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ピーコさんはお休み。グレーゾーン金利。 [ANCHORの庭]

 9月11日のスーパーニュースアンカーは、冒頭に911について簡単に触れた後、グレーゾーン金利を巡る与党政府内の軋轢を取り上げました。キャスターの山本浩之アナが、金融庁提出法案に抗議して政務官を辞任した後藤田正純議員にインタビューし、その模様が流れた後、スタジオでは様々なトークがありました。(今日はいつものピーコさんがお休みで、代わりに高木美也子日大教授が出演しました。)

 金融庁案の基礎になっている貸し金業界の理屈、それは「金利を下げられたら審査を厳しくせざるを得ず、結果として金を借りられない人が増え、業者も倒産する」というもの。しかし、「語るに落ちる」とはこのことで、多くの貸金業者が、これまでまともな審査をしてこなかったことを「自白」しているようなものでしょう。後藤田前政務官も言っているように、貸金業者のうち、信用情報を利用しようとしているのは2割に過ぎず、つまり、貸してはいけない人に対しても、業者は事実上意図的に貸し込んでいるのが実態。

 多重債務者が大勢生まれ、自殺者がどんどん増えても全く構わないというなら別だけど、このことを社会問題として捉える以上、抜本的な解決策は、金利の一律引き下げしかない(グレーゾーン金利の撤廃も、金利引き下げに繋がらないなら全く無意味ということ)。そのために業界の一部が営業上不利益を被り、それが会社を継続しがたいほどのものであるならば、どうぞご自由に退場してくださいと言わざるを得ませんね。新しい金利のもとで新規参入してくる業者はいくらでもいるでしょう。

 番組では触れられなかったけれど、貸し金業界は、「全国貸金業協会連合会」という社団法人を組織し、政治団体としては「全国貸金業政治連盟」なるものを根城に、政治家に対する働きかけをしている。今回の業界寄り金融庁案の背後には、こうした動きに呼応する「族議員」が存在していたようだ。政治献金やパーティー券購入などで「お世話に」なれば、議員たちは「恩返し」をしたくなるわけでしょう。カネで政策を売るという悲しい現実は、今もあちこちに存在している、その証拠の一つでもありますね。

 因みに、小泉内閣の5年間に行われた「構造改革」「規制緩和」によっても、こうした利権構造が打破されたわけでは決してなく、利権実現の筋道を付け替えただけだったという見方も可能なようです。未読ですが、そのあたりは金子勝さんの近著、『戦後の終わり』が面白いかも。

戦後の終わり

戦後の終わり

  • 作者: 金子 勝
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本



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JR西日本天下りと田中康夫三選届かず。 [ANCHORの庭]

スーパーニュースアンカーのご報告も溜まってしまいました。先週、7月31日には、JR西日本の問題を大きく扱いました。乗客ら107人が死亡した昨年4月の福知山線脱線事故の責任をとって、当時鉄道本部長等だった三人の人物が責任をとって会社を辞めていたんだけど、実は直後の8月に小さな子会社の非常勤役員に就任していて、さらに今年5月には、かなり重要な子会社の社長や専務取締役に返り咲いていたということでした。

これ、東京ではほとんど報じられなかったので、関西圏以外では記憶に残っていない人が多いんじゃないでしょうか。悪質なのは、JR西日本のに幹部を辞めた当初はまだ世間の批判が強く、大手を振るって天下ることが出来なかったので、目立たない小さな会社に天下らせた。しかも、非常勤の役員なので、会社登記を見ても出てこない。つまり、世間の目から巧妙に隠し、高い給料を払い続けたということ。おそらくマスコミに対する対策を講じた結果だったのでしょう。やり方、綺麗じゃないですよね。

さらに、今年5月というのは、「立件見送りか」という観測記事が出た直後に当たります。107人もの犠牲者を出し、しかも安全軽視の企業姿勢、超過密ダイヤとそのダイヤへの忠誠を誓わせるような企業風土が指摘され、会社自体の刑事責任追及必至といわれていたので、この「立件見送り」は大きな衝撃を持って受け止められた。ところが、その直後、まるで無罪放免になったかのように、事故に責任ある幹部たちが返り咲き=天下りを完遂した。これは遺族だけでなく、大勢のJR利用者にとって許せないことじゃないでしょうか。遺族に対する説明も「段々おざなりになってきた」というのが、説明会などに出席した遺族の偽らざる感想のようです。

さて、8月7日のスーパーニュースアンカーは、とにかく暑いという「話題」というか、まあ、そんな感じで始まりました。今週、キャスターのヤマヒロさんが夏休みなので、ピンチヒッターの豊田アナがスタジオの真ん中に座ります。この日に関してはかなり上がっていたみたい。(暴露しちゃってゴメンね!)

中身で一番重要だったのは、長野県知事選挙についてのニュースでした。事実は既に伝えられているとおりですが、私は事前に田中氏のごく近くにいて取材を続けていたあるジャーナリストから興味深いことをいくつか聞いていましたので、その内容の一部をご紹介することになりました。田中氏がなりたいと自分で思っていたポジションは四つある。一番なりたかったのは「(民主党が政権を執った後の)地方行政担当の大臣」だというのです。民主党の「影の内閣」では既にそのようなポジションに着いている田中氏は、しかし、そこには希望がないと考え、次になりたかった「東京都知事」を狙っていた。しかし、そちらもどうもうまくいきそうにない。そこで第三の選択肢として、本当は既に嫌気がさしていた「長野県知事」を選び、三選を目指して立候補したというわけです。今、その三選を阻止された田中氏は、十中八九、来年の参議院議員選挙に立候補するだろうというのが、そのジャーナリストの読みです。敗戦の弁を語る田中氏の言葉の中には、そうした推測を裏付けるような響きも感じられますので、おそらくこの読みは当たっているだろうと私も思います。

関係ないことですが、田中康夫氏は小泉純一郎氏とよく似たところがありますね。敵を作り、パフォーマンスを展開して自分個人への支持率を高め、それを拠り所にして「改革」を進める手法。また、2002年に県議会で不信任決議を通された後、失職と再選挙を選び、圧倒的な得票で再選されていく道筋は、小泉の「郵政解散」前後の状況を彷彿とさせます。勿論、アジア特に中国韓国に対する考え方、対応の仕方には大きな隔たりがありますし、社会保障・福祉の重視か、それとも切り捨てかという点では、180度違うと言っても良いでしょう。まあ、しかし、どこに一番の違いがあったかと聞かれれば、田中氏と長野県議会、小泉氏と国会をバラレルに捉えた場合、小泉氏が国会を引きずり回して結局意のままになる組織に変えてしまったのに対し、田中氏は最後まで県議会を蹂躙・征服することが出来なかった、と答えることになります。これからの田中氏に政治家生命が残っているのかどうか、来年の参議院選挙の結果がその答えとなるのでしょう。

しかし、民主党の現状、かなり深刻なのではないかと思われます。滋賀県に続いて長野県でも事実上の敗北を喫した。滋賀は、小沢代表の「相乗り禁止」の例外として「負けるわけがない」と高をくくっていて、負けてしまった。新幹線の新駅建設に反対して立候補した嘉田知事は、民主党にも推薦要請を出していたのに、それを民主党滋賀県連がわざわざ拒否し、現職を推したにもかかわらず敗戦。ここでこそ「相乗り」を止めなければならなかったと言っても後の祭り。長野では連合長野が元自民党代議士の村井候補を推し、民主党自身は田中氏を推してやっぱり敗戦。まあ、推薦すべき人を間違えた滋賀に、ちゃんと応援しきれなかった長野と違いはあるけれど、民主党という政治勢力が現実政治、地方政治の実情についていけてないことには変わりがないのです。小沢さん、早くなんとかしないと。


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豪雨と水害、避難所生活、二次被害 [ANCHORの庭]

7月24日のスーパーニュースアンカーは、冒頭、九州中心に被害が拡がる豪雨と水害について特別に時間を割いて報じました。今回、死者・行方不明者は今のところ27名で、長野や鹿児島での犠牲者数が目立つ状況ですが、その多くが土砂崩れ・崖崩れ・土石流・鉄砲水の類によるものということがハッキリしています。水害での犠牲のなかには、河川や用水路に落ちて流されてしまう例、河川化した道路で溺死する例などもありますが、大半は上に書いたような土砂崩れなどでの死者です。

様々な対策が進んだ結果と信じたいし、また亡くなった方には全く気の毒ではありますが、今回、まだ土砂崩れによる犠牲が少ないことがかえって気になります。5日間で1200ミリ以上という記録的な雨を吸い込んだ九州各地の山が、これから各地で大規模な土砂崩れを起こさないという保証はありません。今後どれほどの雨が降るかによって大きく違ってはくるはずですが、本当の被害はむしろこれから起こるのだと覚悟をして置いた方がよいとさえ思います。早めに避難をして、それで助かればよいのですから。

13年前の同じ季節、やはり鹿児島中心に甚大な水害がありました。このときは梅雨入りの時期からずっと雨がやまず、総計1000ミリ以上の雨が降り注いだその後、7月下旬に一日数百ミリのまとまった雨が降ったため、8月に入ってから鹿児島県内の二つの河川が氾濫し、併せて80人以上が亡くなった大水害でした。このときも、死者のほとんどが、22箇所で起きた土石流という大規模な土砂崩れによるものでした。さらに11年前の82年には、やはり梅雨の終わりのこの時期、長崎県で300人近い方が犠牲になる大水害が起こっています。このとき長崎県内で起きた土砂崩れは、総計で4300箇所に及んだとされています。

この日のアンカーでは、和歌山県で行われた避難所体験訓練の模様もお伝えしました。南海地震による津波を想定して、一晩だけ「避難所生活」を経験するというユニークなもの。たった一晩でもイライラが募ったり、なかには帰ってしまう人までいたようです。私は93年7月の北海道南西沖地震とその後の津波による被害を取材したことがあります。奥尻島の青苗地区では200人近い犠牲を出した大災害でした。避難所の何カ所を取材して思ったのは、体育館のようなところでの避難生活は予想を超えて困難を伴うものだということです。トイレはすぐに詰まってしまうし、欲しいときに水がないことの苦しさ、もちろんプライバシーが全くない状態での生活。とにかく不愉快なことばかりなのです。年輩の人などは、硬い体育館の床の上で一日のほとんどを寝て過ごすしかない様子でした。

93年に北海道を取材した時点では全く気が付かなかったことですが、特に一昨年の新潟県中越地震でクローズアップされてきた「二次被害」の問題があります。こうした避難所生活のなかで、これまでも多くの人々が身体や心を傷つけられていたことが想像されます。避難所生活のなかでのストレスが原因で起こる心筋梗塞や脳梗塞、同じ姿勢を続けていたために起こってしまうエコノミー症候群(深部静脈血栓症)、避難所を避けて自家用車のなかで寝泊まりするうちに同じエコノミー症候群にかかって亡くなった方たちがいたことも分かりました。こうした避難生活を少しでも快適な方向に近づける努力は、まさしく命を救う仕事なのだということがハッキリしてきたのだと思います。災害救援ボランティアの活動の重要性は阪神淡路大震災以降、急速に認識されてきました。新潟中越地震でも、そのことが強く認識されてきたことには、こうした理由があったということを改めて知らされた思いがします。

 


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中田英寿選手引退とは驚いた [ANCHORの庭]

サッカー日本代表の中田英寿選手の引退発表、衝撃的でした。サッカー関係者が望んでいるコーチ就任とかゆくゆくの監督就任とか、どうやらなさそうな感じ。以前から実業家っぽいところがあった人だから、まあ、そういうこともアリなんでしょう。因みに、中田さんが執行役員を務める東ハト製菓を、山崎製パンが買収することになったようですね。関係ないか、、、。

それにしても、こりゃちょっとサボりすぎですよね。6月26日のスーパーニュースアンカーからご報告がまだでした。今から全部振り返るのも何だから、一つだけで勘弁。例の東大阪大学の学生間に起こったもめ事から、ついには集団暴行、生き埋めによる二人殺害という凄惨な事件に発展した件です。東大阪大学というのはもともとは布施女子短期大学という学校で、数年前に男女共学、四年生の大学となり、こども学部こども学科単一の大学としてスタートしたらしい。東大阪市はと言えば、四つの町が合併してできた比較的新しい市で、大阪市と奈良の生駒山の間を、丁度回廊のようにつなぐベッドタウンです。日曜日の市長選挙では共産党員市長が返り咲きをし、再び話題になりました。私は、国民健康保険や国民年金の取材で何度となく訪れたことがあり、ある意味懐かしい町です。町工場というと東京の大森が有名ですが、東大阪は関西圏では町工場が最も集中している地域で、「下町から人工衛星を!」という楽しいスローガンでも話題になりました。花園ラグビー場があったり、司馬遼太郎さん、「モーニング娘。」のプロデューサー「つんく」さんの出身地でもあります。因みに、東大阪市で大学といえば近畿大学が最も知られていて、偶然でしょうが、近大傘下の短大にもこども学科があります。

件そのものについては、主犯と見られていた容疑者の他に、犯行のアイデアを提供した大阪府立大学生の存在があぶり出されてきたというのが新しいところだと思います。この点、当日はまだ明らかになっておらず、むしろ「暴力団の影」を完全に無いものとするのは早いと思い、スタジオでは「生き埋めにされたのは産廃関連施設。産廃処理の業界は暴力団が目を付けやすい業界の一つだから、まだ暴力団が関係している可能性も残っている」と言っておきました。まだ、この線に沿う情報は出てきていません。

さて、7月3日のアンカーもここで紹介しておきましょう。最も大きなニュースは、滋賀県知事選挙で、マスコミもノーマークだった嘉田由紀子さんの当選でした。これ、かなり大きなニュースです。9000億円の負債を抱えた滋賀県財政の問題がありながら着工が強行された新幹線新駅。反対する人々が住民投票条例を栗東市議会と県議会の双方で否決されたとき、残る手段は、知事選に勝って予算を凍結することだけだったというのが、嘉田陣営による選挙戦の基本的な意義付けです。結果は大方の予想を裏切る嘉田さんの大勝。敢えて小泉改革とは言いませんが、公共事業を巡るカネの流れが補助金から自治体予算に大きくシフトした結果、自治体住民の自己決定権が大幅に向上したよい例だと思います。それにしても、古くさい公共事業がまだ生き残っていたんだなあと、ある種の感慨がありました。嘉田さん、これから少数与党で立ち向かう県議会が大きな壁だけど、どうか、頑張って欲しいものです。

この知事選挙の結果が及ぼす影響は計り知れない。上に書いた自治体住民の自己決定権のことを別にしても、次の二点が大きい。一つは、今年四月の千葉七区衆院補選で民主党の新人が当選して以来、沖縄県・沖縄市、山口県・岩国市、広島県・東広島市と重要な市長選挙でいずれも非自民候補が勝つ流れができていて、今回の滋賀県知事選でも確認されたこと。来年夏の参議院議員選挙に与える影響は甚大でしょう。さらに、自民党との相乗りをやめたはずの民主党が今回の選挙で「例外」として相乗りしてしまった結果、民主党自身が有権者の意識の流れを十分捉えきれない政党になっていたことがハッキリしてしまったこと。これ、小沢さんは訪中のさなかですが、帰国してから色々なことがあるでしょう。滋賀県連などは戦々恐々じゃないでしょうか。ここから先、自民党と民主党のつばぜり合いが、新しい段階に入ってくるような気がします。どちらが間違いに気付き、いち早く有権者の支持を取り付けられるのか。大袈裟に聞こえるかもしれないけど、ここが日本の岐路だと言っても言い過ぎではない。

もう一つ、「ニホンザルと仲良しの女の子」についての特報、これはなかなか含蓄のあるドキュメントでしたね。他局のニュースでもフラッシュ的に扱われることがあったようですが、アンカーでは本格的にお伝えしました。

こう見えても私、ニホンザルについては結構詳しい(ホントか?)んですけど、人間の女の子が基本的には野生のサルの赤ちゃんを抱いたり、口移しで餌を与えたりできるのは凄いことです。因みに、ニホンザルには集団生活に伴う様々な「文化」(文化的な習性)があり若い雌は、子持ちの雌から赤ちゃんザルを借り受け、抱っこの練習をしたりすることが知られています。映像を見ていて、あの女の子は、サルの母親から「若い雌」としての認知を受けたのかなと思ったのはそういう理由があったからです。あと、女の子はまだ三歳の頃からサルの群のなかで過ごす時間があったようですね。これも、ニホンザルの社会では頷けるところがある話で、例えばボスザルは他のサルが餌を最初に食べようとすれば威嚇したり攻撃したりして追っ払ってしまう。ところが、赤ちゃんザルに関しては全く違う反応を示し、むしろ、ボスの方が飛び退いてしまうのです。これ、群のなかの弱者というか、次世代を担うものを大事にするという方向の習性ですよね。あの女の子が群のなかで遊んだり過ごしたりさせてもらえたのは、サルたちに「弱きもの」「幼きもの」として承認されたからではないかと思い当たりました。若い娘には子育ての実地訓練をさせ、赤ちゃんは無条件で大事にする。これ、人間社会よりずっと賢い集団のような気がしませんか?ま、ちょっと読み込み過ぎだったらゴメンナサイ。

えーと、最後に再びサッカーの話。中田英寿選手の引退表明がありましたが、ワールドカップ自体はまもなく準決勝が始まりますね。私の予想は、ドイツとポルトガルの決勝でドイツが勝つというものです。もともとブラジル優勝を固く信じていたんだけど、こうなったらドイツしかない!(サッカースタイルとして好きなのは、ブラジルを除けばポルトガルなんだけど、、、)

関西テレビ「スーパーニュース・アンカー」


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日本中のコメンテーターがサッカーのお陰でグッタリしてます [ANCHORの庭]

まあ、しかし、可能性がないということはできないけれど、そりゃ、苦しいよねえ、サッカーワールドカップ。クロアチアがオーストラリアに勝って、なおかつその点差を上回る点差(つまりは最低でも2点差)でブラジルに勝たなければならないんでしょ。基本的にはブラジルの絶大な協力でもない限りは難しい話じゃないのかな。控えのロビーニョやシシーニョ、フレッジが出てきたからといって、それで相手の戦力が下がるわけでは全然ない。いずれも超世界級のプレーヤーだし、ちょっと調べたら、オーストラリア戦で2点目を蹴りこんだフレッジなんか試合開始からの最短時間得点記録(3秒17!)を持っているような恐ろしい選手。日本もここは、大黒選手や巻選手を先発させる(オオグロマキ・コンビ!)とか、何か思いきったことをやったほうがいいんじゃないのかな、などと無責任に、半ばヤケになって考えちゃうよ。というような後ろ向きなことを言っていても仕方がないので、明後日のジャムザワールドでは、「奇跡を信じて!」なあんて言ったりするかもしれない。定見がなくて御免なさい。

昨日のスーパーニュース・アンカー(関西テレビ)。冒頭にテポドン2のニュースを配しました。アメリカのCIAでさえよく分かっていない話をあまりグチャグチャと続けるわけにもいかないので、ごくサラッとやりましたが、要するに液体燃料の注入ということがあれば、普通は一両日中に打ち上げることが確実視されるという基本的な知識がないと分からない話(ただし、一部の報道で、注入後も数週間打ち上げなくて大丈夫な新しい技術もあると言われている)。もっとも、政治的な意味はこれは明確で、アメリカによる金融的な締め付けで音を上げた北朝鮮が、再び瀬戸際外交のネタとして脅迫的な行動を起こしているということ。テポドン2の今回のタイプは、おそらく射程3500キロから6000キロという範囲のもので、さらなる改良型は1万キロに及ぶ可能性がある。打ち上げたミサイルがハワイやアラスカ、アメリカ西海岸を実際にヒットしなくても、その近くにまで飛ぶ可能性を意識させることができれば、北朝鮮としては政治的な目標は獲得できたことになる。そんな計算なのでしょう。撃ってしまったらアメリカの軍事行動を引き起こしてしまい、元も子もなくなる可能性だってあるけれど、核兵器の存在をチラつかせてきたことでそれは予め防いであるという計算もある。随分乱暴で拙劣な「交渉技術」だなあと思うけど、意外に効果的だったりする。困った人たちです。

その他のニュース、一つはサッカーワールドカップ、クロアチア戦の総括。もとゴールキーパーのサッカー解説者で、むしろサッカー系巨漢タレントと言った方がいいかもしれない田口光久さんがスタジオに来てくださいました。ピーコさんが「加地選手、意外といい男なのよねえ」と言っていたのが新鮮な情報。ふうん。あんな感じが趣味なんだ。あとは、阪神株のTOBが終わったという話。そして、特報は、自らの結婚願望に翻弄される若い女性たちのドキュメントでした。結婚相手紹介サイト、合コンそしてマニュアル本にお見合いサイト。まあ、普通なら洒落でやってます、っていう感じの仕掛けに、もしかしたら本当にのめり込んでしまっているという女どもの風情でしたね。自然な恋愛の成り行きから結婚に至るという形しか認めるべきではないとまでは思わないけど、とりあえずは「結婚」とか「恋愛」という抽象的なものから視線を外して、自分が興味を持てる別の何かにエネルギーを集中することのほうが、意外に「結婚」や「恋愛」への近道だったりするんじゃないかなあなどと思いました。

ピーコさんが来週聴かせてくださるというCD、「ストーカーと呼ばないで」っていう、女性の歌らしいけど、どんなんだろう、、、。あ、これは番組の話じゃありませんよ、念のため。

関西テレビ「スーパーニュース・アンカー」


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悔しいなあ!サッカーワールドカップ日本代表初戦敗退! [ANCHORの庭]

まあ、みんなサッカーを好きにならなければいけないわけでもないけど、それにしても、ワールドカップ日本対オーストラリア、残念な結果でした。前半に挙げたラッキーな一点を後半も守り続けて「こりゃ、勝てるな」と誰もが思ったその次の瞬間、同点ゴール、さらに勝ち越し、駄目押しと、たて続けに三点を失ってしまいました。残り時間僅か6分間で三点を失うという、まあ、サッカーの醍醐味っていえば醍醐味なんでしょうが、随分と苦々しいものを味わうことになりました。勝っているうちに逃げ切りを図って守備を強化する手もあったのではないかと今から言うことは可能でしょうが、それは結果論。敗戦自体は仕方がないのかもしれません。

一つ、気になることがありました。どうも、日本代表の各選手、まるで元気がないように見えませんでしたか?そんな風に感じたのは私だけでしょうか。キビキビした動きが見られない、パスを出した後に走り込まず歩いている、独り善がりなパスで相手にボールを渡してしまう、相手の防御戦を突破するチャレンジをしない、などなど。そうしたことの全体が、「なんか元気がない」という印象となって残ったのです。緊張しすぎてあがってしまっていたのか、それとも、とりわけ後半にはひたすら疲れ果てていたのか。どちらにせよ、なんとも合点がいかないのです。前の晩にメキシコ対イランの壮絶な試合を見てしまったからかもしれませんが、この日の日本代表の試合ぶりはひどく温(ぬる)く、緩慢なものに思えました。

メキシコは、今思い出してもゾクゾクしますが、楽しい、しかし凄まじいサッカーをしていました。広いコートを90分間フルに走り回り、端から端まで使ってパスを縦横無尽に貫き、イランディフェンスの穴を見つければ次の瞬間にはもうそこを執拗に責め立てている。前半はなんとか互角に渡り合えていたイラン選手たちも、後半になると身体が動かなくなり、防御陣はグスグスにされてしまいました。「アジアのナンバーワン点取り屋ダエイ」をはじめ大型選手を揃えてきたイランに対して、体格的に大きく劣るメキシコ代表は、ひたすら動き回ることで相手の骨を断ってしまった。そんな感じの試合だったのです。日本がサッカーで世界レベルに追いつくためには、このメキシコ流を学ぶ必要があるんじゃないのかなあと、基本的には素人の私には思えてなりません。メキシコの戦い方は本当に素晴らしかったんだもん。

既に何回かお伝えしてきたように、4月に始まった関西テレビの夕方の報道番組「スーパーニュース・アンカー」に、月曜日のコメンテーターの一人として出演しています(もう一人のコメンテーターは、尊敬するピーコさん)。このブログは基本的にはジャムザワールドの内容紹介と振り返りを主にしてきましたが、これ以降、可能な限り、関テレの番組についてもご報告がてら、書いていきたいと思います。よろしくご贔屓に!

さて、6月12日のスーパーニュース・アンカー、サッカーワールドカップ日本代表の初戦まであと5時間という時点で始まりました。当然、サッカーについて大きく伝えましたが、関西テレビの偉いところは、自前でリポーターをドイツに派遣していたことです。まだ若い吉原功兼アナ(男性)は、なんと浴衣の着流しスタイルでドイツ中にJAPANの風を吹かしていました。色々なサッカー関連リポートを見ましたが、この日の「着流しドイツリポート」はかなり異色の内容。どうやっても似通ってしまう傾向をなんとかしようというプロデューサーの努力のたまものでもありました。しかし、浴衣を着て賑々しく取材中の吉原アナに対して、私はつい、「関西テレビのアナウンサーになって(本当に)良かったですか?」と質問してしまいました。はは。(吉原さんの答えは、もう少し「しょぼくれ感」とか「へなちょこ感」を出してもらうともっと良かった。あと、演出としては、旗さしものを背に、浴衣の裾を端折り、ナンバ走りで駆け抜けるようなことをしてもらった方がインパクトがあったんじゃないかな、なあんて。折角オモチャになってもらってるんだから。えへへ。)

 その他の項目は、秋田の小学一年生米山豪憲君殺害事件(これについては今日、火曜日のアンカーで、友人のジャーナリスト吉富有治が現地取材を経て大変ユニークなリポートをする予定です。畠山鈴香容疑者の真の動機はどこにあったのか。関西地方の方は是非是非ご覧ください)、そしてビートルズ来日40周年に因んだニュースなどでした。特報アンカーという特集コーナーでは、「全国亭主関白協会」という面妖な(!)名称の団体を取り上げました。でも中身は「熟年離婚の危機と夫サイドからの対応策」とでもいうべきもの。長年連れ添った女房に面と向かって「愛してる」と言えるのが最上とされていましたが、そんなこと言ったら、「何企んでるのよ」って、逆にこちらが窮地に陥っちゃうと思うんだけどなあ。

関西テレビ「スーパーニュース・アンカー」


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