SSブログ

もうすぐサッカーワールドカップ開幕! [jam THE JAM]

6月1日のジャムザワールド、番組としてはこの日からワールドカップモードに入りました。いつものカッティグエッジに代わり、「フットボールフィーバー・ゴーゴーニッポン!」がスタート。初日のこの日は金子達仁さんと電話で話しました。「日本の決定力不足?決定力はどのチームだって、いつだって不足してますよ」というお話、耳に残りました。私にはドイツ戦で高原選手が2得点を上げたことがとにかく嬉しかったので、番組冒頭ではちょっとはしゃいでいたのですが、プロから見ればそう甘くはないということのようです。うーむ。

15MINUTESは、「人にいえない仕事はなぜ儲かるのか」(角川書店)の著者、門倉貴史さんをスタジオにお迎えしました。それにしてもこの本のタイトル、絶妙ですよね。売れているのはタイトルのお陰ばかりではないでしょうが、とにかく見事です。中身はかなり真面目なもので(あ、別にタイトルが不真面目とは言ってませんからね!)、新しい課税システムが提案されています。実現は難しいけれど、この課税システム(支出税)を考えることで、税の公平というテーマがクリアに見えてくる、そういうことなのだと思いました。

人にいえない仕事はなぜ儲かるのか?  角川oneテーマ21

人にいえない仕事はなぜ儲かるのか? 角川oneテーマ21

  • 作者: 門倉 貴史
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2005/11/10
  • メディア: 新書
 
 

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

自民党総裁選挙はまだ随分先なんですけどね [jam THE JAM]

自民党の総裁選を巡る情勢が一段と熱をおびてきました。一つには、河野太郎議員(法務副大臣)の出馬表明があったこと、また本命といわれる安倍官房長官の事実上の出馬表明(本人は一貫して表明していないと言い張っている)、福田元官房長官による小泉総理靖国参拝への批判などなど。小泉総理が「延長はない」と明言した国会最終盤の情勢の中で、ここから先、総裁選の比重はますます大きくなっていくことでしょう。

関係ないですが、小学館発行の女性向け雑誌「Oggi」に、七月号から連載を始めました。「社会のアンテナ」という総合タイトルが付いた一ページもので、第一回目は、耐震偽装事件に絡めて少々軽めのタッチで書いてます。自称「平成ブログ体」の文章ですが、実際にはブログ以上に柔らかいかもしれません。ご感想などお寄せいただければ幸いです。Oggiは「マインドエイジ29歳の女性」を対象とした雑誌だそうですが、どうぞ、男性の方も読んでみてください。

先週5月25日のジャムザワールドの内容紹介がまだでした。

ニュース項目の第一は、上にも書いた、安倍晋三官房長官の「出馬意欲」の話でした。ほとんど唯一生き残った「森派」という派閥の内部力学、小泉総理の「後継指名」の有無及び内容など、総裁選の行方を左右する要素はたくさんありますが、重要な争点の一つとして「靖国問題」が浮上してきたことが誰の目にも明らかです。安倍氏は最近、総理になった場合の靖国参拝について、「参拝の権利は残すが、中止する可能性がある」と軌道修正してきています。福田氏というライバルを意識してのことでしょう。上にも書きましたとおり、福田氏は小泉総理の靖国参拝に対して批判するトーンを強めています。

番組中、ニュースコメントでは言いませんでしたが、もう一つ重要な要素がありました。民主党小沢代表の動きです。新聞記事を丁寧に追っていくと分かるように、既に来年の参議院選挙が始まったかのような動きを、小沢代表は着実に進めてきています。自民党の人々は落ち着いて眠れない夜を過ごしているのではないでしょうか。そんな気がしてなりません。

カッティングエッジは明治大学の高木勝教授に、銀行があげた空前の三兆円利益について話しました。こんなに儲けた銀行に手数料を進呈する必要があるのかないのか、勿論答えは否ですが、話していても腹が立ってきます。特に、空前の収益の背景になったのが、預金者に対してほとんど利子を払わず、貸した金が上げた利益を丸ごと自分たちのものにすることができたということがあります。当日、その点をもっと強調しておくべきだったと思いました。

15MINUTESは、月に一度の「拉致問題特集」。拉致被害者・横田めぐみさんの弟の一人、拓也さんがゲストに来てくださいました。拓也さんは、つい先日、お母さんの早紀江さんとともにアメリカを訪れた際、議会の公聴会に出席する直前の時間帯に、電話によるインタビューを生で受けて下さいました。その直後、ブッシュ大統領との面会がかなったこと、記憶に新しいところです。この日は、大統領にも見てもらったという手紙やアルバムを持参していただいたので、私たちも拝見することにしました。早紀江さんとめぐみさん、それに拓也さんと哲也さんの双子の兄弟が四人で手をつないで歩いている写真には、ちょっとグッと来るものがありました。何の変哲もない家族の風景。しかし、誰にもその家族の平和を蹂躙する権利など無かったはずです。ところで、めぐみさんを巡る情報について言えば、北朝鮮の出してきた遺骨を偽物と断定して以来、残念なことに全くといってよいほど伝わってこなくなりました。コリアレポートの辺真一さんなどはかなり「偽物断定」に批判的ですが、その点の是非を含め、めぐみさんの夫が事実上判明したことが、早く、新たな情報の提供へとつながって欲しいと切に思います。

J-WAVE

 


nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

生命保険の買い取りから松井グッズオークションまで [jam THE JAM]

耐震偽装事件が一連の逮捕劇でピークを迎えたかと思ったら、
今度は、社会保険事務所による「年金納付率偽装」が発覚しましたね。
なんでですかね。どう表現してよいか分からないくらい、呆れています。

明日5月27日の土曜日、朝日ニュースターのパックインジャーナルという番組に出演します。
「年金納付率偽装」問題では年金問題のスペシャリスト、岩瀬達哉さんも出演します。
ご覧になれる方は是非どうぞ。

さて、いくらなんでも、ちょっとサボりすぎました。
とりあえず、ごくごく簡単に三回分のジャムザワールドのご報告から。

5月11日のジャムザワールド
カッティングエッジは、最高検察庁が打ち出した、取り調べの「可視化」について、お馴染みの紀藤正樹弁護士に電話でお話を伺いました。結局、取り調べ側に都合良く収録し、証拠とされるのであれば、本末転倒。被疑者の人権は今以上に踏みにじられる危険さえあるということでした。肝心の警察が「可視化」に不熱心なのは論外ですが。

15MINUTESは、生命保険の買い取りビジネスの問題。以前に、賛成派反対派のそれぞれの論客にお話ししていただいたことはありましたが、今回は、買い取りを求めて生命保険会社を訴えているガン患者の方を直接スタジオにお迎えして、詳しくお話を伺いました。一審敗訴のあと控訴審に取り組んでおられる原告の方の生出演ということで、私も少々緊張しました。

5月18日のジャムザワールド
カッティングエッジは、松井選手のグッズをオークションで落札した福井県在住の不動産会社社長、山田勝三さんに電話で楽しいお話を伺いました。大金持ちの山田さんですが、食事は大変質素なのだそうで、お好きなものは「ふきのとうとゴボウ」とか。実は毎日7時にはお休みになられるということでしたが、無理をお願いして、ジャムザワールド生出演をご快諾いただきました。山田さん、かなり眠かったかも。

15MINUTESは、裁判員制度について。一橋大学大学院教授、村岡啓一さんをスタジオにお迎えしました。村岡さんは北海道で弁護士を25年も経験され、今回の司法制度改革についてお詳しい方です。このところ、公判前整理手続きの導入であるとか、取り調べの可視化などについてのニュースがたくさんあり、番組でも何回となく取り上げてきましたが、どれも、2009年までに開始される裁判員制度を円滑に軌道に乗せるための措置と位置づけることができます。その意味では、早く、裁判員制度自体について本格的に取り上げる必要がありました。とりあえず今回は、裁判員に選定され仕事を休まざるを得なかったりした場合に、どのような補償が受けられるのかということに焦点を絞ってお届けしました。

*それぞれのテーマについては、また別にご報告する機会を作りたいと思います。

*5月25日についてはまた別便で。

J-WAVE

 


nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

地震の頻発、自殺対策基本法 [jam THE JAM]

5月4日のジャムザワールド、数日前に発覚した神奈川県平塚市の殺人事件で、なんとなく殺伐とした雰囲気が漂うゴールデンウィークの真っ直中、いつもと同じように生放送でお送りしました。

ヘッドラインニュースでもトップにこの平塚の事件を扱いました。でも、あまりに不可解なことの多い事件ですので、言えることは限られている。そこで、ニュースステーション(テレビ朝日・1985年放送開始)が始まった頃に金曜版のコーナーとして人気を博した「ニュースの故郷(ふるさと)」の手法を援用しました(覚えている人、いるかなあ)。5人が遺体で発見されたアパートのある平塚市は、戦前、海軍の火薬工場があり、終戦の一ヶ月前、大空襲を受けていたのです。戦後、空襲での死者230人を弔い、復興を誓う祭りが開かれ、翌年には「七夕祭り」として執り行われることになった、それが有名な「平塚の七夕祭り」でした。そんな土地柄と今度の事件が直接結びつくわけではありません。でも、鎮魂の大きな祈りが故郷を覆っているそのときにも、モルタルの壁の内側には、禁断の修羅の道と得体の知れぬ怨念、そして濃密な死の気配が漂っている。そんな構図を描いて、少し事件との距離を置いてみたくなったのです。身長120センチの子どもの白骨遺体、やっぱり22年前に行方不明とされた男の子である可能性が高まってきたようです。

さて、カッティングエッジは地震のお話。前日にはトンガでかなり大きな地震があり、一瞬、一昨年暮れのスマトラ沖大地震と巨大津波の恐怖を思い起こしましたが、どういう訳か、津波の規模は小さく、事なきを得ていました。電話でご出演いただいた東京大学地震研究所の山岡耕春教授のお話では、「海底の上下動がどのくらいの大きさか」によって津波の大きさは決まるということでした。マグニチュードの数字はそもそもの地震の規模を表し、実際に海底面がどのくらい動くかについては、数字とイコールではないということが、当たり前かもしれませんが、よく分かりました。因みに、津波のスピードは、震源の海が深ければ深いほど、速くなるということも大事な情報かと思います。

地震のお話、メインは、この間頻発している首都圏での地震についてでした。どうしても、首都直下型大地震だとか東海地震だとか、予想される大地震と直結して考えたくなるものですので、その点を専門家に聞くことが必要でした。結論から言えば、大きな地震とは独立した動きだろうということ。加えて、聞かずもがなかなとは思いましたが、小さな地震が頻発したからといって、地震エネルギーが放出されて大地震が遠退くということはない、早い話、良くも悪くも、大地震とは関係ないということでしたね。このところ、「耐震性」という言葉に敏感になっている私たちにとっては、やっぱり我が家は大丈夫なのか、引き続き不安に曝されるということのようです。一般住宅にせよ、原子力発電所にせよ、早く実際の耐震性を強化し確保する責任が、国にあるのだと言わざるを得ません。安全の確保に向けて、「耐震偽装事件」の教訓を早く生かさなければならないということでもあります。

ヘッドラインニュースの中で触れたように、今回のトンガ沖地震では、太平洋津波警報センターの警報が、震源に最も近いトンガに伝わらなかったという、ちょっと冗談のような失態がありました。原因は地震による停電。これも、一種の盲点でしたね。ほとんど報道されていないので、ヘッドラインの中で触れておきました。(スマトラ沖の時は、そもそもインド洋に津波警報センターが無かったので、沿岸諸国の被害は本当にひどかった。死者・行方不明者併せて30万人以上というのは、これまでのどんな自然災害よりも多い犠牲者数です。でも、トンガの状況を見れば、太平洋も大丈夫とは言い切れない。単に津波が小さくて助かっただけかもしれません。)

さて、15MINUTESは、自殺対策基本法の制定運動をしているNPO「自殺対策支援センター・ライフリンク」の清水康之さんをスタジオにお迎えしました。以前、月曜日のジャムザワールドでお招きしたこともある方でしたが、今、自殺対策基本法という法律の制定に向けて大きく動き出した清水さんたちを、再び、ジャムザワールドで注目しようと思い、この日の番組となりました。

自殺そのものは、古今東西、存在することでしょう。その時々の世相や社会の状態を反映して、多くなったり少なくなったり、それでも、絶対にゼロにはならない。そのような行為が物理的に可能である以上、そして、希望を失う人がどの社会でも出てきてしまうことから、自殺はなくならない。しかし、その社会の取り組み方如何で、自殺者を大きく減らすこともできるのではないか。社会の中に、自殺を思いとどまらせるような仕掛けを用意することができれば、死ななくて良い人が助かる、そんな発想が重要なのだと思います。

清水さんは冒頭、「私たちは、自殺を道徳的に非難することが目的なのではありません」という意味のことを言われていたのが印象的でした。さらに、自殺者の圧倒的多数を占める中年男性のおかれている現状は、この間の不景気と倒産の連鎖という経済的苦境のもと、社長による個人保証、連帯保証などによって追いつめられる状況が拡大再生産されている。そのときに、生命保険というのは、自殺によって問題を「解決」させることにつながってしまっている。これでは、社会が自殺にストップをかけるどころか、かえって促すことになってしまう。清水さんたちは、自殺を防止する責務を国に認識させ、具体的な施策として総合的な自殺対策を実施させること、そのために法律を作ろうとしているわけです。

エンディングでは、思わず、自分の親友の話をしてしまいました。高校時代に最も仲がよかった親友が、大学に入ってから飛び降り自殺をしたことです。実は、その友人以外にも、学校時代に直接知っている人の中で、自ら命を絶つことになった人が三人います。私の年齢からして、知人の自殺者が四人というのは多いのか少ないのか分かりません。

少なくとも一つ言えるのは、肉親を自殺で失った遺族は、計り知れないほど大きな衝撃を受け、周囲の無理解などからさらに長期間にわたって苦況に置かれ続けるということです。そうした遺族に必要な支援をし、勿論、一人でも「遺族」となる人を減らすことがどうしても必要です。やっぱり、国にできることがたくさんたくさんあるように思えてきました。

J-WAVE


nice!(1) 
共通テーマ:日記・雑感

耐震偽装事件で被害住民はどうなる? [jam THE JAM]

4月30日、テレビ朝日のサンデープロジェクトに出演しました。事前にこのブログでもお知らせしましたが、ご覧いただけたでしょうか。最後に説明したフランスの住宅補償制度、かなり複雑なシステムですが、見ていただいた何人かの方から「分かりやすかった」とお褒めをいただきました。恐縮です。

国交省の研究会も、このフランスのシステムを参考にして検討を始めています。いずれ法案の形で出てくるのでしょうが、建築基準法等の改正については、今国会に出されているものだけでなく、夏を目途に成案を得て、秋の国会に提出されるものもあるそうです。その折りに、またこのことが改めて問題になることでしょう。もしかしたら、「ああ、あのときの、、、」と思い出していただけることになるかもしれませんね。

共謀罪についての国会審議が進んでいます。28日には、法務委員会で採決が行われることもありえましたが、民主党の反対と対案提出、世論のかなり強い反対の空気などを受けて、とりあえず採決が見送られました。三回目の廃案があるかどうかについて私は懐疑的ですが、とにかくまともな議論をして欲しいものです。

さて、順序が逆になりましたが、4月27日のジャムザワールド、簡単に振り返っておきましょう。カッティングエッジは、姉歯元一級建築士以下8名の逮捕を受け、耐震偽装問題ではジャムザワールドお馴染みの河合敏男弁護士に電話でお話を伺いました。河合弁護士は、被害住民の救済のための活動をしている「欠陥住宅被害全国ネット構造計算書偽造問題対策本部」の副本部長をしていらっしゃいます。「民事と刑事は別」ではありますが、刑事事件の進展は、新たに損害賠償請求を行う上で、住民側にとっては一つの光明なのだと思います。それにしても、国の救済スキームは貧しい限りです。耐震強度0.5以下と認められた物件についてだけ、住民の負担の一部を国が肩代わりするだけで、住民側は、新たに2000万円もの負担をしなければならない。これでは救済の名に値しないと言われても仕方がないでしょう。

15MINUTESは、今月から月末の木曜日に放送することになった「拉致問題特集」第一回目をお送りしました。丁度、拉致被害者、横田めぐみさんのお母さんがアメリカ議会下院の公聴会で証言をする機会にあたり、まずは早紀江さんに同行している弟の拓也さんと国際電話でやりとりをしました。さらに、お馴染みの辺真一さんとも電話をつなぎ、めぐみさんの夫とされる韓国人拉致被害者、金英男氏に関する情報を交え、日韓の拉致被害者家族の連携の話に及びました。マスコミのなかには、「めぐみさん目撃説」や「めぐみさん7月帰国説」を流すところなども出てきていますが、さすがにそのような情報の信頼性は低いというお話でした。かねてから辺さんはめぐみさんの「遺骨」として先方が出してきたものを日本側が簡単に「偽物」と断じたことに批判的で、前回にご登場いただいたときにも「金英男氏が本当の夫であれば、偽物の遺骨を出すことは考えにくい」と仰っていました。また、金氏の韓国への帰国についても、まずは母親が北朝鮮に出向いて面会することが目標になるとのお考えでした。我々日本人にはなかなか分断国家の状況について想像しにくいところがありますが、それでも、金氏が母親と再会できることになれば、拉致問題全体の解決に向けた大きな一歩になる、そんな可能性があると思います。

その後、横田早紀江さんはブッシュ大統領との面会がかない、既に大きく報じられたとおり、ブッシュ政権内部と議会に、拉致問題に関する理解が拡がる重要な契機となりました。良い方向に行ってくれればいいのですが。

J-WAVE


 


nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

耐震偽装とグレーゾーン金利 [jam THE JAM]

もう一週間前のことになってしまいましたが、4月20日のジャムザワールドカッティングエッジは経済ジャーナリストの須田慎一郎さんと電話で話しました。耐震偽装事件での逮捕劇が近づくなかで、警察・検察の狙いを語っていただきましたが、正直、私とは見方が違っていましたね。須田さんは、姉歯・小嶋・木村・藤田の四人が最初からグルだったというお話です。私にはその点だけは「事実」ではなく、警察・検察が描く「構図」に過ぎないと思うのですが、須田さんは本気のようでした。さて、既に逮捕劇そのものは幕を切って落としたわけで、どんな供述がでてくるのか、注目したいと思います。

15MINUTESは、グレーゾーン金利の話でした。貸し金関係のトラブルを大きく条件付けているのが高金利そのもので、グレーゾーンをなくすだけではなく、結果として金利を低下させることが大事なのだと、紀藤正樹弁護士は力説していました。全くその通りだと思います。アメリカの対日要求をしるした「年次改革要望書」のなかに書き込まれたことが、今回の動きの動機になっているというお話もありましたね。

世の中には色々な弁護士がいますが、紀藤さんは現在日本で最もパワフルで、重要な弁護士です。最も弁護士らしい弁護士だと言ってもいいかもしれません。大切なテーマについては総て詳しくご存じの紀藤さんは、私たちにとっても頼もしい人の一人です。

*お知らせですが、30日の日曜日、サンデープロジェクトで、今回の逮捕劇を受けて、耐震偽装事件での第二弾の特集を放送する運びになりました。ヒューザーと木村建設、総研との知られざる関係が明らかになるかと思います。是非ご覧ください。

J-WAVE


nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

拉致問題の新展開と児童ポルノ規制 [jam THE JAM]

どうやら官邸あたりがモゾモゾと動き出した感じがします。

小嶋社長の5時間半に及ぶ聴取が多分不発に終わったんでしょう、少なくともそのまま逮捕とはいかない情勢になった。小嶋さん、結構抵抗しているみたいですね。弁護サイドにあの安田弁護士(山口県光市の母子殺害事件で最近弁護団長になり、昨日は出廷しましたが、先月の最高裁公開審理を欠席した死刑廃止論者)が付いているので、手を出しにくいのかもしれません。

そうしたら、今朝になって、各メディアは「週内にも木村建設社長と姉歯元一級建築士を同時逮捕の方針」と騒ぎ立てています。ターゲットとしては小嶋さんが理想だったけど、仕方がないので木村・姉歯の二枚看板(もしかしたら三枚看板)で行こうということになったのかもしれません。

昨日書いたように、千葉七区の選挙情勢は自民党にやや不利なまま終盤に突入している。秩序に対する不安の根元として、この耐震偽装事件は大きな意味を持っているから、「悪い奴はキチンと捕まった」ということになれば、世の中を変化させようとしていた批判票の矛先が鈍る。当然、民主党候補に一票投じようとしていた無党派の人々のなかに「やっぱり面倒くさいなあ」という気分を醸成する効果がありそうです。

誰になるかはまだ流動的でしょうが、逮捕劇が新聞テレビを覆った翌日、千葉七区の街頭では自民党候補が勝ち誇ったようにそのことを宣伝する姿が見られるかもしれませんよ。

えーと、一週間近くたってしまいましたが、4月13日のジャムザワールドカッティングエッジでは、辺真一さんと電話で話しました。いつお話ししても中身がクリアーで、歯切れのよい辺さん。この日のテーマは少し重苦しいものでした。拉致被害者横田めぐみさんの夫がほぼ間違いなく、同じ拉致被害者の韓国人男性であることが判明した一件です。辺さんは、本当の夫が偽物の遺骨を持ってくるだろうかという疑問を呈していらっしゃいました。横田さん夫妻には大変厳しい話になりますが、めぐみさんが既に亡くなっている可能性は、辺さんが言われるとおり、かなり高いのではないかと私も感じていました。いずれにせよ、早く真実がハッキリすることが大事だと思います。少しだけですが、拉致問題解決に向けて、日韓の間に協力する方向性が見えてきてもいます。めぐみさんの夫、金英男さんのご家族は日韓の協力を強く望む人たちだと思います。お互いに手を差し延べあうことで、新しい動きが生まれることを期待しましょう。なによりまず、金英男さんを韓国に奪還することです。

15MINUTESは、児童ポルノ規制についてでした。規制の仕方には国によってかなりの違いがあり、日本は先進国中最も「緩い」国の一つであること、ただし、厳しい規制を課しているアメリカなどでは、日本とは比べ物にならないほど、性犯罪が頻発していることなど、興味深い議論でした。この種のテーマではよくあることですが、マスコミサイドの捉え方と弁護士さんたちの捉え方には微妙に差がでてくることがあります。マスコミは大騒ぎするのが仕事の一つと弁護士さんたちは感じており、結構そのことを苦々しく思っている。その弁護士さんたちに「実は大した問題ではない」というニュアンスで言われれば、こちら側は「本当にそうだろうか」と疑問に思う。共通の議論の土台を築く努力が必要ですね。ところで、山口貴士弁護士は大変若い弁護士さんで、まだ三十歳くらいと伺いました。帰りがけ、ご自分のデジカメでスタジオの風景を撮影して行かれたことが大変印象に残りました。「友達に自慢したい!」と仰っていたようです!はは、ばらしてゴメンね!

J-WAVE


nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

共謀罪に気を付けろ! [jam THE JAM]

4月6日のジャムザワールドカッティングエッジは、医療ジャーナリストの油井香代子さんと電話で話しました。油井さんは医療関係のテーマの時にしばしばご出演をお願いしているジャーナリスト、皆さんもご存じですよね。

今回は、台湾で開かれた鳥インフルエンザに関する国際会議に、日本から医療関係者が一人も参加しなかったという問題。もともと中華人民共和国を承認する代わりに台湾との国交を断絶した日本政府は、今もこの手の政治問題には全くの弱腰。政府だけでなく、様々な社会的地位にいる人たちが台湾を遠ざけるようなことになっている。これ、大変具合が悪いんですね。何しろ、鳥インフルエンザのような感染症は、国境なんか関係ないわけです。中国と台湾の間を行き来する人の数だけで一日1万人、台湾と日本の間もそれに匹敵する量の交通が現にある。となると、中国でかなり拡がってきている強毒型の鳥インフルエンザウィルスが、台湾を通って日本に入ってくると考えなければならない。当然、色々な対策が必要になるし、それぞれの医療当局の間で調整しなければならないこともたくさん出てくる。台湾は今、世界保健機関(WHO)加盟をしていないわけですから、国連やその他の国際機関で調整することは無理なわけです。であれば、今回のようなチャンスは二度と無いかもしれない。本当に国民の健康や安全を大事に思うなら、政治的な問題はさっぱりと棚上げして、サクサクやってもらわないといけないはずなんですけどね。全く、馬鹿馬鹿しい話です。

15MINUTESは、今開かれている国会でこれから審議が始まる「共謀罪について考えました。以前、ニュースの中で少しだけ触れたことがあったように思いますが、この問題、マスコミではほとんど取り上げられていない。組織犯罪処罰法の改正として導入されようとしているこの「共謀罪」は、犯罪行為の実行や着手が無くても、「共謀」しただけで罪に問うことができるというものです。警察に対して、途轍もなく大きな権限を付与することになりかねません。しかも、想定しているとされる覚醒剤事案などだけでなく、ごく普通の市民的な活動やジャーナリストの仕事などもこの法律によって取り締まられてしまう危険がある。日常生活に警察が厳しく介入してくるという問題でもありそうなんです。

残念ながらこうした法律が作られようとしていることについてはほとんど報道されていません。わずかに、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」が取り上げる予定にしているくらいです。同番組の特集コーナーは、「警察と人権」をテーマとした連続企画三本を予定していて、先月末に公安警察と微罪逮捕の問題を放送したのを皮切りに、順次、「実名報道と匿名報道」の問題、そして「共謀罪」を取り上げる予定になっています。著名なジャーナリストで、私も尊敬する大谷昭宏さんの渾身のリポートですので、チャンスがあれば是非ご覧ください。

テレビ朝日「サンデープロジェクト」

さて、ジャムザワールドでは、リボンプロジェクト・リミックスというグループのメンバーである、一橋大学教員、今村和宏さんをスタジオにお迎えしました。今村さんたちは、ちょっと取っつきにくいこの問題について、実例をたくさん用意したり、それを漫画で表現したりして、一般の人たちが「共謀罪」の問題性を広く認識してくれるよう、活動している人たちです。肩肘張らず、自然体でやっておられるようにお見受けしました。そんなところが好感が持てましたよ。今村さん自身、飄々とした方で、何となくスナフキンのようなイメージでした。怒られるかな。

「共謀罪ってなんだ?」(リポンプロジェクト・リミックスのホームページ)

新しい法律、特に刑事司法の世界でこういうものが登場する場合、想定されていた適用範囲と、実際に警察が用いる範囲とはしばしば異なってきます。学生運動の過激派を取り締まるのに効果を発揮した「凶器準備集合罪」は、もともとヤクザの抗争を取り締まる目的で成立した法律らしいし、最近しばしば問題になっている「住居侵入罪」などは、もともとは「夜這い」を取り締まるためとされていたらしい。「共謀罪」が実際に何に使われるのか、その答えが分かったとしても、この法律が出来てしまってからではもう遅いってことになっちゃうかな。国会での議論、要注目です。

J-WAVE

 


nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

年度内最後のジャムは、尊厳死にウルトラダラーだ! [jam THE JAM]

2005年度最後の《木曜版》ジャムザワールドとなった3月30日の放送、聴いていただけましたか?

カッティングエッジは、日本尊厳死協会の事務局長さんと電話で話しました。富山の射水市民病院で起こった「人工呼吸装置を外された患者七人が死亡していた」事件がきっかけとなって、安楽死・尊厳死という難しい問題が提起され、以来、新聞雑誌で数々の議論が紹介されてきましたが、どうも、本人の意思という最も重要な要素については、報道も紹介も不十分だと思っていました。

日本尊厳死協会は、かつては「日本安楽死協会」という名前で活動していた団体で、尊厳死という概念を具現化する最も重要な「リビング・ウィル」の普及を進めています。これは、生存中に発効する遺言という意味で、普通の遺言が遺言者の死亡後に発効するのに対して、リビング・ウィルはまだ生きているうちに効力を発揮する。つまり、意思の表明もままならない状態になったとき、そのときはまだ生きているわけですが、そうなった場合には「無駄な延命治療を拒否する」ことを、元気なうちに予め宣言しておくというものです。これが完全に自由な個人の意志によって書かれ、登録されたものであるなら、この意志は尊重されるべきではないかと私は思います。

しかし、今現在、患者がリビング・ウィルを残していることを知った医師が、そのリビング・ウィルに従って延命治療の中断ないし回避(つまり今回のように生命維持装置を取り外したり、最初からつけなかったりすること)を行えば、その医師は殺人罪で告発されるかもしれないのです。私が最初に尊厳死協会を取材したのは20年ほど前のことでした。このリビング・ウィルが提案されてから、それ以上に長い年月がたったわけですが、今も法的な位置づけは白紙のまま。要するに、何も進展していないのです。そして、富山のケースで問われているのはこうした「本人の意思」でさえなく、「家族の同意」と「複数の医師の判断」です。そのことをまず明確にしておく必要があります。

15MINUTESは、出版界の話題となっている一冊の本、「ウルトラ・ダラー」の著者、NHKの元ワシントン支局長であり、昨年退職してフリーの外交評論家となった手嶋龍一さんをお迎えしました。テレビなどでリポートを拝見していた感じからいうと、滅茶苦茶話しにくい人かなと思っていましたが、それほどではありませんでした。

今回の作品は、フィクションと銘打ったものであって、しかし、発売元の新潮社や著者ご本人のご希望からすると、事実上のノンフィクションとして扱って欲しい、そのように読んで欲しいようでしたね。ですが、北朝鮮による日本人拉致事件と偽ドル紙幣事件を結びつけ、さらにウクライナ製の巡航ミサイルが行方しれずになっている事件を結びつけ、最終的にはアメリカに対抗する中国の戦略的な意図ともいうべきところに話を持っていく構成で、なかなかに痛快なスパイ小説ではありましたが、それ以上のものと真剣に受け取った場合には色々難点が出てくるようにも思います。

例えば、作中、外務省のアジア大洋州局長として瀧澤勲という人物が出てきますが、明らかに、当時同じポジションにあった田中均氏を念頭に置いたキャラクターになっています。二つの名前のイニシャルは、瀧澤のファーストネームを「クン」、田中氏の方を「キン」と音読みすれば同じKTになる。ネタばらしをするつもりはないので詳しくは書きませんが、手嶋さんが瀧澤のことをわざわざ「KT」と表記したりしているのは、かなり意図的に田中氏を揶揄したかったのかと思います。その瀧澤は、母親が朝鮮人で、親友が朝鮮労働党の幹部ということになっていて、さらには事実上スパイ扱いされているのです。田中氏自身は外務省を辞めたあと、一連の日朝協議の模様やミスターXのことなどについて答えていますから、この本を読んだらさぞ怒るのではないかと思いますが、まあ、フィクションですから許されるはず、と言っておくことにしましょう。

それから、コマーシャル中に手嶋氏と話していて面白いことがありました。読んでいて気が付いたのですが、この小説の主人公、BBCラジオ特派員でイギリスの諜報部員でもあるスティーブン・ブラッドレーは、一回、酒気帯び運転をしているのではないか。そのことを手嶋氏に質すと、「あ、全然気が付かなかった」と苦笑しておられました。興味のある方はそれがどの場面なのか、気をつけて読んでみてくださいね。はは。勿論、スパイらしく、銃刀法違反もやってますし、あと、殺人か殺人未遂あたりもね。

年度末ということで、ジャムザワールドのスタッフの中にも、卒業していかれる人がいました。桜の季節はいつもそうですが、心の中にザワザワと波立つものがあり、胸を締め付けられるような思いがします。私の場合、舞い散る花びらの中で脳裏に浮かぶのは、いつも「悔恨」だったような気がしています。皆さんはどうですか?

J-WAVE


nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

王監督、センバツ、野球拳。野球づくしの一日! [jam THE JAM]

3月23日のジャムザワールド、野球のニュースが花盛りとなる中での放送でした。何しろ、WBC初代世界王者となった日本チームの王監督が未明に凱旋帰国し、そのあと早速ソフトバンク・ホークスの練習に参加したかと思えば、第78回春の高校野球選抜大会が始まったというニュースもありました。WBCの優勝の余波で、はたしてプロ野球のテレビ視聴率がどうなるのか、今のところ、影響については「あり」「なし」両説が飛び交っている状況。確かに、優勝できなかった場合に比べて悪くなるはずはないけれど、そもそもの低落傾向に歯止めが掛かるところまでいくのかどうか、うーん、難しいですね。

以前にこのプログでも書きましたように、WBC優勝までの道筋は、シナリオライターがいたのではないかと思いたくなるほどドラマティックでした。今年のプロ野球にどれほどのドラマが待っているのか分かりませんが、まあ、代表選手が大活躍すること以外に特別なドラマは期待できないかもしれません。やっぱり、地道に「球場に足を運んでもらい、生の試合を楽しんでもらう」ことを追求していってもらうことしかないのでしょうね。このところ、テレビを巡る議論が賑やかですが、野球の視聴率がどうなるか、これはメディアとしてのテレビが抱える大問題の一つです。

さて、カッティングエッジは、耐震偽装事件発覚以来、すっかり信頼を失ってしまった建築士さんたちの、信頼回復に向けた自主的な取り組みを紹介しました。11万人の建築士さんで作っている(社)日本建築士会連合会(各都道府県の建築士会の連合体)が、専門分野に秀でていると認定した建築士さんの名前を公開しているということでした。他にも継続的能力開発制度(CPD)によって、建築士の技量を常に高めていく取り組みもしているとのこと。国の施策がまだまだハッキリしないなか、各当事者のところでは、それぞれの職業的な使命を果たしていく上で必要なことがたくさんあるんだなあという印象でした。建築士さんについていえば、全国に27万人の一級建築士がいるといっても、一度資格を取っただけでずっと「一級建築士」を名乗れる以上、消費者に対して、有能でまじめな建築士であることを保証していくシステムが必要になったということでしょうね。「耐震偽装事件」、徐々に「各論」に入ってきた印象です。しかし、本当は「総論」になんの決着も付けられていません。まだ、一人の「容疑者」も出ていないこと、忘れてませんでした?

15MINUTESは、地方議員のお話でした。議員報酬が異常に高い問題(政務調査費として月額60万円がプラスされたりしている)、その高い報酬の議員に集(たか)ろうとする有権者の問題など、かなり大きいテーマでした。なかで最も話に熱が入ったのは、例の「全裸コンパニオン事件」でした。野球は野球でも、こちらは「野球拳」。

今年の二月、長崎県雲仙市の議員さんたち30名全員が熊本に研修旅行に出掛け、夜の懇親会では「野球拳」に及び、三人いたコンパニオンの女性の中には全裸で議員さんたちにお酌して廻る人もでたという乱痴気騒ぎが発覚しました。おそらくは、敢えて「懇親」する必要のないくらい元から仲良しの議員さんたちもいたんだと思いますが、とりあえず、懇親のために宴会が開かれるのは不思議なことではない。しかし、若い女性に全裸でお酌させるとは常軌を逸している。

私もかつて千葉県内の市議会議員さんたちが研修と称してヨーロッパ旅行に出掛けたところを取材したことがありました。で、取材してみると、研修とは名ばかり、実態はよく言って「物見遊山」の域を出るものではありませんでした。その後、そうした実態はテレビなどでも繰り返し報じられるようになり、かなり改善されたのではないかと思っていましたが、まあ、相変わらずだったのかなあ。公費で出掛けていく、しかも、何か市政上の重大問題を解決するための視察と銘打つのであれば、それ相応の準備と心構えがあり、さらには高い倫理性が言動に伴うものであるべきでしょう。でなければ市民の納得は得られない。何も乱痴気騒ぎがいけないと言っているのではない。それは自分の金でどこかに出掛けた際に、法律の枠内でやっていただければいいこと。しかし、研修に「野球拳」はそぐわない

それでも、一番大事な問題は、乱痴気騒ぎを咎めたてることではない。最大の問題は、研修の成果が市民に還元されたのかどうかです。普通、研修とか視察に行ったというのであれば、詳細な報告と報告書が必要ですよね。しかし、多くの場合、まともな報告書一通残らない。個人的に「報告」する議員さんたちはいたとしても、全体としてはまともなものは出ない。

実は、この研修のテーマ、以前は堂々と「南極にペンギンを見に行く」なんて書いたところもあったらしいけど、基本的にはほぼ決まっている。このところ、国内外を問わず研修のお題目として全国的に大流行なのが「廃棄物処理」と「福祉」の二つなんですね。この二つの少なくともどちらか一つが目的のところに書き込んであれば、誰も文句を言わないと思われている。本来、二つとも重大で深刻な問題ですよね。でも、参加した議員さんたちのなかで、キチンとした報告書を書ける人はほとんどいない。それもそのはず、私が取材した例では、参加した議員さんたちのなかに、自分の選挙区の特別養護老人ホームさえチャンと見にいっていない人が何人もいました。にもかかわらず、海外の老人ホームには「視察」に行きたいと仰る。変ですよね。っていうか、バレバレ。

しかも、海外視察の場合、そうした「研修旅行」をアレンジするのは、議会事務局ではなく、多くの場合、大手旅行代理店のようなんです。つまり、「視察研修パック旅行」というわけです。代理店の担当者は海外の「視察ポイント」をよく知っていて、受け入れ態勢の出来ているゴミ処理場や老人ホームをリストアップしている。議員さんたちが「こことここに行きたいなあ」なんていうふうに国名を指示してくれれば、たちどころに「研修日程」が組めるようになっている。そうやって、市民の税金が「物見遊山」や「ドンチャン騒ぎ」に流れていく構造があったんですね(今もある?)。

スタジオに生でご登場いただいた清水勉弁護士(全国市民オンブズマン連絡会幹事)は、情報公開問題や住民基本台帳問題(住基ネット問題)など、多方面で大活躍の方です。私は遙か20年近く前に、薬害エイズ訴訟の代理人のお一人として取材したのが最初でした。その後、いくつかのテーマでお世話になることがあり、この日は久しぶりの再会。今も変わらぬ精力的なお仕事ぶり。見習わなくちゃ。

J-WAVE


nice!(1) 
共通テーマ:日記・雑感
メルマガ登録・解除
 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。