて、様々な問題を抱えている。対する浅野さん、少なくとも選挙の戦い方をよく心得ている人ですから、これは強敵でしょう。今回、浅野さんは、民主党から表だって支持や推薦をもらうのはむしろマイナスと考えるでしょう。知事選で現職を破るには無党派の有権者を固めなければならないことをよく知っている。それと、共産党の力が比較的強い地域だから、民主党の推薦などは逆効果。浅野さんにとって幸いなことに、共産党が立候補させようとしている吉田氏は共産党単独支持の元足立区長。これは、無党派のリベラルな部分の票は浅野さんに差し上げますよと言っているに等しい。万が一、共産党が吉田さんを引っ込めるようなことになれば、さらに浅野さんの得票がどーんと増える可能性がある。因みに、黒川さんは、どこかで石原氏と話し合って立候補辞退する可能性が高いと私は勝手に思ってます(違ったらゴメンナサイ)。最終的には、石原vs浅野になるんじゃないかな。
 東京知事選挙の告示は3月22日、投票は4月8日です。

 この日、他には東国原宮崎県知事の自宅に連夜の女性宿泊スキャンダル、さらに、山口組総本部に家宅捜索のニュース、と賑やかでした。特報は、影絵劇団かかし座の密着、でした。


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「2ちゃんねる」は永遠? [ANCHORの庭]

  2月5日のスーパーニュース・アンカー。前日の選挙結果のニュース(愛知県知事選と北九州市長選)から、大阪市・長居公園ホームレスのテント撤去、総務省による子どものインターネット利用調査結果について、などでした。

  インターネットの利用に関しては、とくに子どもが「2ちゃんねる」などの「有害」サイトに親しんでいたりすると、親や教師は不安で溜まらないようです。2000年5月に起きた佐賀のバスジャック事件では、犯人の少年が事前に書き込みをしていたとされ、以後「2ちゃんねる」はインターネットの有害性を象徴する言葉となってしまいました。そんな「2ちゃんねる」を許し続けているインターネットに子どもが接近することは、犯罪まではいかないとしても、「エッチな情報」に接する可能性を想像するだけで、親の心理的抵抗の度合いは針が振り切れてしまうのでしょう。

  私自身は、「2ちゃんねる」のような匿名掲示板には問題が多いと思っていますが、同時に、匿名でなければ情報を発信できない弱い立場の人々にとっては、そうした場所の存在が心の拠り所になっている面もあるのかなと、ある意味で肯定しているところがあります。既存メディアの代表格であるテレビが、「2ちゃんねる」を引き合いに出してインターネットを批判するのは、いつかは自らの立場を脅かしかねない強力なライバルに対する不安の現れという面がないでしょうか。総務省の発表は、そのあたりを十分計算の上で出されているのではないかと想像します。ともかく、ネットを「2ちゃんねる」に代表させてしまうのは無理がありますから、ネットについて語るときは冷静さを心掛けたいと思っています。

  ただ、山本浩之キャスターとゲストの茂山宗彦さん(狂言師)のお二人は、実際に「2ちゃんねる」にトンでもないウソを書かれてしまったとのこと。これはいけないですねえ。「2ちゃんねらー」のみなさん、ウソは出来るだけやめてくださいね。お二人が怒るのは無理もない。因みに、テレビの露出が少ない私については書き込みも少ないので、あまり参考になりませんが、私自身は「かなり正確に見てくれているな」と感心したことがあります。まあ、ここでは具体的なことは書きませんけど、彼らがよく使う「ウヨ」とか「サヨ」というような用語で括れずに困ってしまったらしく、結構正直に、その戸惑いのようなものを書き込んだりしていて、思わず微笑んでしまったくらいです。

  この「2ちゃんねる」についての最新のニュースは、管理人の「ひろゆき」氏に間接強制がかけられていて、やがてドメインを差し押さえられ、使用不能になるのではないかという話ですね。まあ、しかし、「5ちゃんねる」とか「7ちゃんねる」以外にも名前はいくらでもあるでしょうから、こうした匿名掲示板はなくなることはないのでしょうね。


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先週に続いて、「あるある」問題で。 [ANCHORの庭]

  1月29日のスーパーニュース・アンカーは、先週に続き、冒頭で「発掘あるある大辞典Ⅱ」のデータ捏造問題を取り扱いました。番組開始の一時間前に始まった役員による記者会見の模様を伝え、そしてコメントを付け加えました。

  関西テレビのバラエティー番組で起こった不祥事について、同じ関西テレビの報道番組で伝えるわけですから、勿論、やりやすい話ではありません。しかし、私の関知する報道局内でのことに限って言えば、関西テレビは今回のデータ捏造問題に対して、それなりに誠実に対処してきているように思います。少なくとも、コメンテーターとして私が発言する内容に関して、局内からは何一つ「希望」も「要望」も無く、ましてや「制限」など全くありません。コメントの長さについても、他のテーマでは考えられないほど長く保証されていて、フロアディレクターらから発言をまとめるようにとの指示さえありませんでした。そのようななか、この日の放送で私が言ったことは次のような内容でした。

…………………………………………………………………………………………………

  記者会見の内容で気になるのは、関西テレビ社員のプロデューサーが七回もチェックする機会がありながら、捏造を見抜くことができなかった、としている点だ。プロデューサーによるチェックは、何回行ったかではなく、どのようなチェックをしたのかが問われる。非常に心配なのは、そのときのチェックなるものが、放送をすれば翌日にスーパーで納豆が売り切れパニックを起こすくらいに刺激的な内容になっているかいないか、そのようなチェックだったのではないかということだ。もしかしたら、人々が納豆を探し求めてパニックを起こすということが、番組の「目標」にされていたのではないか。そう考えたくなる理由がある。

 今回の内容は、納豆を朝晩一パックずつ食べればダイエットになるというものだった。この量は、一日に摂る納豆の量としては多すぎると指摘する専門家もいる。大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモン様の働きをするので、過剰摂取の問題があるのだ。そのような危険を顧みることもなく番組でこの提案を行ったのは、人々に不必要なほど大量の納豆を買わせることによって、容易にパニック状態を作り出そうという意図があったのではないか(パニックが起きれば、番組の「名声」は自動的に高まり、さらに高い視聴率に繋がる計算があったかもしれない)。「今回は単なる視聴率至上主義とは違っている」、こんなことを先週から言い続けているのは、こうしたことが念頭にあったからだ。

 健康情報にせよダイエット情報にせよ、科学的な実験を使い、科学者のコメントを付すことが常態となっているような番組作りについては、絶対に必要なことがある。それは、外部の第三者による、科学的なチェックだ。「科学アドバイザー」のような存在が不可欠だと思う。(以上)

………………………………………………………………………………………………

* 因みに、数は少ないけれど、自らを科学ジャーナリストと規定するような人もいる。その中には、駆け出しの研究者では太刀打ちできないほど科学各分野についての識見を備えている人もいる。今回のように、推論の過程で明らかなミスを犯しているような場合には、科学アドバイザーが目を通せばすぐにNGとなっただろう。勿論、こうした人の意見を真摯に受け止めるような態度が、プロデューサーらに求められることは当然だが。本来は「科学番組チェック機構」とでもいうようなNPOがあって、こうした要望に応えるリソースを提供するべきなのかもしれないが、当面は、個々の局が、こうした人材にチェックさせるのが良いと思う。発言に重みを持たせる必要があるなら、編成局長や報道局長、あるいは制作局長直属の形にして立場を強化するべきかもしれない。

* 週刊朝日による追及はその後も続いており、2月9日付の記事では、制作会社と納豆業界、一部の学者、広告代理店、そして関西テレビ自身の癒着ともたれあいの構図が問題にされていて、また新たな水準での批判が展開されている。これから先、関西テレビはこうした問題にも答えていかなければならないだろう。



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まだ高すぎる安倍内閣支持率 [ANCHORの庭]

  産経新聞で40%、朝日新聞で39%に下落した安倍内閣の支持率。そりゃ、下がりますよ。タウンミーティングのヤラセ事件に始まり、復党ごり押し、道路特定財源の一般財源化失敗、本間政府税調会長の「愛の官舎事件」、佐田行革担当大臣の政治資金報告書虚偽記載問題、伊吹文科・松岡農水両大臣の事務所費疑惑、最新のニュースでは尾身財務相の長女同伴公費出張疑惑まで。これだけ不祥事が続き、また安倍晋三氏自身の対応力の貧弱さをイヤと言うほど見せつけられた有権者・国民としては、このボロボロ内閣を支持する方がおかしい。首相肝いりの「教育再生国民会議」がろくな議論もしていない(大真面目で「塾を廃止せよ!」なんて言ってる頓珍漢までいる)ようであることや、何かというと「再チャレンジ」を呼号して、ほぼ「再チャレ・オウム」と化した首相の姿をみるにつけ、有権者の気持ちはガクンガクンと萎えていく。そうそう、忘れるところだったけど、安倍総理が訪欧に出発した同じ日に、あのヤマタフこと山崎拓議員がムリヤリ訪朝に出掛けちゃったものだから、首相の影が思いっきり薄くなった、なんてこともありました。とにかく、なんて詰まらない男を総理大臣にしちゃったんだろう、って感じですかね。

 さらに、決定的だったと思うのは、年頭の所感で、「憲法改正を参議院選挙の争点に」と言ってしまったこと。これは無党派層のリベラルな部分を怒らせた。憲法改正に賛成している無党派の人たちにしても、「この内閣のもとで憲法を改正して良いんだろうか、、、」という不安な感覚が拡がっているように感じる。いっせいに「引いちゃった」んじゃないだろうか。

  宮崎県の出直し知事選挙で、政党の推薦を受けなかったそのまんま東候補が圧勝した背景には、こうしたことの総てがあったのだと思う。「保守分裂」ということも勿論あるけれど、統一した保守候補に対しては、県連レベルでも民主党の支持・推薦は得られなかったはずだから、結果は変わらなかったでしょう(今回、民主党宮崎県連が支持した候補は次点だった)。とにかく、自民党と公明党が推薦した保守候補は、二位にもなれなかった。得票数も、そのまんま東候補の半分にも満たない惨敗。まあ、民主党が「格差是正」という、それ自体は正しい課題を設定していながら、あちこちの選挙で不戦敗だったり、信じられないくらいセンスの悪いテレビCM(小沢・菅・鳩山三先生がキングギドラみたいに船に乗ってる奴)を流したりしているので、内閣批判にまとまりを欠いているのが、今のところ安倍さんを救っているというのが現状でしょう。本当なら、支持率はもっと低くて当然だ。

 

  1月22日のスーパーニュース・アンカーは、冒頭、「発掘あるある大辞典Ⅱ」のヤラセ・捏造問題で山本浩之キャスターがお詫びのコメントをお伝えするところから始まりました。

 私は、「今度の問題は単なる視聴率至上主義の問題ではない。健康情報やダイエットという、本来は厳密な科学的議論が必要なテーマについて、〈分かり易さ〉を身上とし明快で単純な結論を求めたがる現今のテレビが扱っていることに危険性がある。」という意味のことを申し上げました。少々舌足らずだったのでここで補足すると、こういうことなります。

 「制作者は、番組で取り上げた商品が、翌日にはスーパーで売り切れ、パニックを起こすくらいに反響を呼ぶことを勲章と考えるようになっていく。市場を混乱させることは、例えば毎日納豆を買い、慎ましい食卓に添えて暮らしているような人たちから、大切な納豆を奪うことになるという意味でも、実に罪深い。にもかかわらず、その罪深さを意識することもなく、市場の混乱を〈番組成功の指標〉とするような退廃が進行していけば、やがては、そのためにヤラセやデータ捏造も厭わない制作者が生まれてくる。」

 今回、「発掘あるある大辞典Ⅱ」については、スポンサーである花王も撤退すると伝えられていますから、おそらくは番組終了の方向なのでしょう。しかし、ダイエット情報や健康情報の扱いについては、他局で放映されているものを含め、その他の番組でも「取り扱い注意」と考えるべきだと思うのです。そもそもダイエット情報は、一つ間違えれば人が傷つき、命にも関わりかねない。加えて、ココア、早生ミカン、青リンゴと、ターゲットになった商品が次々に売り切れを起こすような市場の攪乱は、容認されるべきことではない。なかでも、安価な栄養源であり、貴重なタンパク源でもある納豆についての今回の大騒ぎは、それに頼って生活している人々のことを考えても、まさしく犯罪的だったのだと思います。

  今回の事件は、一部の不心得者の仕業、ということではなく、テレビ界のダイエットネタ・健康情報番組に頼った構造をあらためる方向で、教訓化していくべきだと考えます。ま、しかし、まだまだ出てくるんでしょうね、「これも嘘だった、あれもインチキだった」という話が、、、。まさしく発掘!あるある大辞典のように。

 この日、スーパーニュース・アンカーで扱った他のテーマの中から一つ。そのまんま東氏の宮崎県知事当選のニュース、この日、各局から中継での出演を要請された新知事は、そりゃもう、フル回転だったようです。それでも、一言二言、知事と言葉を交わすことができました。
  「失礼ながら、今回のご当選は、知事の政治的手腕に期待して有権者が投票した結果ではないと思う。県議会は圧倒的な自民党多数の世界。やっぱり〈波風立ててナンボ〉でしょう。また知事と県議会がこんなことで揉めているぞ、みたいなニュースが宮崎からどんどん出てくるようにしてくれませんか」と。そのまんま東知事は少々面食らった感じで、苦笑いしながら「頑張ります」とだけ仰ってくださいました。

  談合に収賄と、前知事が犯罪にまみれてしまった責任の一端は、県議会にもあるはずです。田中康夫前長野県知事のように、とまでは言いませんが、そのまんま東知事には、是非とも頑張って、物議を醸していただきたいと思います。

 


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トンカツ屋にて [ANCHORの庭]

すっかり更新をサボってしまった照れ隠しというわけではないですが、スーパーニュースアンカーの内容紹介の前に、こんな話から書くことにします(ニュースとは無関係です)。

  東京・広尾にある新しいトンカツ屋に入りました。つい二日ほど前のことです。なかなかお洒落な店構えで、味も雰囲気も期待して戸を潜りました。カウンター席に座ると、やってきた店員らしき女性(おばさんとおばあさんの中間くらいの方)が、なにやら説明を始めた。まあ、初めて入った店ですから、そういうことがあってもいい。ヤケに自信たっぷりだったので、ひょっとしたらお店のオーナーではないかと感じながら、彼女の説明を聞いていました。「こちらがキャベツ用のわさびドレッシングに、こちらはサザンアイランド。そしてこちらがソースになりますが、トンカツソースにウースターソース、そして塩。」「塩?」「はい。海の塩100%で味わい深いものですのでお好みでお試しください!」

 ほほう。トンカツを塩で食べるというのは、聞いたことがないね。天ぷらを塩で食べるとか、寿司を塩で、というのはどこかで聞いたことがあるような気がするけど。いや、寿司は無いか。まあいいや、でも、とりあえず従ってみようかなという気持ちにはなった。しかし、それからが想定外だった。
 トンカツを運んできた先ほどのおばさん、「えーと、塩。塩で是非お試しください。あっさりしていて、かえって肉のお味がよく分かると思いますので」

 しつこいなあ。もう、なんだか、気持ちが重たくなってきた。だって、ソースつけたら肉の味が分からなくなるようなトンカツなの?お宅で出してるのは。だったらさあ、最初からソースなんか全部撤去して撤退させて廃絶しちゃいなさいよ!なんて言いたくなってくる。それでも、「まあ、いいか」と、一切れだけ塩をつけて食べてみた。なんのことはない。トンカツに塩をつけただけの味。ま、そりゃそうだわな。勿論、あとのトンカツは総て2種類のソースでいただきました。トンカツそのものは悪くない。値段を考えたら、チェーン店の方がずっと勉強しているとは思うけど、まあ、それは言うまい。それにしても勘違いの店というのは参ったなあ、と思いつつ、食事を終えた。

 もう一押ししてきた。あのおばあさん、いや、おばさん、うーん、どっちでもいいや。皿を下げるときに「あの、塩、試していただきました?」だって。こらこら!しつこいにもほどがあるよ。だいいち、わたしゃ、お宅のモニターじゃないんだよ!そんなに塩つけたトンカツの評判を知りたいならギャラ払え!なあんて頭の中でワオンワオン言い出した。飽くまで口には出さず、「はあ」とか「ふむふむ」なんて誤魔化してましたけどね。
  「いやあ、新鮮だったなあ!トンカツに塩!これっ、今まで無かったですよねえ。あっさりしていて肉のうま味が口中に広がって、これじゃ、今までソースにジャボジャボ漬けて食べてたものはいったい何だったのか、って感じですよ。これぞ新発見!トンカツ界のノーベル賞もんじゃないっすか!」なんて答えを期待していたおばさん、いや、おばあさんには悪いけど、こちら、そこまでお人好しじゃないから。
 で、密かに命名しました。この人のこと。
 「塩婆(しおばあ)」。そう、「塩爺(しおじい)」じゃなくて、シオバア。多分もう二度と行かないだろうな。このシオバアの店。

  えーと、12月11日月曜日のスーパーニュースアンカーの内容。最初のニュースは、大阪市西成区の日雇い労働者支援組織が入るビルに3000人以上が住所地をおいていた問題。これ、ここの住民票が「なりすまし」による犯罪に使われた面が強調されてますけど、本当は全く別の問題。平成2年以降、住民票が確認できなければ受給できなくなった失業給付金を交付するにあたって、支援組織と行政の間で編み出した一つの解決策という面が強かったはず。当初、大阪市側は「(一ヶ所に3000人も登録しているのは)変だとは思っていたが、、、」なんて、いわばシラを切っていたけど、支援組織が記者会見して「行政も知っていた」と暴露した。もしかしたらこのやり方、行政側から提案した可能性もあるんじゃないかなと、私は思っている。

  もともと、こうしなければ必要な人に失業給付金が渡らない現実があるわけで、適法性を重要視するのは良いけれど、それならそれで制度を作り直す必要があるんじゃないでしょうかね。因みに生活保護も住所地の定まらないホームレスには支給されない形で制度が運用されているんだけど、広島などでは、ボランティア団体と行政が工夫して、うまく受給できるような仕組みを作ったりしている。ピーコさん言っていたように、格差社会がますます進んでいくことを考えれば、こういうことをキチンとしていないと本当に残酷なことになってしまう。最初から、再チャレンジなんてものは単なるマヤカシ以上のものではないだろうけど、チャレンジもへったくれもない世界になっちゃうよ。とくに大阪は責任重大でしょ。

 二つ目のテーマは、世田谷一家殺害事件からまもなくまる六年というもの。スタジオで話していても気が重くなるばかり。少なくとも、犯人についての情報がもっと整理されて然るべきです。これほど、警察の捜査に期待する気持ちになったことはありません。

 特報アンカーは「更生保護施設で働くおふくろ保護司」でした。保護司さんについての私のコメントは、「実の母親にしかできないこともあるでしょう。しかし、誰でも、(実の母親ができないなら)《母親の役割》をしてくれる人を必要としている。見守るとか、許すとか、受け入れるということなんですけど」なんてことを言いました。これ、一時期流行った「マザリング」という言葉が浮かんできて、そんなことを喋りました。老若男女、誰でも、自分にとっての母親的な役割をしてくれる人が必要だというのは、実に素敵な考え方だと思っています。そういえば、不登校に苦しむ子どもたちの中には、何らかの理由で、実の母親が「父親」のような精神状態に陥ってしまい、そのことで子どもにとっての「母親」が家庭から消失してしまったケースがいくつもありました。

 関係ないけど、支持率の低下が止まらない安倍さんの場合、やっぱり、アッキー(今日、BBCの独占インタビュー受けてました)が母親の役割なのかなあ、なあんて、余計なことを言っちゃいましたね。はは。


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足のあるイルカからクリニクラウンまで [ANCHORの庭]

    11月6日のスーパーニュース・アンカーは、冒頭に「足のあるイルカ発見」のニュースを、中継を挟んでお届けしました。進化か退化かということよりも、とりあえずは突然変異で先祖返りしたということですね。しかし、ヒレの部分から骨格が見つかったりしたら、今以上の大騒ぎになること必至です。

   その他のニュース。 イラクのフセイン元大統領に死刑判決。各紙各局で散々言われているように、これは、アメリカの中間選挙で敗北間違いなしといわれているブッシュ共和党政権が、少しでも勢力を挽回するために仕組んだ政治ショー以外の何ものでもない。裁判の形式を取っているけど、普通の意味での裁判ではない。判事はイラク政府が任命しているので政治からの独立性があるとは言えないし、フセイン元大統領の弁護士は三人も殺害されている。極論すれば、今回の「裁判」は、内戦下で行われてきた裁判形式のリンチのようなものですね。フセインが正しいわけではないだろうけど、この裁判はインチキだと思います。この「判決」は、ブッシュ大統領のためにはなっても、イラク国民のためになることはなさそう。なにしろ、内戦状態は収まらないどころか激しさを増すばかり。フセインが死刑になろうがなるまいが、アメリカ兵が一日4人ずつ殺されていくような厳しい状況は終わりそうにない。いったい、イラク人はこれまでに何人殺されたのだろう。

 特報アンカーは、「小児病棟で行われている心のケア」でした。一つは、チャイルド・ライフ・スペシャリストと言われる職業で、番組では宮城県の県立子ども病院で実際に常勤している女性を取り上げていました(チャイルド・ライフ・スペシャリストが勤務する病院は全国で八つ)。この仕事は、「闘病や慣れない病院生活におけるこどもの精神的負担をできるかぎり軽減し、こどもの成長・発達を支援する専門職」と説明されている(浜松医科大学小児病棟で勤務するチャイルド・ライフ・スペシャリスト、世古口さやかさん)。
http://www.e-switch.jp/total-care/samazama_htmls/child.html

 日本の国家資格ではないので、アメリカなどに留学して有資格者になる必要があり、また、報酬を確保することが難しいなどの問題がある。

 もう一つは、クリニクラウン。クリニック(病院)とクラウン(道化師)の合成語で、日本クリニクラウン協会によれば、こんな説明がされている。

 「クリニクラウンは、入院生活を送るこどもの病室を定期的に訪問し、遊びとユーモアを届け、こどもたちの笑顔を育む道化師のことです。クリ二クラウンは、優れた表現者であるとともに、こどもとの接し方、こどもの心理、保健衛生や病院規則にも精通したスペシャリストです。クリニクラウンの技術は、道化師の芸を披露するためのものではなく、こどもたちの心に寄りそうためのものです。活動の主役はあくまで「こども」。病気の治療のために様々な制限の中で入院生活をしているこどもたちがおもいきり笑い、主体的に遊ぶことのできる環境をつくること、それがクリニクラウンの役割です。」
http://www.cliniclowns.jp/04_about_cliniclowns.html

 チャイルド・ライフ・スペシャリストもクリニクラウンも、小児医療の現場で、治療の実を上げることを目的として活動している存在として、非常に有益で、効果もあるのだと思いますね。この話を知って私が考えたのは、しかし、医療の現場というのは、小児病棟に限らず、医師だけでは成立しないのだということでした。

 例えば、今、大変大きな問題になっている移植医療の世界。9年前に臓器移植法が制定され、一応「脳死」が人の死として認められたにもかかわらず一向に臓器移植の数が増えていかないという現状があります。そしてそのことが、臓器売買や病気の腎臓を移植することの正当化に利用されたりしている。しかし、そうした「言い訳」をすればするだけ、移植医療自体に「胡散臭さ」を感じとる人が増えてしまうということが起こっている。

 単純化していえば、愛媛の宇和島徳洲会病院と万波誠医師を中心の「瀬戸内グループ」が起こした問題の根源は「腎臓摘出」と「移植」が同じ医師によって行われているところにある。「摘出」と「移植」が同じ医師によって行われるとき、移植に伴うモラルの問題は一人の医師に委ねられてしまい、易々と「常識」を越える判断が下されてしまう。生体腎移植には常にその問題がつきまとうわけだけれど、日本臓器移植ネットワークがかかわる国内の死体腎移植の場合には、常に移植コーディネーターという存在が関与することになる。そこが実は決定的に重要なことなのに、そのことを知る人は少ない。

 移植コーディネーターは、「救急医療」と「移植医療」のそれぞれに対する信頼を確保するという大きな使命を負っている。なんとか患者の命を助けようと必至に人工呼吸を続ける医師が、ある時点で「この人はもうダメだから、臓器移植に使いましょう」と、クルっと方向転換したらどうだろう。そんな医師は信用されないし、まともな医師には不可能なことだ。コーディネーターであれば、間もなく遺族となってしまう患者家族に対して、「患者は臓器提供の意志を表明している」ことと、「その遺志を生かして臓器提供に協力して欲しい」旨、説得することができる。患者が死後の臓器提供の意思を表明していても、家族が拒否するケースが多いことが、移植が進まない要因の一つになっているので、このような移植コーディネーターの仕事が重要になってくる。
* 「臓器移植の情報サイト」
http://www.medi-net.or.jp/tcnet/navi/004.html

 色々困難が伴うけど、生体移植についても、その道筋を記録し、公開し、また第三者を関与させて客観化するような仕組みを作れないだろうか。例えば、コーディネーターが関われるようにできないものだろうか。因みに、今週木曜日のジャムザワールドでは、現役の移植コーディネーターをスタジオにお招きして、様々なお話を伺う予定です。どんな話が飛び出すか、、、。


 


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「いじめ」自殺の頻発にはどう対処したらいいのか [ANCHORの庭]

 10月30日のスーパーニュース・アンカーは、いつもの月曜日パターンと違い、特報アンカー(特集コーナーですね)がお休みだったので、コメンテーターとしてはかなり喋る時間がたくさんあり、有り難いことでした。

 コメントを求められた主なニュースは、岐阜県瑞浪市の女子中学生が「いじめ」を理由に自殺したと見られている事件、さらに、滋賀県栗東市の新幹線新駅問題で推進側が根拠としている「経済波及効果」の検証でした。

 「いじめ」によると思われるこどもの自殺が相次いでいて、実に悲しいことです。岐阜のケースも、公開された遺書の内容に「いじめ」を匂わせる記述があること、学校側が両親に対していったんは認めた「いじめ」の事実についてその後否定に転じたこと、同級生や同じクラブのこどもたちが「いじめ」を目撃したと言っていることなど、重要な情報が明らかになっています。今夜の各局のニュースを見ていましたら、9月には同じクラブで一年生の女子が「いじめ」のために退部を余儀なくされ、そのことを学校側も把握していながらなんの調査も行っていなかったという新事実もでてきています。どんどんと、「いじめ」の存在と学校側の怠慢を確証する方向で、ディテールが明らかになっていくことでしょう。

 しかし、今回のケースを見ていて心配になるのは、連鎖反応ということです。北海道滝川市のケースや福岡県筑前町のケースが大きく報じられ、そのことを知ったこどものなかで、同じような苦しみを抱えていた人が自殺を選んでしまったのではないかという危惧です。ここで連鎖している可能性があるのは、「報復」あるいは「あてつけ」ということです。攻撃的な自殺、つまり自爆に近い心情だったとしたら、どんなに悲惨なことでしょうか。

 自分を苛めた相手の名前を遺書に記すことで、いわば報復できると考えていたのだとしたら、これは実に無惨なことです。「いじめ」は耐え難い苦痛かもしれないけれど、死ぬことで報復すべき事柄では絶対ない。敢えて言えば、自分の命を懸けるほど価値のあることではない。どうか、こどもたちがそんな風に考え直してくれないものだろうかと、真剣に思います。逆に言えば、そんなことで失われて良いほど、あなたの命は軽くないと言ってあげたい。そう言うことができるのは家族、いや、父か母だけなのかもしれませんが。

 栗東町の新幹線新駅建設問題は、今まさに大きく動いている最中の大テーマです。「もったいない!」を旗印に、7月の知事選で建設凍結を公約した嘉田由紀子さんが当選して3ヶ月余り、いよいよ、つばぜり合いが激しくなってきました。そしてつい先ほど、栗東市議会は、「新駅建設費用の分担金支払いを凍結する」動議を、可決成立させました。ギリギリの票差だったようですが、この可決の意味するところは非常に大きい。国松市長にとっては新駅建設推進が最優先課題の一つですから、この動議可決は辞職勧告にも等しいもの。そもそも市長選で辛勝した国松氏は「民意は新駅建設推進だ!」と強気の姿勢に終始していたけれど、今日の議会では凍結派の議長が市長を批判して辞任する騒ぎがあり、さらに上記の動議可決。国松氏の市政運営は完全に行き詰まってしまっている。

 アンカーは、嘉田知事当選の日以来、この問題を取り上げ続けています。先週の10月23日には、再選されたばかりの国松市長と中継で結びました。推進派の国松氏が勝ったとはいえ、凍結派と中止派、つまり反対派は合わせて6割近い得票をしている。飽くまで強きの推進派市長に、この日の番組は厳しい質問を浴びせました。とくに、膨大な分担金と、巨額の起債による調達資金の返済に耐えていくことが、現在及び将来の栗東市に可能なのかという点については、市長は「経済波及効果がある」の一点張りで、何度も質問を受けているうち、最後には機嫌を損ねてしまわれました。私たちとしても準備に足りないところがあり、議論をその先に進めることはできませんでした。

 先週の反省を踏まえ、今週は、国松市長が言う「経済波及効果」に関して全面的に分析を行いました。国松市長が当てにしていた調査は、平成15年に新駅の「設置推進協議会」が実施した調査に基づくもので、「深度化調査」と略称されているものです。丁度、先週末にかけて滋賀県がこの「深度化調査」を再検討し発表したので、その結果(「再検証」と称される)を番組で取り上げ、当初予測の半分から三分の一程度の効果にとどまるとの結果がでたことを紹介しました。まあ、本来、公共事業としての新駅の建設是非を判断するのは「経済波及効果」ではなく、市民にとっての利便性向上と費用の比較なのでしょうが、推進側の目論見は、当てにならない「利便性向上」では市民の納得を得ることは難しいので、せめて「経済波及効果で借金なんか10年で返せるんだ」と胸を張りたかったのでしょう。しかし、それは実現不可能な数字だったということになります。当初10年で「元が取れる」と言われていたけれど、実際のところ、金利負担も合わせ考えれば、30年以上の時間が必要ということになりかねません。

 この問題、自治体が行う大規模公共事業をどう考えたらいいのかという全国的なテーマにとって、重要な事例となるものです。この先、栗東市の財政状況の分析や市民各層の意向、またJR東海が新駅建設にどのような利害を持つのかなどについても分析する必要があると思っています。


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北朝鮮の「核」は本当に爆発したのか? [ANCHORの庭]

  北朝鮮の「核実験声明」については、どうもまだ流動的な要素が多く、実際に核爆発があったかどうかを含めて確定的なことは言えそうにありませんね。「非核爆発」「小規模核爆発」「核爆発失敗」などの説が飛び交ってます。ただ、今回、金正日政権が「核実験に成功した」というメッセージを出したことを受けて、国連が制裁決議の方向に踏み出すのは必至の情勢。いよいよ一連の「瀬戸際外交」の最後の局面が訪れたのかなあという思いです。この問題のため、昨日の「スーパーニュースアンカー」は、開始時刻を1時間繰り上げて、4時から放送しました。

 番組中、電話でやりとりをした青山繁晴さんは、アンカーの水曜日コメンテーターの一人で、テレビなどでの発言は私も聞いていましたが、直接話したのは初めてでした。いつもながら軍事的な情報を中核にしたリアリスト的な発言には重みがありました。一番心配されているのが、日本を含めた周辺国での「核武装論」の高まりというお話には当初意外な感じをもちました。不明にも、青山さんご自身が「核武装反対論者」であることを全く知りませんでしたので。これこそ、リアリスト青山としての真骨頂なのかもしれないと思い返しています。ついでながら、具体的な危険が云々されているときに、理念的な「非核論」をぶっても意味がないということには私も全く同感です。

 アメリカ軍が専制的な攻撃を含めたオプションをもっているということも青山さんの議論の中にありました。ただ、ソウルを人質に取られている状況で戦端を開けば、第二次朝鮮戦争というような血みどろの戦いを覚悟せざるを得ず、そのような判断がなされる可能性は低いのではないか、いや、低くあって欲しいと願うばかりです。ただし、国連安保理で制裁決議が上がった場合に、事実上の海上封鎖が行われれば、軍事的な衝突の可能性が大きくなり、どこかでギリギリの妥協がなければ、いずれ戦争に突入することもあり得るのでしょう。さらなる核実験実施を含め、これからしばらくの間、緊張は否が応でも高まっていくのをどうすることもできません。

 問題は、リアルな軍事的緊張のレベルが、実際、どのあたりにあるのかについて、一般国民を含めた我々にはなかなか知る術がないということです。そうであるが故に、この核実験声明とそれに続く国内の言論状況が、今日告示された二つの衆議員補選(神奈川16区と大阪9区)の結果にどのような影響を及ぼすのか。ニュース23の女性キャスターと民主党若手幹部議員との不倫騒動の影響とは別に、選挙結果を左右しかねない重要ファクターとしても注目していきたいと思います。



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池袋乙女ロードから臓器移植、臓器売買、介護ラッパーまで [ANCHORの庭]

ここ何回かの関西テレビ「スーパーニュースアンカー」関係を整理しておきましょう。ちょっと長くなってしまうかも、、、。

特報アンカーは毎回かなり重たい内容でお届けしてますが、9月18日は異色のテーマ、「池袋乙女ロード」についてでした。別名「腐女子ロード」。「BL」(ボーイズラブ)とか「やおい」とか、実に隠微な用語の飛び交う不可思議な世界です。

番組ではそこまでキチンと触れられなかったように思いますが、こうした傾向(女の子のオタクの聖地)の源流には、「少女漫画」全盛時代に現れた一連の作家と作品、竹宮恵子「風と木の詩」、萩尾望都「トーマの心臓」、山岸凉子「日出処の天子」などがあると言われてますね。私が読んだのは山岸さんのものだけですが、とにかく想像力と構成力が凄い。そして、これらの漫画家に共通する点こそ、男性同性愛をベースにしているところ。山岸さんの「日出処の天子」では、なんと、天皇家の一員、聖徳太子をバイセクシュアルな人間として描いちゃったりしてます。まあ、乙女ロードに溢れている同人誌や漫画の類は、この男性同性愛の部分だけを取り出して、肥大化させただけなのかなあと。俗流化と言ったら身も蓋もないですけどね。今回、スタジオで「乙女ロード」の店で売られているような漫画を一冊手にとって見ましたが、思わず「(こんな内容で)一冊いくらするの?」なんて聞いてしまいました。ピーコさんにはあとで「最低のコメントだわ!」と罵られてしまいましたが(わはは)。他に言うべきことが見つからなかったもので、、、。

9月25日の特報アンカーは、「海外での心臓移植に賭ける人たち」とでもいうべき内容でした。脳死を人の死とした臓器移植法ができて9年になりますが、脳死移植の数は伸びていない。どうしても移植医療を受けたい人は、海外での移植に希望をつなぐしかない状況が続いていて、その高額の費用を賄うためのカンパ活動が必要になってくる。番組が取り上げた女性は、どこまでも状況と戦い続けるかたでした。

日本の移植医療が進まない理由の一つは、今も実際には「脳死」は人の死ではないと考える人が多いことと、68年の「和田心臓移植」の失敗によるイメージダウン、この二つの要因が決定的なのでしょう。しかし、翌週に発覚した臓器売買事件は、さらに、臓器移植を巡るおぞましい闇の存在を、私たちに気付かせてくれたように思います。こうした闇を晴らしていかなければ、臓器移植そのものに対する精神的な拒絶反応を示す人は減っていかないことも確かです。

その10月2日のスーパーニュースアンカーでは、臓器売買で初の逮捕者が出た愛媛の事件について詳しく報じました。事件そのものは、「臓器売買」案件としてはかなり特殊で、登場人物相互間に濃密な人間関係が見受けられるケースなので簡単には読み解けそうにありませんが、それでも、この事件が法律で禁止されている「臓器売買」の必要条件を満たしていることは明白です。なにしろ、腎臓提供者となった貸しビル経営者の女性が「約束のカネを払ってもらえない」と警察に事情を話したことが、事件発覚のきっかけだったのですから。女性のそうした感覚を生んだ背景に何があったのか、やがてメディアの地を這うような取材が、そのあたりを掘り起こしてくれることを期待したいと思います。

さて、この日の「特報アンカー」は、ラップミュージシャンでもある介護施設職員の男性を取り上げました。

実はつい数日前、「ブロックパーティー」というアメリカ映画(11月公開予定)を試写で観てきたところでした。2004年9月にニューヨークのブルックリンで行われたゲリラ的なライブのドキュメンタリー。それ以上の中身については敢えて記しませんが、一言で言えば、ニューヨークの黒人コミュニティーとヒップホップ音楽の由来を雄弁に物語る内容になっていて、深い感動を味わうことが出来ました。何より、音楽そのものが素晴らしかったんですけどね。エリカ・バドゥ、ジル・スコット、最高です。

日本人にとってのヒップホップというのは、どこか遠ざけられながら惹き付けられるような、一筋縄ではいかない音楽でしょうが、今回の「特報アンカー」の本当のテーマは、「コミュニティーと音楽」という大きなテーマに係わるものだったと思いました。障害者にせよ老齢者にせよ、介護の世界では非常な大問題が起こっていて、介護保険の条件切り下げの問題や、あるいは障害者自立支援法の全面施行(費用の一部負担に加えて、障害程度区分の導入)によって、ますます弱者に対して厳しいシステムとなりつつある。差別されるマイノリティーという意味では、アメリカの黒人コミュニティーと日本の介護現場には、共通している部分がある。その意味では、新しい音楽が胚胎する「場」としての共通性があると言ってもよい。日本人の介護職員ラッパーの音楽が、障害をもった聴衆の心を捉えているさまを見て、そんなことを考えていました。


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