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TOKYOハンバーグ公演 [ブランチ業務日誌]

11月4日に配信したuttiiの電子版ウォッチ>の冒頭部分を加筆の上、ご紹介します。日曜祭日を除く毎日配信している新聞4紙を読み解くメルマガですが、【はじめに】のところでこんなことも書いています。 

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先週の「デモくらジオ」でゲスト出演してくださった大西弘記さんの新作、『最後に歩く道』(劇団TOKYOハンバーグ)を観てきました。熊本市の動物愛護センターが殺処分ゼロを実現した事をきっかけに、大西さんが熊本を取材し、書き上げた渾身の作品です。パンフレットには、こんなことが書いてありました。

 

「犬と猫と、それを捨てる人と、それを守りたいと願いながらも殺す人と」

 舞台には動物愛護センターの職員たち、捨て犬や捨て猫を保護しているボランティア、そして犬や猫が登場します。犬や猫を捨てる人たちは出てきませんが、舞台上の職員や犬猫たちの上に、巨大な暗雲のような存在として、覆い被さっているようなものがあり、それこそ主人公、いや被告に他ならないのではないかと感じました。もちろん、私たちの内側に潜んでいる何かです。このところ涙腺が弱くなっているから余計にそうなのですが、私は何度も流れ落ちる涙を拭わなければなりませんでした。

 経営破綻して行方をくらましたブリーダーの犬舎に、職員たちが向かうシーンがあります。取り残された犬たちの惨めな状態に、呆然とする職員たち。なぜこんな事が起こるのか。一人の職員が叫びます。「金を出して犬を買う人がいるからだよ!」

 台詞の引用は正確でないかもしれません。そういう意味のことを彼は叫んでいました。本当にそうです。犬を、金を出して買う人がいる。たくさんいる。だから商売が成り立ち、産業として犬を増やし、売れないもの、商売に不都合なものは処分するしかない。商売は時として失敗するから、丸ごと放り出す輩もいる。逃げたブリーダーは、もしかしたら「心優しい」人で、犬を殺すことができなかっただけなのかもしれない。でも、責任を放棄した。そして、犬を守りたい職員たちが代わりに殺すことになる。「誰かがやらなければならない仕事」として。

 大西さんはいつも直球勝負。裸で逃げ出したくなるような大問題を正面から観客に突きつけては、心の中に潜んでいる葛藤を次々と抉り出してくれます。劇団TOKYOハンバーグの『最後に歩く道』は、118日日曜日まで。会場は、東京・新宿のサンモールスタジオです。チケット前売り、当日券についてはTOKYOハンバーグのホームページから確認してください。

 http://tokyohamburg.com/next/

 来年は劇団ができて10年だそうで。東日本大震災を背景にした作品『愛、あるいは哀、それは相』(私も観ました)に手を入れ、震災5年を機に再び上演するということです。これからも楽しみな劇団TOKYOハンバーグをもっと皆さんに知ってもらいたいと思う今日11月4日、休み明けの<uttiiの電子版ウォッチ>、ご覧ください。

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 続きは<uttiiの電子版ウォッチ>でどうぞ。有料のメルマガ(一ヶ月324円)ですが、初月分は無料です。 

 

uttiiの電子版ウォッチ> http://www.mag2.com/m/0001652387.html    


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