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だから、ペットボトルの水は水道代じゃないってば! [ANCHORの庭]

  今に始まったわけではないですが、10日以上もサボってしまうと、なかなか書き出しづらいものですね。はは。
  3月12日のスーパーニュース・アンカーは、冒頭には西部球団によるアマ選手二人に対する裏金の供与事件、そして松岡利勝農水大臣の事務所費虚偽記載疑惑の話。特報アンカーは、高次脳機能障害に苦しむ人々というようなラインナップ。

  しかし、松岡利勝農水大臣の事務所費問題マスコミ全体としては「一本5000円のミネラルウォーター」の存在云々という、妙竹林な方向に迷い込んでしまいました。問題の核心は、飲み水代を事務所経費としての水道代に入れてはいけないということなのであって、「高い水はあり得ない」とか「あり得る」とかではないはずでしょう。

 因みに、ピーコさんがスタジオで「ルイ十四世が飲んでいたという水」について言われてましたが、これは大塚ベバリジから限定的に発売されている「CHATELDON(シャテルドン)」という水。「フランス中部のオーヴェルニュ地方で年間約100万リットルしか採水されない貴重な水」なんだそうです。値段は500ミリリットルで1000円。到底、水の値段とは思えない。

http://www.yukan-fuji.com/archives/2006/07/post_6247.html

  ところが調べてみると、あるんですね、一本5000円の水が。ネット上でかなり有名になりつつあるので御存じの方も多いかもしれませんが、その名も「ナノクラスターGeルルド水」。ゲルマニウムが入った水ということのようですが、「ルルド」には参りました。カトリックの聖地の一つで、聖母マリアが出現して少女に泉を掘らせ、その水で難病が治ったとか、のちに修道女となったその少女の遺体が今に至っても腐敗していないとか、まあ、摩訶不思議なお話がついて廻る「聖地ルルド」。ルルドのみずにもゲルマニウムが含まれているとも言われるので、拝借したことに理由はあるけれど、それにしても凄いね、このネーミング。
http://www.ge-132.jp/shopping/shop/show_unit2.php

  くどいようですが、値段の高い水があろうが無かろうが、本来ならば松岡利勝農水大臣は助からない。助かっているように見えているのは、これは野党がだらしないからではなく、現に自民党と公明党が国会内で絶対多数を占め、それをいいことに、安倍内閣が知らん顔を決め込んでいるからでしょう。こういうのを鉄面皮と言いますが、その鉄面皮のツケは選挙で払ってもらうしかないということを再確認したいものです。

  *因みに、安倍総理が松岡大臣を庇い続けている理由は二つくらいありそうです。一つは、ただでさえ問題の多い内閣の求心力が決定的に弱まってしまい、噂される参議院選挙前の内閣改造に追い込まれてしまうという危機感。もう一つは、まもなく始まるオーストラリアとのFTA交渉に、辣腕の呼び声高い松岡氏がどうしても必要だと判断しているから、ということ。FTA、とくにオーストラリアとの交渉は、下手をすると国内の農畜産業の強烈な反発をくらいかねない大問題。オーストラリアの農業生産物が無関税で入ってくるようなことになれば、実際、日本の農業は瀬戸際まで追いつめられてしまう。かといって、世界的な自由貿易の流れに逆らうこともできないから、要は、国内の農業関係者を説き伏せるだけの豪腕が必要だというわけです。このFTAについては、いずれ、まとめて書くつもりです。



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