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来月創刊予定のメルマガについて [uttiiの電子版ウォッチ]

みなさま、ご無沙汰しております。

このところはこのブログよりも毎週金曜夜の「ウッチーの「デモくらジオ」」でお目に掛かることが多い内田です。「デモくらジオ」は、まもなく通算100回目の放送を迎えます(3月13日)。いよいよがんばって、いただいたメールのご紹介などもしていきますので、引き続きご贔屓に!     『デモクラTV』 dmvr.tv/   内田へのメール宛先は radio@dmcr.tv 

さて、4月から、新聞各紙を比較しながら批評する、新しいメルマガを始める予定です。

  タイトルは、「uttiiの電子版ウォッチ」

 朝日、読売、毎日、東京の4紙、その朝刊1面を中心に、私の紙面批評をお届けすることに特化したメルマガです。それぞれの電子版(朝5時半から6時頃には更新されています)をもとに、どんな記事を1面、あるいは1面トップに選んだか、全体に、1面の紙面構成はどうなっているか、2面以降の関連記事はどうなっているか、などに留意しながら、私自身の考えに従って評価をしていきます。

堅~く 言えば、「情報リテラシー指向の新聞紙面批評」。

柔らか~く言えば、「新聞さんのエエとこもアカンとこも、全部、バラしまっせ」。

お届けは、月曜日から金曜まで、毎日の午前中(できるだけ早い時間帯)にその日の紙面について、また、土曜か日曜には「一週間のまとめ」的なものを、と考えています。 

なかなか4紙を購読して読み比べるのは、お仕事や学業に忙しいみなさんには大変なこと。 私も「4紙隅々まで熟読」というわけにはいきませんが、是非、何かのご参考にしていただければと思います。もとより、「公正中立な人間」ではない(笑)ので、その辺についてもご了承、ご寛恕のほどを。新聞についての私の考え方は、毎日の批評を通して、あるいは週末版のなかでお伝えしていきたいと思います。

ご購読いただきますと、PCかスマホに、毎日のように2000字から3000字程度のものが届きますので、うざったいと思われる向きもあるでしょうが、関心をお持ちの新聞のところだけでも見ていただければありがたいと思っています。 

料金は未定ですが、できるだけ大勢の方に見ていただけると嬉しいので、格安に、と考えてます。 

以下に、サンプルをご覧ください。内容にせよ形式にせよ、まだ完全にはフィックスしておりませんが、もし本日の分をお届けするとしたら、こんな感じになるという意味でのサンプルです。ちょっと読んでみてくださいませ。

*なお、明日以降メルマガ発刊までの間、このブログ上で「uttiiの電子版ウォッチ」(無料版)をできるだけ掲載していきたいと思いますので、お読みいただければ幸いです。 



【20150304】

イチメン

【朝日】は「首相含め6閣僚側に寄付 補助金交付企業から」と政治とカネ問題の新展開をトップに。その下には「20年前の採決欠席 安部談話へ続く」と「戦後70年談話」に向かう安部晋三氏の因縁話(4、5面)に誘導するかのような短い記事。左肩には、その安倍氏が執念を燃やす安保法制についての与党協議で、公明党が「自衛隊派遣に3原則要求」との記事。その真下には、「戦艦武蔵、発見か」と、米マイクロソフト共同創業者のアレン氏が発見したとされる戦艦武蔵らしき映像のカラー写真。70年前に終わった戦争の「証人」が姿を現した。1面の紙面構成としては、縦に2系列でシンクロするうえ、左右も響き合っている。今朝の朝日1面は、珍しく表現力が豊か。

2面の「時時刻刻」で、補助金企業からの献金問題について、政治資金規正法が四つの例外を設けていることを詳報している。「政治家が知らなかった場合」「補助金交付先を決めたのが国でない場合」「寄付する団体が別の団体である場合」「研究や調査など利益を伴わない補助金の場合」。いずれも、国の補助金が政治家に環流するのを防ごうとする法の主旨を蔑(ないがし)ろにし、抜け道を作ってやるものではないか。上脇博之神戸学院大学教授が法改正の必要性を説くコメントを寄せているが、法改正はこれら四つの抜け道を塞ぐことだけでなく、そもそも政治家への企業・団体献金を一切禁止するものでなければならないと愚考する。

 

【讀賣】は、昨日に続いて群馬大学病院の問題の続報が1面トップ。8件の腹腔鏡手術死亡事例の全てで過失があったとする昨日の報告書に加えて、開腹手術が選択された例でも2009年度以降10人の死亡が明らかになっているとする。しかし、とんでもない医師がいたものだ。わずか5年の間に一人の外科医師が18人の死亡に関わっていることになり、厚労省の審議会が本格的な調査に乗り出す。なぜ、こんな医師が野放しになっていたのか。

1面中央には、集団的自衛権で、「存立危機自体」時に防衛出動の既存の規定を適用する方向で調整しているとの記事。これは《読売》独自記事の可能性有だが、またぞろ、「自衛隊の国軍化」の後押しかと思ったけれども、そうではないようだ。集団的自衛権行使のケースを個別的自衛権と別立てで用意したかった政府に対して、公明党は、できるだけ同じ概念の元に包摂したいとの意向が強く、集団的自衛権を個別的自衛権発動の一類型のように扱いたいということなのではないか。今回の政府の意向は、そうした公明党の意向に形式的に妥協する姿勢を見せたものと愚考する。記事はハッキリとは書いてくれていないが、そのように推測できる。

左肩には「復興への選択」の4回目。除染で出た汚染土の中間貯蔵地確保が困難との内容。関連記事が三つ。昨日同様、得意技である医療関連の独自記事を押し立てたかったのだろうが、今日の記事に独自性はない。

今朝の《読売》紙面、最大の特徴は、補助金企業からの献金問題を「1面トップに載せていないこと」。群馬大学病院の事件も、既にスクープではなく、他紙も大きく、ただし社会面で扱っているテーマ。この意味では、《読売》はやはり安倍政権の擁護を編集方針としているのではないかとの疑念が強まるばかりだ。たとえどんな政治勢力が権力を担っていても、政権に対して批判的であるのがメディアの重大な使命だと筆者は考える。《読売》の自民党政権擁護姿勢は今に始まったことではないが、新聞自体が一種の危機を迎えている現在、これは自殺行為にも見える。

 

【毎日】は、「イスラム国」(IS)の元戦闘員による生々しい証言を大きくトップに載せている。トルコ南東部で記者がインタビューしている。残酷な処刑が戦闘員の組織への忠誠を試す「踏み絵」になっている様子がよく分かる好記事。2面に関連記事がある。左側には、「入院食など負担増」との見出しで、閣議決定された医療改革法案に関する記事と、安部晋三氏が代表を務める自民党支部に対する補助金企業からの献金が、4社で194万円に及ぶと独自の情報を伝えている。3面の「クローズアップ」に関連記事。

3面の記事では、インタビューは三人の元戦闘員になされていることが明かされる。地元住民がISに加わる理由は、内戦の長期化で「有利な方に付きたい」、金を稼ぎたい、あるいは「イスラム国家の建設」の理想に共感して、など。だが、同じイスラム教徒である市民を処刑し、シリア軍の捕虜を皆殺しにしたりするのを見て、疑問を抱く人も増えているようだ。だが、いったん戦闘員になれば逃亡は非常に難しく、とくに外国人は最初にパスポートを燃やすよう指示されるので、困難だという。

 

【東京】は、戦争体験を伝える「伝言 あの日から70年」の大きな記事を1面トップに置く珍しい構成。当時は防空法によって「逃げるな、火を消せ」と定められており、犠牲が拡大した様子を指摘している。まもなく東京大空襲から70年となる。もちろん左肩には、補助金企業からの献金問題が「与野党に拡大」と、一覧表を添えて報じている。安部晋三、林芳正、甘利明、上川陽子、望月義夫、西川公也(辞任済み)、そして民主党代表の岡田克也の6氏。

2面の関連記事では、日大の岩渕教授が規正法の抜け道を塞げとコメントしている。安倍政権で問題が相次いでいるのは「一強多弱の状況で、企業は与党頼みになり、政治家も企業献金に依存していることがベースにある」とする。結局は「政治家のモラルの問題だ」ということになるが、その指摘だけでは不十分だろう。《朝日》のところでも書いたが、なんとしても、企業・団体による政治献金を根絶するための法改正を行うべきだと愚考する。

岩渕教授の記事の下には、塩谷立議員が新たに補助金企業から寄付を受けていたとの記事と、下村文科大臣が不適切献金を返金したとの記事、さらに望月環境大臣は「違法の疑いがないので返金しない」と述べたとの記事、上川陽子法務大臣は「返金」、そして小沢一郎氏も「返金を指示した」と報じられている。凄いことになっている。了。

 


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