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二年目突入を機にご挨拶を申し上げます。 [jam THE JAM]

  J-WAVE、ジャムザワールド木曜日のナビゲーターを務めさせていただくようになって、丸一年になります。かなり気負って始めた仕事でしたが、一年経って、ようやく番組全体のフォーマットを頭の中にインストールし終わった、そんな感じがしています。

  正味1時間40分の番組のなかには、原則、電話で最新のテーマについて専門家に説明を求めるタッチの「カッティングエッジ」(最先端という意味ですね)や、ゲストを迎えて比較的大きなテーマでトークする「15MINUTES」のコーナーがあり、さらに、週ごとに設定されたテーマで月曜日から木曜日まで論点を掘り下げていく「マクロミル・ケースファイル」のコーナーもあります。それぞれのスタイルで情報を処理していくのですが、コメントの内容、方向、深さ、ニュアンスなど、事前に考えておくべきことがたくさんあります。その作業はなかなか苦しいものですが、同時に実り多い、楽しい時間でもあります。

  番組の準備過程で最も精力を使うのは、実はヘッドラインニュースのコメント作りです。毎回、10本のニュースを選び出し、その中の重要な3本についてナビゲーターとしてのコメントを加えていること、リスナーの皆さんはよく御存じかと思います。このコメントの準備には実に膨大な労力が必要なのです。要は今までの不勉強のツケを一度に払わされているわけで、毎回、自虐的な気分に陥ってしまいます。本番直前の1時間くらいを使って必死にコメントを整理しますが、僅かばかりの経験と知識を別とすれば、頼ることができるのはネットの情報とその場での電話取材くらいのもの。最終的には覚悟と思い切りが必要な世界でもあります。

  コメント自体は私が自分で考え、私の言葉でお伝えするものですから、基本的には主観的なものです。その意味では様々な歪みを含んだコメントなのですが、私自身は、自分の主張や考え方をストレートにぶつけているというよりは、ある問題を読み解く上で考慮しておくべきだと思われる事柄をできるだけ多くコメントの中にちりばめることを心がけています。数学の図形問題を解くときの補助線のようなものとお考えいただければいいでしょうか。リスナーの皆さんはそこのところをご承知の上、お聞きになっていただければ幸いです。番組のモットーは「ニュースを読みとる感性を伝える情報プログラム」というものですので、もとより、特定の見解を押しつけるつもりは毛頭ありません。参考にしていただければそれで良いのです。

  既に二年目の放送も二回、終えました。まだしばらく、この形で何かを伝えさせていただくことが出来そうです。どうぞ、これからもよろしくお願いします。

 *5回分くらいの15MINUTESについて、別便で概要をまとめることにします。

 


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